《俺の高校生活に平和な日常を》第11章 #24「相部屋」

---「……」

「……」

部屋割りが決まり、俺は1度部屋で休息を取りに來ていた。というのも、シルヴィアさんが『他にも連れて行きたい場所があるから、し部屋で休息を取ったら下に降りて來てくれ』と言われたので、しばし休息を取ろうとベットに橫になっていた。俺のベッドよりふかふかですごく寢心地がいい。歩き疲れたからこの寢心地がさらによくじてしまう。寢ないように気をつけなければ。

「……」

「……」

なのだが、なんだか気まずい空気が流れている。

グーパーの結果、俺の相部屋は有紗に決まってしまったのだ。

みのりは夜襲ってきそうだから気をつけなければいけないが、有紗も有紗でちょっとでも変なことをすれば問答無用で毆られるから、細心の注意を払わなければならない。しばらく一緒の部屋になるかもしれないのに、それはちょっとシンドいな。

「……」

有紗はなにも言わず、ベッドの上で黙々と銃の手れをしていた。大してすることもなかった俺はその景をかに眺めていた。

「ねえ、和彥」

「ッ!?」

その矢先、有紗から不意に聲をかけられ、俺は慌てて目を逸らし天井に視線を移した。ヤバい。見ていたのがバレたか? 別に他意はなかったのだが。

「私と相部屋、イヤだった?」

「…えっ?」

しかし、有紗から意外な問いかけがきた。こっちをまったく見ていないはずだが、なぜ急にそんなことを聞いてきたのだろうか?

「あんたが部屋にってからずっと黙ってるのは私に気を使ってるからでしょ? 居心地悪いならあの2人に変わってもらっても…」

「イヤ、そんなことないって!? ほら、今日一日歩き回っただろ? ベッドも寢心地いいしボーッとしちゃってただけだから!」

どうやら気を遣っているのがバレていたらしい。そのせいで俺が不服に思っているように思われているらしい。そんなことはないのだが。

とりあえず俺は適當な理由を付けて誤解を解こうとした。

「…そう」

すると、有紗は呟くようにそう言うと、ベッドから降り、部屋のり口に向かって行った。

「そろそろ時間じゃない? あんたも眠る前にとっとと起きた方がいいわよ」

「お、おう」

有紗は部屋のり口の前まで行くと、俺に促すようにそう言った。たしかに十分休息はしたし、もうそろそろ下に降りた方がいいか。みんなをあまり待たせるのも悪いしな。それよりもさっきの誤解は解けたっていうことでいいんだよな?

そんなことを思いながらも俺もベッドから起き上がり、部屋を出ることにした。

「…なら、よかった」

「?」

部屋を出る前に有紗がなにかボソッと呟いた。なぜか微笑んだようにも見えたが、後ろからだからあまりはっきりと見えたわけではないから気のせいなのかもしれないが。

気のせいならまあ別にいっかと思い、俺達は部屋を後にするのだった。

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