《俺の高校生活に平和な日常を》第2章 #9「和丸五番勝負! ⑤ 〜メダルゲーム編〜」
 後がなくなった俺はまたしもレースゲームを選んだ。それに比べ殘り1勝の丸岡が次に選んだのはメダルゲームを選んだ。
 (大丈夫、次は絶対勝てる!大丈夫だ!!焦る必要なんかない。次こそは、次こそは…)
 自分の拳に念を込め俺はじゃんけんに臨んだ。
 (頼む!頼む!!頼む!!!)
 ---そして次の勝負はメダルゲームに決まったのだった。
 「…何で、何で神は俺を見捨てたんだよ!神よーー!!」
 俺はが抑えきれなくなりつい聲を荒げてしまった。
 「和彥お前、大丈夫か?」
 流石にいつもの俺じゃなくなってる姿に丸岡は若干じゃっかん引きながら聲をかけてきた。
 「ああ、大丈夫。ちょっと落ち著いたよ」
 
 なんだかちょっと気分が晴れた気がしてし冷靜になれた。
 (落ち著け俺!まだ負けたワケじゃない。だから大丈ーー夫)
 そう、まだ勝負は終わってなんかない。今回はメダルゲームだ。要するに運ゲーだ!運だけだったら実力の差なんて無い。
 ルールは100円分のコイン(1枚1円)から始まり10分間で多くのコインを取った方の勝ちで途中でなくなったりしたらその場で負けとなる。
 そして不正を働かせない為、お互いの財布をコインロッカーに預けてから始める事にした。
 「よーし、じゃあ行くぞー!」
 俺と丸岡はスマホのタイマーをセットした。
 「3、2、1、…スタート!」
 そして同時にタイマーを押し勝負が始まった。今は17時5分、17時15分までに終わらせ今いた場所に戻ってくるまでがルールとして決められた。もし時間に遅れてしまった場合、1分につき1枚コインを相手にあげないといけない厳しいペナルティーまで付けられた。
 ---俺はまず先にスロットの方に向かった。やっぱり1番稼げる場所はスロットだろうと思ったからだ。
 だが丸岡はコイン落としのところへと向かっていた。どうやらお互い稼げると思う場所は違っていた様だ。確かにコイン落としはある程度のコインをれればいずれ落とせるだろうしタイミングさえ摑めれば結構稼げるゲームだ。それに比べスロットは完全たる運ゲーである。だが俺は自分を信じスロットに全てを賭けると決めた。
 スロットの場所に行くと何十臺も並べられている。その中から當たりやすそうな臺を探してみるが流石にパチンコなど殆ど分からない俺には分かる訳もなかった。
 2分程時間を無駄にしたがようやく打ち始めた俺。
 しかし思っていた以上にコインの消費が早かった。スロットはレバーを引いて3つのボタンを押すだけなのでドンドンドンドンコインを注つぎ込んでいった。だが一向に當たるじがしなかった。
 「クソ!マジかよ!」
 段々焦り始めた俺は臺を何臺か移しながら打っていた。
 殘り3分が経ったが、ちょこちょこ當たる様にはなったがそれでもマイナスの方が多かった。
 (コレ最初からやらずにいた方が良かったんじゃねーか?)
 そんな事さえ思ってしまった。だが流石に増減がないと怪しまれるか…
 ふと丸岡の方を見てみるとまだ同じ場所でやっていた。
 (コインは…見えねーな)
 背びしてみたが流石に遠くて見えなかった。
 (それよりもどうするかだ!このまま続けていいものか?だけど時間もねーし…)
 悩んでも仕方なかったので取り敢えず最後までスロットで打ち続ける事にした。
 すると殘り1分の時だった。
 「おお、おお、おおーー!!」
 ---そして、10分が経ちお互いの果を見せる時がきた。
 「よし、じゃあせーのでいくぞ、せーの」
 掛け聲に合わせお互いのコインを見せ合った。みたじはほぼ互角だった。
 「みたじじゃ分かんねーなー」
 「そんじゃあ、數えてみるか?」
 「ズルとかすんじゃねーぞ!」
 「わーってるよ!」
 そして同時に數えた結果、85対82で3枚差で俺が勝ったのだ。
 「いよっし!!」
 俺は思わすガッツポーズをしてしまった。
 実は1分前までは10枚しかなかったが、1分を切ってから大當たりが連発したのだ。そのおで何とか勝利を手にし、これで最終決戦に持ち込んでいったのだった。
 第4戦 和彥◯ー丸岡× (2勝2敗)
【書籍化・コミカライズ】誰にも愛されなかった醜穢令嬢が幸せになるまで〜嫁ぎ先は暴虐公爵と聞いていたのですが、実は優しく誠実なお方で気がつくと溺愛されていました〜【二章完】
『醜穢令嬢』『傍若無人の人でなし』『ハグル家の疫病神』『骨』──それらは、伯爵家の娘であるアメリアへの蔑稱だ。 その名の通り、アメリアの容姿は目を覆うものがあった。 骨まで見えそうなほど痩せ細った體軀に、不健康な肌色、ドレスは薄汚れている。 義母と腹違いの妹に虐げられ、食事もロクに與えられず、離れに隔離され続けたためだ。 陞爵を目指すハグル家にとって、侍女との不貞によって生まれたアメリアはお荷物でしかなかった。 誰からも愛されず必要とされず、あとは朽ち果てるだけの日々。 今日も一日一回の貧相な食事の足しになればと、庭園の雑草を採取していたある日、アメリアに婚約の話が舞い込む。 お相手は、社交會で『暴虐公爵』と悪名高いローガン公爵。 「この結婚に愛はない」と、當初はドライに接してくるローガンだったが……。 「なんだそのボロボロのドレスは。この金で新しいドレスを買え」「なぜ一食しか食べようとしない。しっかりと三食摂れ」 蓋を開けてみれば、ローガンはちょっぴり口は悪いものの根は優しく誠実な貴公子だった。 幸薄くも健気で前向きなアメリアを、ローガンは無自覚に溺愛していく。 そんな中ローガンは、絶望的な人生の中で培ったアメリアの”ある能力”にも気づき……。 「ハグル家はこんな逸材を押し込めていたのか……國家レベルの損失だ……」「あの……旦那様?」 一方アメリアがいなくなった実家では、ひたひたと崩壊の足音が近づいていて──。 これは、愛されなかった令嬢がちょっぴり言葉はきついけれど優しい公爵に不器用ながらも溺愛され、無自覚に持っていた能力を認められ、幸せになっていく話。 ※書籍化・コミカライズ決定致しました。皆様本當にありがとうございます。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※カクヨム、アルファポリス、ノベルアップにも掲載中。 6/3 第一章完結しました。 6/3-6/4日間総合1位 6/3- 6/12 週間総合1位 6/20-7/8 月間総合1位
8 88異世界転移〜チートすぎました!〜
いつもの日常が退屈だった主人公 八雲 禪(やくも ぜん)、いつも通り授業を聞いていつも通り終わると思っていた退屈な日常から一変、なんと!クラス全員で異世界転移してしまったのだ‥‥‥ そこで新たに知ることとなるのは‥‥‥‥ この続きは本編で、とりあえず不定期すぎですね 頑張ります
8 1922度目の転移はクラスみんなで(凍結中)
主人公、黒崎仁は元勇者だった しかし今はいじめられっ子 そんなある日突然、教室に魔法陣が現れた そして黒崎仁はまたもや勇者になって世界を救うことになってしまった やっと移動してきました!
8 56ステータス、SSSじゃなきゃダメですか?
最強にして至高。冷酷にして無比。従順にして高潔。人間の間でそう伝わるのは、天魔將軍が一人《瞬刻のヴィルヘルム》。これまでにステータスオールSSSの勇者達を一瞬で敗北へと追い込み、魔王の領土に一切近付けさせなかった男である。 (……え? 俺その話全然聞いてないんだけど) ……しかしその実態は、ステータスオールE−というあり得ないほど低レベルな、平凡な一市民であった。 スキルと勘違い、あと少々の見栄によって気付けばとんでもないところまでのし上がっていたヴィルヘルム。人間なのに魔王軍に入れられた、哀れな彼の明日はどっちだ。 表紙は藤原都斗さんから頂きました! ありがとうございます!
8 157蛆神様
《蛆神様》はどんなお願いごとも葉えてくれる...........???--- 隣町には【蛆神様】が棲んでいる。 【蛆神様】はどんな願いごとも葉えてくれる神様で、町の人々は困った時に蛆神様にお願いごとをするそうだが……。
8 51じゃあ俺、死霊術《ネクロマンス》で世界の第三勢力になるわ。
「お前は勇者に相応しくない」 勇者として異世界に召喚された俺は、即行で処刑されることになった。 理由は、俺が「死霊術師/ネクロマンサー」だから…… 冗談じゃない!この能力を使って、誰にも負けない第三勢力を作ってやる!! ==================== 主人公『桜下』は十四歳。突如として異世界に召喚されてしまった、ごく普通の少年だ。いや、”だった”。 彼が目を覚ました時、そこには見知らぬ國、見知らぬ人、見知らぬ大地が広がっていた。 人々は、彼をこう呼んだ。”勇者様”と。 狀況を受け入れられない彼をよそに、人々はにわかに騒ぎ始める。 「こやつは、ネクロマンサーだ!」 次の瞬間、彼の肩書は”勇者”から”罪人”へと書き換わった。 牢獄にぶち込まれ、死を待つだけの存在となった桜下。 何もかもが彼を蚊帳の外に放置したまま、刻一刻と死が迫る。絶望する桜下。 そんな彼に、聲が掛けられる。「このまま死を待つおつもりか?」……だが牢獄には、彼以外は誰もいないはずだった。 そこに立っていたのは、一體の骸骨。かつて桜下と同じように死を遂げた、過去の勇者の成れの果てだった。 「そなたが望むのならば、手を貸そう」 桜下は悩んだ末に、骨だけとなった手を取った。 そして桜下は、決意する。復讐?否。報復?否、否。 勇者として戦いに身を投じる気も、魔王に寢返って人類を殺戮して回る気も、彼には無かった。 若干十四歳の少年には、復讐の蜜の味も、血を見て興奮する性癖も分からないのだ。 故に彼が望むのは、ただ一つ。 「俺はこの世界で、自由に生きてやる!」 ==================== そして彼は出會うことになる。 呪いの森をさ迷い続ける、ゾンビの少女に。 自らの葬儀で涙を流す、幽霊のシスターに。 主なき城を守り続ける、首なし騎士に。 そして彼は知ることになる。 この世界の文化と人々の暮らし、獨自の生態系と環境を。 この世界において、『勇者』がどのような役割を持つのかを。 『勇者』とは何か?そして、『魔王』とはどんな存在なのか?……その、答えを。 これは、十四歳の少年が、誰にも負けない第三勢力を作るまでの物語。 ==================== ※毎週月~土曜日の、0時更新です。 ※時々挿絵がつきます(筆者ツイッターで見ていただく形になります)。 ※アンデッドが登場する都合、死亡などの殘酷な描寫を含みます。ご了承ください。
8 105