《俺の高校生活に平和な日常を》第11章 #5「大草原」
---「ぐへぇっ!?」
「うっ!?」
「きゃあっ!?」
「きゃっ!?」
ゲートに呑み込まれた俺達は吐き出されるかのようにゲートから出てきた。
「いっってー」
俺は中の痛みをじながらもなんとか立ち上がった。有紗達もあとに続くように立ち上がった。
「ったく、一なんだったのよアレ?」
服を軽くはたきながら有紗は疑問を口にした。それは俺達全員が思っていることだ。
「あの転移ゲート、イーリスちゃんのものとはし違うじだったけど、だれが開いたんだろ?」
梓もみんなが思っていることを口にした。しかし、ルイスさんのときみたいにイーリスちゃん絡みの可能はなからずありそうな気がする。まあ梓達は知らないだろうが。
「っていうかアンタ、なんであのタイミングでくしゃみしたのよ!? かかっちゃったじゃない!?」
「いでっ!? し、仕方ないだろ。俺、鼻炎持ちで季節の変わり目になると鼻がムズムズすんだよ」
そんな中、有紗はふと思い出したかのように俺に問い詰めながら肩を毆ってきた。アレは仕方なかったのだ。
俺は小さい頃から鼻炎持ちでこの時期になると鼻がムズムズしてくしゃみが止まらなくなることが頻繁に起こるのだ。そのせいで異様に鼻の中が痛くなったりするしな。
いちおう薬でなんとか癥狀を抑えることができるのだが、俺は痛くなり始めてから服用するようにしていて、あのときはまだ薬を服用していなかったのだ。あんまり服用し過ぎると薬の効果が薄くなるしな。しかし、まさかあのタイミングでくるとは思わなかった。
「ま、まあまあ夏目さん。今はそんなことよりしなければいけないことがあるのでは?」
有紗が俺のくしゃみの一件で不機嫌そうにしていると、みのりがフォローするように話に割ってってきた。
だが、みのりの言うことも一理ある。今はそんなくだらないことでめている場合ではなかった。
---「…まず、ここ、ドコなんだ?」
一旦有紗を落ち著かせて現狀を確かめることにしてみたのだが、そもそも自分達がドコにいるのかさえわからずにいた。
俺達のいる場所には辺り一面草花が広がる大草原になっている。
「そもそもここ、日本なんですかね? こんなに広い大草原が日本にあるなんて聞いたことないですけど」
みのりもみんなが思っていることを口にしていた。しかし、今の海外にもこんなに緑一に染まった大地があるだろうか? 海外旅行なんてしたことないからなんとも言えんが。
「たしかモンゴルって大草原が魅力的な國だってなんかの番組で聞いたことあるけど」
「モンゴルかー。んー、たしかにそーゆーの見たことある気がするけど、なんかちょっと違う気がするようなしないような…」
「いや、ここモンゴルじゃないですよ」
すると、梓がモンゴル説を提唱してくるのだが、なんとなく違うような気がしていた。理由はわからないが、なんとなくそんな気がするのだ。
「んー」
「あれ? 翻訳機能うまく作してないんすかね? あのー、もしもーし! 私の聲、聞こえてますかー?」
それからというもの、各々ない知恵を絞り考え始めてしまった。
「あのー…」
「んー」
考えてもわからないままだということはわかっているつもりだが、だれかこの狀況を説明できる人間がいるとは思え…
「あなた達、ひょっとしてわざとやってます?」
「ッ!? うおっ!?」
ないと思っていた矢先、俺の顔を覗き込むようにだれかが聲をかけてきた。
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