《神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと》俺は思った。今日は厄日だと
今日は24日 クリスマス。彼がいない俺は家でダラダラ過ごすはずだった
「シングルベール♪シングルベール♪鈴が鳴るー。こっとしーの蓮ちゃんもクリぼっち♪ヘィ!!」
「ヘィ!!じゃねぇーよ。なんでうちにいるんだよ! 相原も小早川も」
當たり前かの様に振舞い家に來ている。俺の方が変なんじゃないかと思わされるほど3人は平然とそこにいる
「だって、元々クリスマス會やる予定だっただろ?だから時間通りに工藤家に來たんだけど?」
それはお前らの頭の中での予定だろ? 俺はそんな話し一切  聞かされてないんだけど。しかも最近、俺の家に來るのが當たり前になってきていないか。この前は、俺より先に部屋に居た事もあった。部屋の主より先にいるってどうゆう事だよ  まったく
「グループでこの事話したよね?  その時蓮くんから返信きたと思うのだけど。どうせ、蓮くんの記憶が抜け落ちてしまったんでしょ?頭のの様に」
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この際、髪のの弄りはスルーするとして、この話の中で  1番重要なのは……そのグループに俺がいない事だ!! 俺嫌われてるの?しかも返信が來たかもって、それ思っただけじゃん!!  もう辛い
「はぁー、もう居ても良いから靜かにしててくれ」
「「「はーい」」」
靜かにしてるならと思い、部屋に居させる事にした。直ぐ帰らせるのも悪いと思うし。しかし、當然 この3人が言う事を聞くはずも無く、言ったそばからドンチャン騒ぎが始まった
 
「それじゃあ、部屋の主の許可が降りたので、クリスマスパーティーはじめましょー!!」
相原の音頭によってパーティーが始まり、ペットボトルやスナック菓子を開ける音が部屋に広がり、ペットボトルをもった相原が小早川に対し
「おっととと」
「まあ まあ まあ」
なんて合に居酒屋で見かけるおじさん達の様な事をしている。よほどテンションが上がっているらしい。クリスマスパーティーとゆうより、おじさんの集まりの様だ。
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皆、それぞれのコップに飲みが注がれ、ようやくクリスマスパーティーらしい催しが始まった。
「人生山あり谷あり」とゆうゲームで、サイコロをフリ  止まったマスによってイベントが発生し、イベントによって仮想通貨が増えたり減ったりする。そしてゴールした時の仮想通貨が多ければ勝ちとなるゲーム。
「じゃあ、ピンクの私からですね。それ……3か。まあまあね」
1  2   3とピンを進め、小早川の止まったコマには
『面白い話をする。參加者全員が笑えば  お笑い蕓人。1人でも笑えば  蕓人見習い。誰も笑わなければ  ニート』
小早川はし悩んだ後、''よし!!''といい小早川は話し始めたのだが………
「高校2年生の初登校日の前日……父と母がバキューーンS○Xしていて、生々しい音が1階のリビングまで聞こえてきたことてすかね。あははははー」
「「「……………」」」
………実際、全く笑えない。3人ともどんなリアクションを取っていいか分からず、部屋がシーーンと靜まり返る。寧ろ聞かされている3人の中で笑ってはいけない雰囲気すらじられる。
一方、小早川は  この話で本気で笑いが取れると思っていたらしく、珍しく笑顔を作り 話し終えた今も  笑顔のまま靜止している。
誰かが笑ってくれた時、自分も一緒に笑えるよう、スタンバイしてるいるのだろう。それがまた不気味であると言う事を、小早川はまだ知らない。
笑える話しをしたのに この微妙な空気。小早川の機嫌が悪くなっているのじる。俺 以外の誰かが話を切り出してくれれば、しは和むのだが………誰も話し始めない。そうなると  とばっちりを食らうのは、この俺  工藤  蓮と言う訳だ。
「蓮くん……今の話し、面白かったよね?遠慮しなくていいのよ?笑いさい。寧ろ、笑え」
小早川さん、とても怖いです。笑顔で怖い事を言うと  怖さが倍増する法則で、怖さが引き立っている。こんな狀況でも、津々井と相原は知らんぷりでフォローすらしてーー
「蓮ちゃん………笑いなさい」
津々井からの冷徹な一言。助けてくれると信じた俺が馬鹿だったようだ。みろよ、津々井が言った事に同調され 相原も……
「工藤!!  小早川さんが笑えと言ったんだ!さっさと笑わんか!!  すみません小早川さん、ウチの工藤が空気が読めなくて」
どこのチンピラだよ。そして俺と小早川の対応の差。所詮俺はこの部屋のおまけ程度にしか思っていないのだろう、悲しいものだ。
しかもこの狀況、笑わないと進まないらしく、2人とも速く笑えと目で訴えかけてくる。もうここまで來たら、笑うしかないだろ。今の俺には''笑わない''と言う選択肢は存在していないようだ。
「ふふっ、ふふふふ」
「キモい」
 キモいってなんだよ。2人もやめろ、その無言の圧力。わかったよ、やればいいんだろ?今度は、キチガイかと思うほど盛大に笑ってやるよ
「がぁはぁはぁははは!!」
はぁ〜  これで俺はキチガイ確定だな。そもそも俺、なんで笑ってるんだろ?だんだん分からなーーー  
バゴーン!!
「お兄ちゃん!!うるさーい!!」
そうびながらドアを開けたのは、我が妹の千紗子である。
俺は偶々、 ドア付近にいたため、勢いよく開けられた扉がクリティカルヒット。しかも、上を向いて笑っていたので、頭に當たりメチャクチャ痛い。今日はおそらく厄日だな。いや、絶対にそうだ。そうに違いない
俺はこの時  始めて知ったのだか、人は痛すぎると笑ってしまうらしい。自分でも笑っている事が不思議で、自分で自分がキモいとじてしまうほど、口がにやけてる。それでも痛い事には変わりないのだが………
しかし、俺の他に笑っている奴が1人、小早川だ。こいつはどれだけ格がねじ曲がっているんだ  まったくも。
そしてそこの2人!!俺に向かって手を合わせな!!俺はまだ生きている。社會的には死んでるかもしれないが
一方、扉を開けた妹は、俺の頭部に當たった事を知ると、俺のところまで來て         「大丈夫?」と聲をかけ、謝ってくれた。俺は素晴らしい妹を持てて とても嬉しいよ、嬉しくて涙が出てくる。まぁ、この涙は痛くて出る涙はだけど
そんな兄妹仲睦まじい雰囲気をぶち壊しに來たのは、勿論  王  小早川
「千紗子さん!  ここを離れて下さい!  蓮くんは今  Mに目覚めています。このままだと、痛みと言う名の快楽を求めて暴れ出します!!  千紗子さんは逃げて下さい!!」
エロ本事件が起きてから、妹は俺のことを無視してきた。しかし最近、話してくれるようになり、兄妹の仲は良好だったのに……小早川のせいで、まだ口を聞いてもらえなくなる。しかも1番最悪なのが、千紗子の口から母の耳にこの事がると、母の素っ気ない態度+お小遣い制度自が無くなるという事態になりかねない。早急に弁解をしなければ
「千紗子……俺はMじゃない、フフッ……ノーマルだ」
痛すぎてつい笑ってしまい、口から笑い聲がれてしまった。見事  説得力のかけらもじられない、この気持ち悪い返答が誕生てしまった。これでは弁解どころか、「Mです」と言ってるようなものではないか。
それに加え、俺は笑うの堪えていたため、顔が相當キモい事になっているだろう。千紗子の顔も酷い事になり、まるでゴキブリを見る目だ。いや、ゴキブリが現れたら悲鳴をあげるものだが、聲すら発しないと言うことは、キモ過ぎて聲すら出ない、ゴキブリ以下になってしまったのか。かなり辛い。
「…………キモ」
この言葉と同時に千紗子の拳が隕石の如く俺の腹に落下。そしてまたも、痛過ぎて顔がニヤけてしまい。千紗子からまたも、酷い視線を向けられた。俺はこの家で生活できなくなるかもしれない。そう悟ってしまった。
「はぁーー、面白かった。取り敢えず私は蕓人見習いですね。次は蓮くんはですね。ほら、起きてくださーい、蓮くんの番ですよ」
本當、格が捻じ曲がってやがる。この狀態でサイコロを振れなんて言わないだろう。こうなったらこのゲームに勝って、ギャフンと言わせてやる!!
「わかった、いま振るから。それ……俺も3か。何か面白い話しか………これって『布団がふっとんだー』みたいなのでもいいの?」
俺の些細な質問に対しての、返答を待っているが………中々かってこない
「……………はい、ニート」
返ってきたのは、ニート宣言のみ。
「えっ!?   ちょと待てよ、今のは質問で笑い話しではなーー」
「じゃあ次は、津々井さん  どーぞ」
「は、はーい」
こんな合で勝手にゲームは進められ、あっという間にゲームが終わってしまった。結果は、察しっての通り  俺は借金地獄。3位が津々井    2位が相原    1位が小早川という順位になっている。結局見返す事が出來なかった。今日とことん付いてない。
「それじゃあ最後にプレゼントと換をしまーす」
「「イェーーー!!」」
相原がそういう言うと、皆それぞれプレゼントを持ってきていたらしく、カバンから出し始めた。何も聞かされていない俺は、プレゼントなんて用意してるはずもなく、俺だけ浮いている狀態。
まぁ、所詮  俺にはプレゼントなんて回ってこないだろう。どうせ、この3人でクルクルと回し始めるだろう。となると、俺は歌を歌う係か?クリスマスなのに、どんだ、厄ーー
パーーーン
甲高い音と共に火薬の獨特の匂いが鼻の中を通っていく。俺は何がなんだかわからなくなったが、3人の言った言葉でようやく脳の回路が繋がった
「「「メリークリスマ〜ス!!」」」
「これは蓮ちゃんを驚かせるドッキリでしたー!!」
「まぁ、工藤妹との掛け合いは、想定外だったけどな」
「日頃から蓮くんには々助けてもらっているので、たまにはこういうことがあってもいいかなぁ〜って思って、皆んなが計畫を立てたんですよ」
「まぁ、優っちが1番ノリノリだったけどね〜   って!?   蓮ちゃん泣いてるの?」
「うぅぅるさい!!これはぁ!  相原と同じで、ケツから、涙が出てるだけだ!!  消して泣いてる訳では無い!!」
「ちゃっかり、俺の目をディスるな。まぁ、泣くぐらい喜んでもらって、俺らも嬉しいよ」
「だからぁぁ!!これら涙じゃないって言ってるだろぉぉぉ!!  ケツ目がぁぁ!!」
「まだ言うかこのヤローーー!!」
「はい  はい。じゃれ合うのはそこまでにしてケーキ食べますよー  相原さんも蓮くんもちゃんと座って下さい。ケーキ食べさせませんよ!!」
『『おかーさんかよ』』
小早川はまるで、2人の子供を叱る母のように見え、俺ら2人はふと  小早川の事をお母さんかよと思ってしまった
「2人とも、いま私の事をへんな風に思いました?」
そしての勘は恐ろしい。思っている事を見抜かれてしまった。
「お、思ってないよなぁ?工藤」
「お、思う訳ないだろ?なぁー  相原。それより早くケーキ食べようぜ」
俺は今日、初めての嬉し泣きを験した。今まで短い人生で嬉しい事は沢山あった。高校にかった時も、部活で勝った時も。でもそれとはちがう、何か言葉に表せないくらい嬉しかった時、嬉し泣きをするのかもしれない。
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「いや〜  蓮ちゃん泣いてたね〜  私  蓮ちゃんが泣くの初めて見た〜」 
「いや、それ言ったら俺らも見たの初めてだよ。きっと俺ら3人が団結して、工藤を弄ったから、相當傷ついてたんじゃない?そんな時に、あんなサプライズされたら、嬉しくなるのは當然だろうよ。これも、小早川さんが考えた『ツンデレ作戦』のおかげだな」
「た、たまには、こう言う事も良いかなと思っただけです!!」
「「ツンデレだなぁ」」
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まさか、あんなサプライズをしてくれるとは。今日厄日かと思ったがとんでもない、最高の日だ。
そういえば、プレゼント。何ってるんだ?  3人が帰るまで開けちゃダメって言われたけど、3人共  帰った事だし開けてみるか。
工藤はセロハンテープを丁寧に剝がし、包み紙をそっと剝がす。ワクワクしながら開けてみると……
「なんじゃ  こりゃ!!!???」
コン○ームに、猿轡・ロープ・鞭の3點セット。極め付けが、オ○ホール。
まあ、コ○ドーム百歩譲ってありだ。いつ何が起こるかわからないからな。しかし、この3點セットと○ナホールは流石に使わないだろ!!  右手で満足している。
問題はこの3點セットだ。俺はアブノーマルなプレイをする予定は無いのだが。永遠に封印?  それとも転売。 いや、転売は良くない。せっかくプレゼントなのだから。
取り敢えず、これらをどうするかは別として、早急に隠さなければ!!  流石に家族に見つかれば家族會議は免れない
ガチャ
「お兄ちゃん……さっきはごめん。痛かったよね。お詫びの印にこれ、上げ……る?…………!?」
「あっ…………」
俺は部屋にってきた千紗子と目が合い、そのまま固まる。その時  俺の手には、興味本位で箱から取り出してしまった、オ○ホールが握られており、千紗子にバレたという衝撃でつい床に落としてしまった。そして、そのオ○ホールはあろうことか、千紗子の足元へと転がってしまった
この時  俺は悟った。
『俺は今日………死ぬのだと』
そう悟った瞬間 本日 2度目の千紗子の拳が
「ぐはっ!!」
俺の腹をえぐった
千紗子が部屋から出ていき、1人  部屋で のたうち回っていて、ふと思った
『やっぱり今日は厄日だ』と
【書籍化】雑草聖女の逃亡~出自を馬鹿にされ殺されかけたので隣國に亡命します~【コミカライズ】
★2022.7.19 書籍化・コミカライズが決まりました★ 【短めのあらすじ】平民の孤児出身という事で能力は高いが馬鹿にされてきた聖女が、討伐遠征の最中により強い能力を持つ貴族出身の聖女に疎まれて殺されかけ、討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國の魔術師)に助けられて夫婦を偽裝して亡命するお話。 【長めのあらすじ】高い治癒能力から第二王子の有力な妃候補と目されているマイアは平民の孤児という出自から陰口を叩かれてきた。また、貴族のマナーや言葉遣いがなかなか身につかないマイアに対する第二王子の視線は冷たい。そんな彼女の狀況は、毎年恒例の魔蟲の遠征討伐に參加中に、より強い治癒能力を持つ大貴族出身の聖女ティアラが現れたことで一変する。第二王子に戀するティアラに疎まれ、彼女の信奉者によって殺されかけたマイアは討伐に參加していた傭兵の青年(実は隣國出身の魔術師で諜報員)に助けられ、彼の祖國である隣國への亡命を決意する。平民出身雑草聖女と身體強化魔術の使い手で物理で戦う魔術師の青年が夫婦と偽り旅をする中でゆっくりと距離を詰めていくお話。舞臺は魔力の源たる月から放たれる魔素により、巨大な蟲が跋扈する中世的な異世界です。
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