《俺の高校生活に平和な日常を》第11章 #58「どうしてこうなった?」
---「…どうしてこうなった?」
俺はサキさん家の浴槽で1人湯に浸かりながら自問していた。一なぜこうなったんだっけ?
「…カズヒコさん」
「は、はい?!」
そんなことを考えていると、風呂場のり口の前からサキさんの聲が聞こえてきた。名前を呼ばれて思わず聲が上ずってしまった。風呂場だということもあって変にドキドキしてしまっている。
「っても宜しいでしょうか?」
「あっ、は、はい!? どうぞ」
「じ、じゃあし、失禮します」
ドア越しにサキさんは俺に問いかけると、俺は張した面持ちで返答した。俺の返答を聞くと、サキさんは風呂場のドアに手をかけているのがモザイクガラス越しでもわかった。
「……」
おもむろにドアが開くと、余計にドキドキしてきた。思わず固唾を呑んでサキさんの方に視線を向けていた。
「……」
そして、とうとうバスタオル姿のサキさんがあらわになった。
サキさんも若干張した面持ちで風呂場に足を踏みれた。頬も赤くなっていた。
どうやら自分がとんでもないことを口走ってしまったことに気がついたのだが、言ってしまった矢先、引き返せなくなったといったところか。
「あっ、俺、洗うんでど、どうぞ!?」
「は、はい!? あ、ありがとう、ございます」
俺はとりあえず浴槽から出ると、サキさんに譲った。サキさんはぎこちないじでお禮を述べると、浴槽にっていった。
---「……」
「……」
風呂場には気まずい雰囲気が漂っていて、シャワーの音だけが響いていた。まあ當然といえば當然なんだが。
『くれぐれも『相のない』ように』
ふと、みのりの言葉と不適な微笑みが脳裏をよぎった。今の段階ではまだ相はしていないと思うが、この狀況だと経験上いつ相をおかしてもおかしくはない狀況だ。
相をおかしてしまう前に早く出なければと思った俺はサキさんに悟られない程度にをいつもよりも早く洗おうとしていた。
「…カズヒコさん」
「はっ、はい?!」
そのとき、後ろからサキさんに聲をかけられた。相変わらず俺は上ずった聲で返事を返した。無論、後ろは振り向けなかった。なんだろう?
「あの、よければお背中お流ししましょうか?」
「ッ!?」
すると、サキさんから驚くべき発言が飛び出してきた。これはアニメとかでよく見るが男の背中を流すシーンだ。
「い、いや、大丈夫ですよ!? 自分で洗えますんで!?」
「そ、そうですよね。癡がましい事を言ってしまってすいません」
「……」
さすがにそれはマズいと思い斷ったのだが、サキさんのしゅんとした聲が返ってきてなんだか悪い気がした。多分、サキさんは會話のきっかけを作るために言ってくれたのかもしれないと斷ってから俺は気がついてしまった。
「…や、やっぱり、お願いしてもいいですか?」
「ッ!? は、はい!!」
---結果、俺はサキさんに背中を流してもらうことになった。どうしてこうなった?
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