《俺の高校生活に平和な日常を》第2章 #18「何か々とヤバい気がするんだが…」

 ---午後の授業は全くらず放課後を迎えた。

 「とうとうきてしまいましたか…」

 俺はボソッと呟きながら教室の天井を見上げていた。…そして心臓が痛い…

 (そろそろ行こっかな?)

 俺は席を立ち上がり校舎裏に向かおうとするとバッタリ須川さんと目が合った。須川さんも教室から出るところだった様だ。目が合って俺の心臓が更にバクンバクンした。

 「佐藤君!」

 すると須川さんが俺の元に歩いて來た。

 「は、はい?」

 張し過ぎてまた変な聲が出てしまった。相変わらず人見知りは直らないものだな…。須川さんは俺の目の前まで來たかと思うと耳元にまで顔を近づけてきた。

 「校舎裏で待ってますね♡」

 耳元でそう囁ささやくと須川さんはニコッと微笑んで教室を出て行った。

 「………」

 俺は彼の聲が脳に響いていて何も言葉が出てこなかった。

 (…ハッ、ていうか早く行かなくちゃ!)

 俺は急いで鞄を持ち教室を出て行った。

 ---(今度こそ間違いないよな!俺にも春が來たんだよな!!)

 俺は校舎裏の近くまで來ていた。ドキドキしながら歩いていると須川さんの姿が見えてきた。春風に吹かれながら1人立ち盡くしている姿はかなり絵になっている。

 「ゴメン須川さん、待たせちゃった?」

 「いえ、さっき著いたところですよ!」

 何だかデートの約束をしていたカップルみたいなセリフが無意識に出てきた。

 「今日は來てくださって、本當にありがとうございます!」

 そう言うと須川さんはモジモジしながら頰を赤らめていた。

 (恥ずかしそうにしている須川さんって初めて見たかも。やっぱ可いーな、畜生!)

 俺の心の中は興MAXになっていた。

 「どうしても直接言っておかないといけないなと思って…」

 段々息が荒くなってきている須川さん。

 (アレ?何か様子がおかしい様な…)

 いつも見ている須川さんとは様子が違うことに俺は気づいたが、する乙とはそういうものなのだろうか?と勝手に納得していた。

 「ハア、佐藤君、ハア、私、ハア、あなたの事を、ハア、ずっと、ハア、ハア…」

 息を荒くしながら俺にどんどん近づいてくる須川さん。

 「須川さん?」

 (やっぱり、様子がおかしい!どうしたんだ須川さん?)

 段々俺の脳裏にイヤな予がしてきた。しかし須川さんは突然、俺に抱きついてきた。

 「すすすすす須川さん?」

 俺はその瞬間、頭が真っ白になった。今俺は須川さんと著してしまっている。抱擁溢れるが俺のに押し付けられている。

 「ハア、佐藤君、ハア、佐藤君…」

 最早ぎ聲に近い聲で俺の名前を連呼する須川さん。

 (何か々とヤバい気がするんだが…)

 俺はもう昇天しかけていた。だが須川さんは俺に追い討ちをかけるかの如く更に強く抱きしめてきた。流石にコレはマズイと思い俺は須川さんを引き剝がそうと試みた。

 「須川さん、ちょっと待って!須川さん!」

 だが須川さんの顔は俺の首元にきていた。

 「ハア、佐藤君、私、私…!」

 「須川さーーん!!」

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