《俺の高校生活に平和な日常を》第10章 #17「終わった學園祭」

---「みなさん、今日は本當におつかれさまでした!」

「おつかれー!!」

みのりが一言労いの言葉をかけると、クラスのみんながほぼ同時に返してきた。

學園祭が終わったばかりだというのにみんな元気がありあまっているようだ。終わったという解放と楽しかったという愉悅が殘っているからだろう。

「終わったばかりで余韻に浸りたいとい気持ちはわかりますが、このあと18時から育館で後夜祭があるので、それまでには片付けておいてくださいね?」

「ええーー!?」

しかし、みのりからそんな気分をぶち壊すような一言が飛び出し、みんなのテンションは若干下がり始めてしまった。

時計を確認すると時間は16時半を過ぎている。18時からの後夜祭まであと1時間半もなかった。

「みなさん全員でがんばれば間に合いますでしょうし、後夜祭はもっと盛り上がるでしょうから、ここは踏ん張りどきですよ!?」

「はーーい」

みのりはなんとか鼓舞させようとフォローをれてきた。それを聞いてみんなは仕方なさそうに返事をした。みんな一気に元気なくなったな。

「あっ、夏目さん。ミスコンの件でしお話しがあるのですが、お時間よろしいですか?」

「…別に」

みんながしんどそうに片付けにろうとしていると、みのりが有紗のところまで歩み寄り、小聲でなにか伝えていた。ミスコンっていうのは聞こえてきたけどな。

そういえばすっかり忘れていたが、有紗とみのりは後夜祭で行われるミスコンに出場するんだった。多分、その打ち合わせかなにかするのだろう。

有紗はそっけない返事を返しながらもみのりと一緒にどこかに行ってしまった。

---それから30分ぐらい経ち、ある程度片付け終わった頃、有紗とみのりは何事もなかったかのように戻ってきた。

「なあ有紗、おまえ、ほんとにミスコン出んの?」

「ッ!? あんた、聞いてたの?」

いちおう確認のために俺は帰ってきた有紗に問いかけてみることにした。

すると、まず最初に有紗はさっきの話を聞かれていたことに対して驚愕していた。まあ隣でヒソヒソ話していたら気になるし、ミスコンっていう単語だけ聞こえたから、それであのときのことをふと思い出しただけなんだけどな。

「し、しょうがないじゃない!? あのとき、あいつにそー言っちゃったんだから!?」

「そ、そっか」

そして、半ギレ狀態で俺の問いかけに答えてくれた。それなら後日斷ってもよかったんじゃないかとも思ったが、これ以上掘り下げるのは自分のに危険を及ぼしかねないと思い、それ以上はなにも言わないことにした。

正直、ちょっとミスコンが楽しみになってきている俺だった。

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