《神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと》俺は思った。俺の人生にラノベ展開なんて來ないのだと
 
 桜咲きれる今日この頃。
 俺に17回目の春がやって來た。
 俺、工藤  蓮は普通人間である。勉強  普通。運神経  普通。ルックス  普通。
だが俺は他人と違うところが1つだけある、それは……最近、割とガチでデコがヤバい事。父親の影響だろうか。デコと達のせめぎ合いにおいて、達の勢いが弱まってきている。このままだと、「蓮、お前最近デコ広くなったなw」なんて馬鹿にされてしまう。早急に対策を考えてなければ……………まぁ、そんな事を除けば、基本普通人間な俺である。
  しかし、どうせ「普通普通言ってるけど、可い馴染でもいるんだろ?」とか「春なんだら、走ってくるとぶつかり、そのが転校とかゆう展開なんだろ?丸わかりなんだよ」とか思うだろう。だが斷じてない。大切だからもう一度言う、斷じてない。そんな、ラノベ主人公みたいな展開、俺の日常には不要。し羨ましい気もすするが……… しかし、俺は平凡に生き、楽しく生活する方がよっぽど好きである。
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だか、俺の今いる場所そんなまさかの”展開”が起こりうる可能が高いと言える。と言うのも、俺が何時も近道として利用してるこの道は、人が2、3人程が通れる細い道。そして、何ヶ所かにT字の合流地點がある。このT字路がラノベあるある”とドーン”するポイントである。
でも安心してくれ。そんな事は起こらない。何故なら、この道自人が通る事は滅多にない。この道を通り始めて半年ほどになるが、會った人は20人にも満たない。それに、會う人は同じ人ばかり。それほど、人通りのない道。故に”とドーン”するイベントなど発生しない。そして発生なさない為に、俺は皆んなよりし早い時間に登校するのである。
読者の皆さんはお気づきだろうが、工藤  蓮 は見事なフラグを建設した。
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 民家からびる一本の桜の木。
その木から落ちる花弁によって道路が桜の絨毯になり、とても幻想的な景になっている。
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 俺は、春をじつつ、何時もようにの近道を歩いている。
『新しい擔任どんな人なんだろ。確か…小野寺  薫だったはず。クラス自も問題ない。1年生だった時に同じクラスだった奴もいるし、まぁ、俺として平穏に過ごせればどんなクラスでもいんだけど…』
そんな 新しいクラスの事を考えながら、歩いていると、例のT字路が見えてきた。
  だが俺は、じない。何も起こらないと分かっているからだ。何時もの歩幅、何時もの速度で平然通り過ぎる。
『フッ、やっぱり曲がり角でとぶつかるなんてラノベ主人公だけだな』
 
 だがしかし、T字路を通り過ぎようとした時、目の端で黒い人影の様な者を捉えた。なにかと思い瞬時に左を向くと、そこには誰いなかった。そこにはいつもと変わらない、だだの一本の道だけが不気味に、そして永遠と続いていた。
「…マジかよ」
 全に悪寒が走り、直する。
それはまるで、子の著替え中に扉を開けてしまった男子さながら。
 だが俺はなにも見なかったかの様にパッと視線を前に戻し平然と歩き出した。
 が、T字路を過ぎると、モーダッシュ
力測定の100m走なんて比にならない程の速さで走り、走り、走りまくった。    
 そして見事、自己ベスト更新。
 この世の者ではない何かを見てしまったのだから、當然と言えば當然である。
『えーー、なになになに!?  始めて見たんだけど、つかあれが幽霊って奴なの!?  いやいや、幽霊って夜活するもんじゃないの?今、朝なだよ? まだ寢てる時間じゃん。どんだけ早起きなんだよ。』
揺した俺の頭の中は、ぐっちゃぐちゃになっている。オカンに「あんた!ちゃんと片付けしなさいよ!まったくもー」と言われしょうがないレベルで。そして混の末、俺は意味のわからない思考にたどり著く。
 『いや、まてよ。あれは俺の屁が実化した奴だ。うん、そうに違い。昨日食べた、賞味期限切れのプリンが腸に悪影響を及ぼしたんだろ。それで怒ってあんなに真っ黒い姿で俺の前に現れたんだな。うん、そうだな、そうに違いない。』
パニクッタ俺は取り敢えず屁の所為にする。
 そんな事を思わなければ平常心は保てないし、何より霊の存在なんて認めたくなかった。
そして、モーダッシュ中の俺の目の前にまたT字路が見えてきた。そしてたま同じ様にT字路から黒い影が現れる
今までの俺なら、別の考え方や対処など々と思いつき行出來ただろう。だが、今の俺は”幽………オナラの霊を見た”とゆう事によって冷靜かつ正確な判斷が出來ない狀態だ。それによって、俺の脳が出した決斷がこれだ。
『また、屁が出やがったな。』と。
 俺は、影の正を勝手に屁にしたので、止まる気はゼロ。むしろ全速力で突っ走ってやろうと考えている。
 だが、そんな考えはすぐに間違えだと思わされる。その黒い影は、地面に沿って徐々に延びていき、今度は逆再生の様にかんでいく。俺は影がびみする景を見て、ようやく影の正が人間で、こっちに近づいて來ているのだとゆう事に気がついた。俺がその事に気がついたのは、T字路のし手前。その頃には、足首位まで見えていた。
  脳が『止まれ』と指令を出すがスピードがでているせいで、中々止まってくれない。多スピードが落ちたが、それでも止まる気配はない。俺はぶつかると悟り、反的にギュッと目を瞑った。相手がT字路から出た直後、そこに鉢合わせする形で俺と相手の方がぶつかる。それはまるで、事前に打ち合わせでもしていたかの様な絶妙なタイミングで。
 そして裏道に鈍い音が響き渡る。
 相手の人は、ぶつかった衝撃で餅をつき、後ろから倒れ込む。そして俺は、相手に覆い被さる様に倒れた。
いや、だだ倒れただけじゃなかった。
右手は地面に手をつき、アスファルトの冷んやりとした冷たさをじてる。それに対し左手は……ほんわかと溫かく、何よりとてもらかい。
 『ま、まさかこれがOPPAIとゆうヤツなのか?いや、まて、落ち著け俺。さっき自分で斷言したじゃないか。こんな事は絶対起こらないって。平常心、平常心だ…でも、この狀況は……かなりヤバイ。いろんな意味で。絵面テキにもヤバイし、通報されたら、完全にお縄もんですよ。もちろん相手の人の事も心配なのだが、今は現在進行形で、息子が……ね?  わかるだろ?  立派なテントを張るもんだから、困っちゃってるんですよ。下半未使用の俺が初めてるんだもん。そりゃー立派なもん立ちますよ。』
なんて合に、々とヤバイ思考を繰り広げている。
その間、俺はどうしても怖くて目を開けられなかった。怒られどうしよう、毆られたらどうしよう、事故だとはいえ、癡漢と言われたらどうしよう。
そんな、悪い想像ばかりが浮かんでは消えてを繰り返している。
「あの…避けてもらっても…いいですか?」
 この言葉にによって一気に現実に戻される。
そして改めて俺がラノベ主人公じゃないことを実されられる。
目を開けたくない、現実から逃げたい。
だがそんな自分に「逃げるな」と言い聞かせ、覚悟を決めゆっくりと目を開ける。
「……スミマセン。ホントーーニ、スミマセン。」
そこに倒れていた人は、人で巨のお姉様が良かった。しかし現実は何時も殘酷だ。ぶつかってしまった人は、某青いロボットの様な丸帯を帯びたで30代から40代くらいの男。スーツを著ていから、おそらくサラリーマンだろう。
 どうやら俺は、男の大きなを鷲摑みしてしまったらしい。
 しかも、この男も何故か俺と同じく様にテントを張っている。「なんでだよ!」とツッコミをれたい。凄くれたい。でも、そんな権利俺にはない。俺はんじゃったし、中央のボタンも刺激しちゃったぽいし。そんな事されたら、テントの1つ2つ張るのもしょうがないよね。
立ち上がり互いの顔を見合わせている。
そんな 2人は苦笑いである。
  道の真ん中で、を”く”の字にする男2人。 頰を赤らめる男と、死んだ魚の目をする學生。全く、カオス過ぎる。
「オケガハ、アリマセンカ¿」
「ボ、ボクは大丈夫…です。はい」
「スミマセン、イソイデイタモノデ」
「ボクも、ちゃんと前を向いていなかったのも悪いですし…全然気にしないで下さい。それじゃあボク仕事がありまので」
「ア、ハイ……スミマセンデシタ」
 お互いに一禮し、男は颯爽と走って行った。
俺はぶつかった人が心の広い人で良かったと心底思った。
 
でも、殘されは俺は、とても複雑な気持ちだった。のかと思っていたら、男の立派なだったとゆう。あろうことかそので俺は…俺は…まったくけないぜ、俺と俺の息子は…なぁジョン。
「はぁ……」
 自分で言ったくせに無に虛しくなる。
俺は 空の方へスッと視線をそらす。そこには雲一つない綺麗な青空が広がっている。もし、こんな事が無ければ良い新學期を迎えられたかもしれない。でも、この一件でわかった事がある。
「普通の人とぶつかるのがモブで、の子とぶつかるのはラノベ主人公」
 そう自分に言い聞かせる。なのに、納得したはずなのに、目から涙が出てくる。おかしいな、悲しくないの涙が出てくる。平穏をんでいるのに、こうゆう展開を期待するなんて、これが男ってゆう生きなのかな。
ゾンビのように全から力の抜けたに力を込め一歩、また一歩と踏み出し學校へ向かって行く。そんな狀態の俺の隣をシャンプーの良い香りを漂わせながら1人の可い子高校生が通り過ぎた。
「あんな可いことぶつかってみたかったな」
そんなゲスい事を考える俺であった。
 「えっ……まさか…ね」
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