《貧乏だけど、ハイスペックです!》3話 運命の出會いはそうそう來ない。
運命の12月24日の前夜。
僕は最後に付け足しと言わんばかりに森さんから
伝えられた一言を思い出して背筋が凍った。
ー事故に遭った君のご両親のに
関してなんだけど……
どこにも見つかってないそうだよ。
実際に事故に遭ったっていう証言者もいるから
どこかにはあるはずなんだけど、
警察がかなり長時間捜索しても見つからなかった
そうだ。だから、殘念ながら、
埋葬はできそうにない、
とのことだ……息子である君には
伝えておこうと思ってね。ー
伝えておこうと思って。っていうノリで
言うようなことではないだろう、
とは思っても仕方ないから
取り敢えず借金を返済すべく、日々働いたのであった。
そして、あの日がやってくる。
あぁ、寒いな。
12月24日。
クリスマス・イヴの夜に僕は何をやっているんだろう。
あたりには大勢の幸せそうなカップルたちが
イルミネーションを見にやってきている。
僕はというと、當然そんなことをする余裕もなく、
ただただこの寒空の下、
生きるために必死で路上を歩く。
そんな最中、
「こんな寒いイヴの夜にどうしたのだ?お前は」
知らないの子に話しかけられた。
腰までびた黒髪がイヴの夜風に棚引いている。
目はトパーズのようにしく澄んだ橙で、
僕のボロボロのコートとは大違いの
高級そうなコートを羽織っている。
「僕は、いろいろあって、
今生きるために仕事を探してるんだ。」
「ふーん。こんなクッソ寒いイヴの夜にか?」
「うん、そうだよ」
口は悪いがうーむ、どうしたものか、
と考えてくれている。なんて心の優しい子なんだ。
「そうだなあ、よし、お前!私の家で働け!
それで文句はないだろう?立派な仕事になるはずだ」
「……え?」
「どうした?不満か?」
「い、いや、見ず知らずの僕に
どうしてそこまでしてくれるのかなって、
ただそう思っただけだよ」
「どうして、か。ははっ、それはそうだな。
疑問に思うのも當然だろう。どうしてもなにもないさ。
困っている人を見かけたら迷わず助けることに徹する。
それが、人ってもんだろ?」
「ははは……同い年くらいのの子とは思えないような
堂々たる発言だね。すごいよ。
君みたいなの子に出會ったのは初めてだ。
でも、いや、だからこそ、かな。
その申し出は斷らせてもらうよ」
「なぜだ。お前にとっては悪くない話のはずだぞ?
それに、もう働き口もないんじゃなかったのか?」
「働き口は、ないわけじゃないんだ。
自転車便をやってたけど、
とうとう自転車が壊れてしまって、
修理に出すお金がないから、
自転車での配達ができなくなったって
だけであって……」
「おいおい、自転車便が自転車での配達を
できなくなったってそりゃもう、
自転車便とはいえないんじゃないか?
やっぱり働き口ないじゃん」
「なっ、そ、それは……こ、コンビニのバイト、
とか?」
「アホなのか、
限りなくバカに近いドアホウなのかお前は。
そんなんで生きていけるわけがなかろう!」
「えーと、
バカとアホの定義でなぜバカのほうが
アホより酷い扱いなのかについては
あえてれないようにするにしても、
バカでもアホでもないかなーと思うよ?僕は」
「そんな生真面目きまじめな返答など求めておらんわ!
やはり底なしのバカのようだなお前は!
この生粋きっすいのドアホウが」
「さっき困ってる人がいたら助けるとか言ってた人に
散々な言われようで心を痛めてるんだけど、
どうしたものかな」
「知るかあ!
お前がその困ってる人がいたら助けるとか言った人が
差し出した手を跳ね除けたから
そうなっちゃってんだろー!やっぱりバカなのか!」
「さっきからバカとかアホとか酷いじゃないか!
なんで出會って數分の相手に
そんな無茶苦茶責められなきゃならないのさ!」
「わ、悪かったよ……わかったから
そんなに怒鳴らないでくれよお……」
涙目になってヘナヘナとその場に
膝をついた彼はさきほどまでの荒々しさとは
打って変わっていたって普通のの子だった。
いや、よく見るとめちゃくちゃ可い。
なんだ、こんなに可かったのか。
「い、いや、ごめん。僕も強く言いすぎたよ」
「あ、あぁ!そうだよな。
やっぱりお前が強く言いすぎたせいだよな!
私は悪くないよな!よおし!」
急に元気になった。なんなんだこの子は。
おもわず笑ってしまった。
「ははっ。まあ、そういうわけだから、
また縁があればどこかで」
「ああ、達者でな」
かくして、僕は再び歩み始めた。
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