《俺の高校生活に平和な日常を》第2章 #5「和丸五番勝負!① 〜開幕編〜」

 ---午後の授業も終わり帰る支度をして帰ろうとした。有紗はもう既にいの一番に教室を出ていた。相変わらずの速さである。俺も教室を出ると後ろから俺を呼ぶ聲が聞こえた。

 「和彥〜!」

 この聲はどうやら丸岡の様だ。

 (昨日は斷ったからなあ。今日なら別に一緒に帰ってもいいかな)

 「一緒に帰ろうぜ!」

 「おう」

 ---帰る途中丸岡から話始めてきた。

 「昨日は出來なかったが今日こそやろうぜ!和丸かずまる五番勝負!」

 「いつからそんなダサいタイトル付いたんだよ」

 俺と丸岡が中學時代からよくやる遊びかある。それが『和丸五番勝負』である(タイトルは今さっき初めて聞いたが…)。

 和丸五番勝負とは、いつも俺達が通っているゲーセンで五番勝負をするだけの簡単な勝負である。5回中3回勝てばその人の勝ちで負けた人は何か奢おごるという罰ゲームがある。

 別に奢りたくないからやってる訳では無くただ単純にお互いゲームが好きでゲームでは絶対負けたくないというガチ勢魂を持ち合わせてしまっているだけの話である。

 ---そして俺達はいつも通っているゲーセンに到著した。

 「そう言えば今の績ってどんなだっけ?」

 「確か499戦245勝244敗で今んとこ俺が勝ってるな」

 丸岡はスマホのメモを見ながら答えた。そう言えば俺と丸岡の実力は五分五分で中々勝ち越せないでいた事を今更ながらに思い出した。

 (こいつ意外と幾帳面きちょうめんな所あるんだよな)

 そんなやりとりをしながらゲーセンにっていた。中にるとゲーム音が店中に響いていた。時間帯もちょうど帰宅する生徒でいっぱいだった。

 「よおし、今日は勝ってやるぜ!」

 「フフッ!悪いが今日こそ勝ちこさせて貰うせわ!」

 丸岡は眼鏡をクイッと上げて俺の方を見つめた。俺も丸岡を睨みつけるかの様に見つめバチバチの狀態だった。俺達は今お互いを友としてでなく好敵手ライバルとして見ていた。

 そして和丸五番勝負の幕が上がった!

    人が読んでいる<俺の高校生活に平和な日常を>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください