《俺の高校生活に平和な日常を》第10章 #13「有紗と2人で(中編)」
---「いらっしゃいませー! 何名様ですかー?」
「えっと、2名です」
「かしこまりました。あちらの席へどうぞ」
俺達は人気を気にしてあんまり人気がなさそうな場所に移した。さすがにこの狀況をクラスメイトに見られたら、々ややこしくなりそうだしな。
そこまで移した俺達は2年生の子に聲をかけられ、近くの喫茶店にることにした。
店にると子の店員さんが明るい笑顔で接客してくれた、のだが、どうもここ最近、笑顔の人にロクな目に遭わされることが多々あったから、一瞬警戒してしまった。さすがに考えすぎか?
「こちら、メニューになります!」
「あっ、どうも」
「お決まりになりましたらお聲かけください!」
「あっ、はい。ありがとうございます」
俺達が席に座ると、店員さんがお冷とおしぼりとメニュー表を持ってきて、それを丁寧にテーブルに置いたあと、元の位置に戻って行った。
「さてっと、なに頼もっかなー?」
俺はそれを見屆けると、し安堵しメニュー表を見ていた。特におかしい素振りは見けられなかったし、やっぱり俺の考えすぎだったようだ。
「有紗、なに頼…」
俺はメニュー表に目を通しながら有紗に問いかけてみたが、有紗はなぜか顔が俯いていた。気のせいか顔が赤いような気もする。有紗のやつ、急にどうしたんだ?
「はい、あーん♡」
「あーん♡」
「……」
その理由を俺はすぐに理解した。隣のカップルが周りの目など気にせず、イチャイチャしていたのだ。
隣でイチャイチャされ、苛立ちと恥ずかしさを覚えた俺はできるだけ見ないように他のところに視線を移したのだが、よく見るとここにいるお客さん全員がカップルで同じようにイチャイチャしていた。
店員さんも店員さんでそんな景を止めるどころか、キャッキャっと嬉しそうに見守っている。いくら自由にやっていいとはいえ、これはマズいんじゃないか?
それで俺は察してしまった。なぜ店員さんが俺達に聲をかけてきたのか、それは俺達がカップルに見えたからだ。
それを察した瞬間、余計に恥ずかしくなり、俺も顔を俯いてしまった。席に座ってしまった以上、なにも頼まずに帰るわけには行かないし、マジで困った。
「ご注文はお決まりですか?」
「ッ!? え、えーっと…」
俺達がお互い顔を俯かせていると、店員さんが注文を取りにこっちの席にやって來た。とりあえず注文しないとと思い、俺は慌ててメニュー表を取った。
「えっと、パンケーキとオレンジジュース1つ。有紗はなんにする?」
とりあえず適當にパンケーキとオレンジジュースを注文した俺は有紗に注文を促すと、有紗は恥ずかしそうにしながらもちょっとだけ顔を上げた。
「…私も、おんなじやつ」
「じゃあ、おなじのを2つ」
「パンケーキとオレンジジュースを2つ、ですね? ありがとうございます!」
しかし有紗はろくにメニュー表など見ず、俺とおんなじやつを注文した。よっぽど顔を上げたくないようだ。
注文が終わると店員さんはなぜか嬉しそうな表を浮かべながら、裏に消えて行った。
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