《俺の高校生活に平和な日常を》第11章 #29「俺がシルヴィアさんの…」

「ッ!? シ、シルヴィアさん?!」

シルヴィアさんは起き上がった途端、なぜか服をぎ始めた。そして、あっという間にピンクの下著姿をさらけ出した。

『意外とかわいい下著著けてるな』と一瞬心の中で想を溢してしまったが、そんなことはどうでもいい。

いきなり服をぎ出したのは酔っ払っているせいだろう。嫌いではないしむしろありがたいぐらいなのだが、こんなところをだれかに見られるのはマズい。特にあの2人には。

「シ、シルヴィアさん? な、なんで服いだんですか?」

とりあえず俺はシルヴィアさんに問いかけてみた。自分の狀況を把握しているかどうか確認したかったからだ。

「んん? なぜって、わたしはねるときはいつもこのかっこうだぞ?」

どうやらけ答えはできるようだ。しかし、自の狀況は把握しているようだが、だれと話しているのかわかっているかと言われると微妙なところだ。ひょっとすると異を見られてもあまり気にしないタイプなのかもしれないが。

喋り方もふわふわしていて焦點も虛空を見つめるかのように合ってない。酔っ払っているせいで視界がはっきりしていないからどこに人がいるのか定まってないのだろう。

とりあえずこの狀況はマズい。そう思った俺はしれっと部屋を出て行こうとした。

「んーー、まちなさーい!?」

「ッ?!」

部屋を出て行こうとそのとき、突然シルヴィアさんが背後から抱きついてきた。あまりにも突然で抵抗するひまもなく、気がついたら雁字搦(がんじがら)めの狀態でベッドに眠らされた。

「シシシシルヴィアさん?! な、なにを…」

ガッツリを拘束されベッドに寢かされた俺のの鼓が早くなっていく。早くなりすぎて呼吸もうまくできなくなってきた。それでも俺はシルヴィアさんに問いかけた。

「わたしはだきまくらがないとねむれないんだ。だからきょうはきみがそのかわりだ」

すると、シルヴィアさんから思いのほか可い答えが返ってきた。しかし、さっきまでテーブルに伏して幸せそうな顔で寢ていたと思うのだが、ほんとうに必要なのだろうか?

「……」

いや、そんなことより早くこの狀況をなんとかしなければ。このまま帰りが遅くなるとだれかが様子を見に來てしまう。そんなときにこの狀況を目撃されたらいくら弁解しても納得してくれる可能は低い。特にあの2人にはな。

「んふふふっ♡」

「……」

俺がそんなことを考えているなか、シルヴィアさんは再び幸せそうに眠りについてしまった。いったい、俺はどうすればいいのだろうか?

    人が読んでいる<俺の高校生活に平和な日常を>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください