《貧乏だけど、ハイスペックです!》1話 働き者はつらいよ。
あぁ、暑い。
僕の名前は神崎かんざき誠也せいやで
この溶けてしまいそうな炎天下の下、
働いている高校1年生だ。
「おい新人!さっきからなにボサッとしてんだ!
さっさと運べ!」
「あっ、はい!ただいま參ります!」
「ったく、こんくらいしか使い道ないんだから
ボサッとせずせっせと働いてくれよ、頼むぜほんと」
「あはは、すみません……」
こんな生活にももうすっかり慣れてしまい、
なんとかこうしてやりくりしていた僕だが、
帰宅するなり、
「あら、誠せいちゃん!今日は早かったわねえ!
また働いてたんでしょう?お疲れ様〜」
「なんだよ、もう帰ってたの、母さん……」
このいい加減そうなフワフワしてるが僕の母、
読者の皆様に名を伝える価値もないほどのダメ人間だ。
「まあね〜、今日はちょっと當たりが悪くってねえ〜」
そんな言葉に僕はため息をつく。
「そんなことばかり言って……今まで一度でも
當たった試しでもあるの?
もういい加減賭け事なんかやめてちゃんと働いたら?
そうすればなくとも今よりは
マシな生活になるはずだよ」
「働くなんて嫌よ〜。お母さんはねえ、
何も嫌な思いをしてまでお金が
しいわけじゃないのよ。楽しんで稼ぎたいのよ。
そう、お母さんは、夢を追ってるのよ!」
「はあ……呆れた通り越してもう尊敬するよ。
どうやったらそんな思考回路に至るわけ?
だったらせめて僕の給料を賭け事に使うのは
やめてくれないかな?
かなり迷なんだけど?」
「え〜?いいじゃな〜い!
誠せいちゃんのお給料無しじゃあ當たるものも
當たらなくなるじゃな〜い!」
「その'當たるもの'が一度も
當たったことないんじゃないか!
いつまでそんな子どもみたいなこと言ってるのさ!
母さんは僕の親で大人なんだから
しはそれらしく振舞ってよ!」
「……じゃあ、誠せいちゃんに聞くけど、
'大人らしさ'って何かしら?
ちゃんと働いてちゃんと子どもを養っていくのが
そうなのかしら?私はそうは思わないわ。
私は、大人なんて子どもと何も変わらないと思うの。
だってそうでしょう?人間というものは、
生まれた時から皆等しく死に向かって生きていく。
生の時間は限られているの。
だったら存分にその時間を楽しみたいじゃない?
楽しまないと損じゃない?
だから私は自分の人生を存分に楽しむことに決めたの。
だから私のこの生き方について誰からも
批判はされたくないし、させない。
だからたとえ誠せいちゃんに指摘されようとも
変えるつもりはないわ」
「……母さんの言い分はよくわかったよ。
じゃあもう働かなくていいからここから出て行ってよ。
お願いだからさ、もう、これ以上は
僕のバイト代だけじゃ母さんや父さんを
養うことなんてできっこないし、
なによりこれ以上賭け事に
僕が汗水流して勝ち取ったものを使われたくないんだ。
我慢ならないんだ。だからもう……出てってよ!」
「そう……どう言っても、わたしとあなたは
平行線のようね。いいわ。出て行ってあげる。
後悔しても知らないからね?
誠せいちゃん?じゃあ、元気でね」
「あぁ、さようなら……働き者は、つらいなあ……」
こうして、翌日、賭け事から帰ってきた父と共に、
母は家を去った。家と言っても、
立派な一軒家なんかではなく、
ボロボロのアパートの角部屋なのだが。
まあ、そんなこんなでとりあえず手にったお金が
いつのまにか消えてしまうなんていう現象は
起きなくなった。
かくして、平穏とは言い難いがまあ平穏な日々が
訪れたのだった。
あの日が來るまでのしばしの間は、だが。
高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
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