---「おおぉぉーー」

ギルドの中にると俺は圧巻させられ思わず聲が出てしまった。多分、3人も俺と同じ気持ちだろう。本當に驚くべきことばかりだ。

まず中が思っていた以上に広い。城の中ほど大きくはないが、り口前から見たじそこまで大きいとは思わなかったからな。

そして、人口度の高さ。この1つの建に１つの村ができるのではないかと思ってしまうほどだ。おそらく數百人ぐらいはいるだろうな。

シルヴィアさんの話ではギルドは各國に１つだけしかないらしい。人口度が高いのはそういう理由(ワケ)なのだろう。

『これだけの冒険者がいるのならギルドをもっと増やした方がいいのでは？』と思うが、シルヴィアさん曰く、『ギルドの職員が不足しているから中々難しい』とのことだ。

なんでも、ギルドの職員になるにはそれ専用の資格が必要らしく、アイテムやモンスター等の知識だけでなく、冒険者に役立つ報を提供したりetc…、かなりのスキルを要する職業のようだ。つまり、ギルドの職員になれた人はほぼ間違いなくエリートということだ。

冒険者が世界で數十萬人にいるのに対し、ギルドの職員はたった數百人ほどしかいないらしい。そりゃあギルドを増やすのは難しいわな。

「あのー」

「ッ！？　は、はい？！」

そんなことを思い出していると、不意に聲をかけられた。思わず聲が上ずってしまった。

聲をかけてきた方を向くと、金髪の三つ編みをしたが俺達を見ながら立っていた。

大人っぽい気がありながらものようにくも見える顔立ち、サファイアのように青く輝く瞳、きれいに整った鼻、潤んだ、そしてあまり主張はしてこないがみのりや有紗にも負けず劣らずないいスタイル。一言で言えば超絶人だ。

そんな人さんから聲をかけられたのかと思うと余計張してきた。

「お見かけしないお顔ですけれど、ひょっとして異世界から來られたばかりの方達ですか？」

人さんは優しく微笑みながら俺達に問いかけてきた。なんて優しい人なんだろうか。

「えっ、えっとー、は、はい！？　き昨日ここに來られたばかりで…」

だが、人さんの前で張しまくりの俺はがガチガチになり、自分でもなにを言っているのかわからない返しをしてしまった。その挙不審な言に有紗達が冷たい視線を送るのを背中でじていた。

「やっぱりそうでしたか。ということは、冒険者登録に來られたんですね。では、私がご案しますのでこちらにどうぞ」

人さんはどうやらギルドの職員の人らしく、優しく微笑みながら付いてくるよう促してきた。どうりでウエイトレスみたいな格好をしていたわけだ。

とにかく俺達は人さんの後に付いて行った。