《俺の高校生活に平和な日常を》第11章 #52「ギルドに著くと…」
---「あっ、カズヒコさん! お帰りな…」
日が落ちかけた頃、ようやく俺達はギルドにたどり著いた。中にると、人はほとんどおらず、付カウンターで冒険者らしき人と話をしているサキさん達の姿がすぐに見えた。多分、クエストの完了報告とかをしてるんだろう。
話が終わったのか、サキさんは俺達に気がつき、話しかけようとしたが、突然俺達のところに駆け寄ってきた。
「大丈夫ですか?! 中土泥塗れですし、アリサさんもぐったりしてますし、なにか遭ったんですか?!」
どうやら俺達の様子を見て心配になったようだ。ナターシャさんと梓の回復魔法のおかげで傷とかはなくなってはいるが、中土泥塗れ、服もボロボロになって帰ってきたらそりゃあ心配するわな。
「村の近くに高レベルのベオウルフマンが出現しおったんや」
「ッ!? あ、貴方達は…」
俺がサキさんに例の件を伝えようとしたとき、イブリートさんの方から簡潔に話してくれた。
しかし、サキさんはイブリートさん達の方を見ると、驚愕の表を浮かべた。話の容に驚いているわけではなく、イブリートさん達の存在に驚いているように見える。竜人族は見慣れているはずだが、なににそんなに驚いているのだろうか?
「あっ、こ、こほん。失禮致しました。あちらでお話しをお伺いしますので腰掛けて々お待ち下さい」
しばらくしてふと我に返ったサキさんはわざとらしく咳払いを1つすると、慌ててイブリートさんに向かって謝罪をし、近くのテーブルに座るよう促したあと、小走りで付カウンターの奧に消えていった。なんであんなに慌てているのか俺達にはまったくわからなかった。
---「お待たせしてすいません。では、先程のお話もう一度お聞かせ願ってもよろしいでしょうか?」
「あっ、はい。実は…」
またしばらくしてサキさんが他のギルドの職員さんを1人連れて付の奧から帰ってきた。そして、俺達が座っているテーブルに向かってきた。
サキさんの両手にはお茶を乗せたトレー、もう1人の方はお茶菓子がいっぱいったをテーブルの上に置いた。
どうやらお茶を持ってくるためにわざわざいてくれたようだ。他の職員さん達が閉店前の飲食店のように清掃に取りかかっているのを見てなんだか申し訳ない気持ちになった。出來ることなら早く今日のことを話してとっとと外に出たい。
---そんなことを思いながらも俺達は今日遭遇したベオウルフマンのことをサキさんに詳細に話すことにした。
突然不死身という最強の能力に目覚めちゃいました
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エルキャスト王國北部、その山中で狩人を生業としている少年、ステル。 十五歳のある日、彼は母から旅立ちを命じられる。 「この家を出て、冒険者となるのです」 息子の人生のため、まだ見ぬ世界で人生経験を積んでほしいとのことだった。 母の態度に真剣なものを感じたステルは、生まれ育った山からの旅立ちを決意する。 その胸に、未知なる體験への不安と希望を抱いて。 行く先はアコーラ市。人口五十萬人を超える、この國一番の大都會。 そこでステルを待っていたのは進歩した文明による快適な生活だった。 基本まったり、たまにシリアス。 山から出て來た少年(見た目は少女)が冒険者となって無雙する。 これは、そんな冒険譚。 ※おかげさまで書籍化が決まりました。MBブックス様から2019年2月25日です。2巻は4月25日の予定です。 ※當作品はメートル法を採用しています。 ※當作品は地球由來の言葉が出てきます。
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