《神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと》俺は思った。これではプラマイゼロだと
朝起きると、自分の目を疑う景が繰り広げられていた。
俺はそんな景に聲もあげられなかった。
そんな景とは
エゲツない量の髪のが枕に付著していたのだ。
俺はその瞬間ゾッとした。
一夜でこんなにも抜けてしまうのかと
俺は恐る恐る枕に散らばった抜けを集める。その數合計26本。これは1日に抜ける髪のの約4分の1を占めている。この數を朝だけで消費してしまったら、1日に抜ける量がオーバーしてしまう。
そう思った俺は早急に支度を済ませ、一階へと足を運んだ。
その理由はもちろん人生の先輩でもあり、薄の先輩でもある父に相談するためだ。
父の歴けれきは素晴らしく、齢《よわい》43歳にして歴23年のキャリアを持ち、薄界に現れた超新星妹命名と言われている(主に妹に)。
もちろんそう言われる所以はある。それは父がまだ若かりし頃。當時 20歳。その頃既に父の後頭部は薄かった。それに加え髪の一本一本が細かった事がより後頭部を薄く見せていた。
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決して周りから薄いと言われたわけではない。しかし周囲からの視線がそれを語っていた。
そんな視線に耐えかねて、薄治療のため病院に行くことを決意。しかしそこの先生に言われた
「工藤さんねぇー、若いのに大変だねぇ。それにしてもこんなに早くからねぇー、なるのはねぇー、あれだよねぇー」
こんな意味不明な事を醫師から言われたらしい。つまりこの歳でこんなに薄い人は珍しいという事でもある。
そんな適當な事を言う醫者の病院だ。もらった薬を飲んた所でなんて生えてこないだろう。そんな事を思っていたようだが、1ヶ月経った頃、ふと鏡を見ると以前より髪が増えていた。
父は舞い上がった。ようやくハゲから解放される、髪のフサフサでモテ期到來だと。しかし、その喜びはすぐに終わり、その時父は知るのだ。
所詮、伝という名の時間の流れに逆らえないのだと
なんて話を子供の頃から、まるで愚癡をこぼすかのように話していた。それ故、妹の千沙子にあんなあだ名?   を父に付けているのだ。
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そんな薄な父だ、この大量抜け事件の真実を知っているかもしれない。そう思い急いで支度済ませたわけだ。
しかし、廊下とリビングの境にあるドアを開けると、臺所に立つ母の姿しかない。どうやら父はまだ支度中のようだ。
俺は父が來るまで朝食であるパンを食べて時間を潰す。その間もネットなどを使い報を集める。しかし、流石  報飽和社會  日本。報がありすぎて、どれが正しいのかわからない。やはり経験富な父に聞いた方が早そうだ。
そうして待つ事數分、父の登場とともにリビングが明るくなった
理由は簡単。リビングの大きな窓から差し込む朝日によって父の頭部が素晴らしい輝きを放っており、それが反し部屋を明るくさせたのだ。
そんな父の頭はり輝いており神々しくすらじる
そんな神的な登場する父に対し俺は単刀直に朝起きた出來事に質問する。
父はその質問に対しし悩んだ後、口を開き始めた。
「おそらく、ストレスが原因じゃないか?  時期的にも今は2年生になったばかりで、悩みのタネができやすい時期でもあるしな」
「なるほどストレスね………たしかに思い當たる節がある」
その''思い當たる節''とは十中八九  小早川 優だ。やつ同じクラスになってからと言うもの、毎日ストレスが蓄積されたく日々。そゆな日々を過ごしてるうちに、抜けという形でストレスが現れたのだろう。
父の素晴らしい助言のおでこの抜けの大方の原因がわかった。そうなれば次にとる行は自ずと決まる。それはいかにストレスを溜めずに生活するか。
しかしそれは簡単な事だ。小早川と関わらなければいいのだ。
「おはよう、蓮ちゃん」
そこには諸悪の源の手下である津々井が立っている。別に俺は津々井嫌われたい訳じゃない。しかし津々井と話していると小早川が寄ってくるから極力話したくないのだ。
それなら、まず''津々井''てはなく津々井''さん''とし他人行儀なじ接していこう
「おはよう、津々井''さん''」
「どうしたの、急に''さん''だなんて。普通に津々井でいいよ?  それともヒカリちゃんと呼んじゃう?」
「いや、呼ばないから」
「試しに一回呼んでみ、慣れるから」
「いや、いいって」
「そう言わず、一回だけ………ね?」
一何を企んでいる。何故こんなにも迫ってくる。しかし、怪しいと思っていても上目遣いで迫ってくる津々井を可いと思ってしまう。これだから男と言う生きは、なら誰でもいいのか
「ヒ………ヒカリ?」
「……………うん、やっぱりない。アニメとかでほぼ初対面の男子に『私のは名前で呼びなさい』とかいうあれ、あんな展開ないよ。だって、私  言われたらキモいと思ったもん」
これだから、小早川の手下は、人で遊ぶのが好きなんだから。
俺がどれほどのストレスをけているのか知らないのか。しかし、ここで的になったら、奴らの思う壺だ。ここは適當に流そう。
「じゃあ、言わすなよ」
俺の作戦は完璧だった。しかし、この素っ気ない態度をしてしまったため、津々井に要らぬ心配をかけてしまったようで、ありがた迷な心配をしてきた。
「どうしたの蓮ちゃん?なにかあったの?それともナニかあった」
「いや、何もしてないって」
「今日の蓮くんはダルさ2倍デー、それに伴い息子もダルさ2倍デーなんですよ」
すると、部下の助けにきたボスのように、援護撃してきたのは、小早川  優だ。早くも現れたボスに、俺はジンワリと嫌な汗が背を伝っていく。
てか小早川はなに意味の分からない事を言っている。なんなんだよ、ダルさ2倍デーって。  たしかに小早川と喋る時はダルさ2倍デーだけど。
「ダルさ2倍デーだとどうなるんですか?」
それに関しては俺も気にある。いや、そのまんまという可能も………
「やる気ゼロ、それに伴い息子のやる気ゼロ。賢者タイムのようになります」
うん、流石小早川 何を言ってるかわからない。そもそもの子が言っていいセリフではありません!   
しかし意味のわからない事でも、殘念な頭の津々井は更に殘念に、更に謎の解釈をする。
「つまり、連ちゃんは1発ヤッてきたんね!!」
親指を人差し指と中指の間にれるな、下品だろ。本當に小早川と津々井は下品だ。男子である俺は方が引いてるってどういう事だよ。
こういう時って「男子って本當下品よねぇー」とか、言うのがお約束だろ。なんで男子である俺が子に対しそんな事を思わなくちゃいけないのだ。まったく嫌になる。
こういう小さなストレスが抜けに繋がるんだよなぁー
「いや、それはないぞ。だって工藤はエリート○だからな!!」
そして小早川を頂點としたヒエラルキー3位に君臨する相原の登場だ。
そんなストレス権化三銃士が揃う時、俺のストレスは頂點に達する。
「確かに蓮くんは賢者タイムなんて経験してませんよね。ごめんなさい、れてはいけない事を言ってしまって」
出たよ、小早川あるある。謝られてるのに、謝られた気にならないヤツ。何度 この謝罪にストレスを溜められたか、わかったもんじゃない。
「それはないよ〜、だって蓮ちゃんは毎日抜いてるから、一度や二度  賢者タイム的なの経験した事あるでしょう」
おいおい、津々井はなにを言ってるんだ。俺ほどのエリート○貞になると、抜きすぎてどれが賢者タイムかわかないんだよ。
「いやいや、工藤ほどの男になると、抜きすぎてどれが賢者タイムかわかないだろうよ」
なぜ相原は俺の考えてる事がわかる。お前は超能力者か、気持ち悪い。
「いや、そこはあえて○だから賢者タイムが知らないと言う設定にしときましょう。そっちの方が面白いです」
面白いとはなんだ。人で遊ぶのも大概にしなさい。たまにはガツンと怒った方いいんじゃない?いや怒るべきだ
「おい!  いい加減にしろよ!  」
そう、これでいいいのた。あまり調子付かせるのは良くないからな。
それなのにだ。こんな事を言った後に小早川なんと言ったと思う
「蓮くんイライラするとハゲますよ?」
はい?  今  小早川は「イライラするとハゲますよ?」と言ったのか?   誰のせいで薄くなっていると思っているのだ。
工藤は朝から髪のが天に召された事へのストレス及び、ストレス権化三銃士による集中攻撃により、怒りゲージが頂點に達し、怒るフリがフリでなくなり、「もう、知らん」と言い教室を後にした。
「あちゃー、工藤ガチで怒っちゃったな」
「えっ?  アレで怒ってたんですか?  靜かでしたけど?」
「小早川さんはまだわからないから……工藤は怒ると黙り込むタイプなんだよ」
「なるほど、私たちは蓮くんを弄り過ぎたようですね」
「優っち、孝こうちゃん、それじゃーーー」
昨日はあの後ほとんど喋らなかった。俺が怒って教室をでてしまったため、學校に行くのがし気まずい。しかしそんな事を思っていても、學校へ向かっているのだから、自ずと學校が見えてくる
そして、教室に著くと誰もいない。これが俺の日常であり當たり前の事。
「蓮くん、おはよう」
しかし、今日に限っては違うよで、挨拶をする小早川のほかに津々井、相原も一緒にいる。
「な、なんでいるんだ?」
俺は挨拶を忘れ、この狀況について聞いてしまった。だって、いつもいないはずの人がいたら、こうなるのは必然である。
「昨日は怒らせたしまったから、そのお詫びに………これ、3人から」
そう渡された袋を開けるみると、そこには薄必須アイテム育剤がっていた。
「どういう事だ?  まさか、雨とムチ作戦か?   その手には乗らんぞ」
「だから、ただのお詫びですよ。恐らくですが、昨日朝から何かあったんでしょ?  家族と喧嘩したとか、髪が抜けたとか。そんな憂鬱な時に私たちに弄られたから、怒ったんでしょ」
また、こいつらは、俺の心を読んで
「まぁ、そんなこところだ。これはありがたく使わせてもらうよ」
「フサフサになるといいですね………となると………私たちが育剤をプレゼントとしたからこれからは弄り放題ですね!」
「…………それじゃあプラマイゼロだろ」
「そこは気にしたら負けですよ」
「いや、気にするわ」
そして今日も俺のストレスフルな1日が始まる
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