《俺の高校生活に平和な日常を》第10章番外編 #7「それぞれの學園祭(有紗&みのり編〜後編〜)」
---「…ハア」
帰りの道中、私はため息を吐いた。須川と真剣な話をしたせいでかなり疲れてしまった。
ちなみに須川は『もうしゆっくりしてから帰るのでお先にどうぞ。會計は私がしておきますから』と言い、まだファミレスの方に殘っていると思う。帰り道が一緒だから気を遣ったのだろう。
「……」
私は帰りながらさっきしていた話を思い返していた。
---「私、私は…」
須川の問いかけに私は一瞬、反的にごまかそうとした。だがしかし、私はすぐに思いとどまった。
須川は私に真剣に話しをしようとしている。そんな人に対して適當にごまかすのは間違っている気がしたのだ。
それに、ここで適當にごまかすのは須川に負けを認めるような気がしてなんか嫌だった。
だから私は、
「私はいや、私も和彥のこと、好きよ」
「……」
素直にそう答えた。わからないとかなんとか言っていたが、私は自分自信にウソをついていた。
本當は気づいてた。けど、こんな気持ちになるのは初めてだったからどうしたらいいのかわからず、結果自分にウソをついてしまっていた。
「…ふふっ」
「??」
私が素直に答えると須川が急に笑い出した。さっきまで真剣な表をしていたのがウソのように爽やかな笑顔を浮かべていた。
「あっ、すいません。別におかしくて笑ったわけではありませんよ。夏目さんが素直な気持ちを教えてくれたから思わずホッとしちゃって」
「……」
私はなにがなんだかわからなくなっていた。今までのやりとりはこの為の芝居だったってこと?
「もちろん、今までの話は本當の話です。私も和彥君のことは好きですし宣戦布告したのも本當のことです」
私の考えを読んだかのように須川はそう言った。どうやらウソをついているわけではないようだ。
「私、夏目さんとは仲良くしたいと思ってましたし同じ好きな人同士仲良くしましょうね♡」
「え? え、ええ」
完全に別人となった須川は私に握手を求めてきた。私はまだ頭の整理がつかず、されるがままに握手をした。
「これからもよろしくお願いしますね、夏目さん♡」
須川は握手をしながら爽やかな笑顔でそう言った。
---「結局アイツ、なにがしたかったのかしら?」
帰りながら私はずっとそのことばかり考えていた。最初は深刻そうな表だったのに、最後は爽やかな笑顔で終わった。
々憶測を立ててはみたものの結果わからずじまいだった。
「…ほんっとわけわかんないやつ」
結局、私は須川に調子を狂わされてしまっていた。
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