《俺の高校生活に平和な日常を》第2章 #14「須川さんと俺の共通點」

 暫く俺と須川さんとの押し問答が続いたがし落ち著きを取り戻し一旦外に出て近くのベンチに座った。

 「もう、ビックリしましたよー(汗)」

 「ご、ゴメン…」

 須川さんはヒヤヒヤした様な面持ちで話すと俺はまた申し訳ない気分になった。

 「ふふっ」

 すると須川さんは急に笑い出した。

 「??」

 「あっ、ゴメンなさい。でも佐藤君って噂以上に面白い人なんですね」

 噂?なんかあんまりイイ予はしないフレーズだな。

 「そう言えば佐藤君、さっき佐野英の本取ろうとしてましたよね。もしかして推理モノ好きなんですか?」

 須川さんは嬉しそうな顔をして聞いてきた。

 (か、顔が近い!!)

 あまりの近さに須川さんの顔を直視どころか見向きも出來ない。こんな事を素でやってるのならとんでもない人だ!

 「う、うん!このシリーズは全巻見てるから…」

 「本當ですか?実は私もこの作品大好きで…」

 そう言うと更に顔近づけてくる須川さん。彼の息が俺のれる程に…

 (末恐ろしい子!!)

 有紗といい須川さんといいという生きはなんて無防備な生なんだ!

 「そうなんだ!須川さんって推理小説とか好きなんだ!」

 「はい!推理小説だけじゃなく結構本を読む事自は大好きなのでんな本を読んだりしてますね!」

 よく見てみると須川さんの隣にライトノベルが數冊置いてあった。

 (須川さんってラノベとか読むんだ)

 正直し意外だった。読書好きなのは分かるが俺は難しい外國語の本とか読んでるイメージがあった。

 「それって借りたやつ?」

 「えっ?ああ、コレは私なんです!」

 (私って買ってるんだ)

 「へ〜、ラノベとかも読むんだ!ちょっと意外だったな〜」

 そう言いながらも俺はちょっと嬉しかった。あの須川さんと趣味が一緒だったとは…

 「そうですか?私ラノベとか大好きで好きな作品がアニメ化とか映畫化とかしたらよく観てますね」

 「ええ〜、アニメとかも見るの?」

 「はい!ココだけの話、実は私オタク趣味なんです!」

 更に意外の事実を知ってしまった。須川さんがオタク趣味だったとは…

 「ひょっとして佐藤君もオタク趣味とかだったりします?」

 「う、うん!そうだけど…」

 「ふふっ、良かった!同じ趣味の方がいらしてくれるなんて!」

 嬉しそうな顔で笑う須川さん。

 「あっ、でもあんまり人に知られたくないので2人だけのにしてくださいね♡」

 そう言うと須川さんは人差し指を自分の口に當てシーっというポーズをとった。そのポーズにときめいてしまう俺。この人はとんでもない小悪魔なのかもしれない!

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