《神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと》俺は思った。だしなみには気をつけようと
『朝からやたら見られてる気がする』
そう不審に思いながらも、何も知らないフリをして工藤  蓮は廊下を歩く。
たが工藤は、今のこの現狀はモテているから注目を浴びてるとかは微塵も思っていない。むしろ嫌われてるとじている。
子からは、西園寺を助けるためにMキャラを演じた時。男子からは、日頃からである小早川と西園寺を獨占している妬みから、周りからはあまりいい印象をけず、別の意味で有名な工藤である。
故に好意の目で見られてるなんて微塵も思わない。しかし、しかしだ。俺が廊下を歩いていると數名の子生徒が俺の方をみてくる。俺も子生徒にバレない程度に視線を子生徒へ移すと、頬を赤く染め顔を両手で覆いながら小聲で
「やばいよ〜」
なんて、好意を寄せる男子と不意に目を合わせてしまったか子のような反応をしている。しかもこれが今回が初めてではなく、今日既に5回も今と同じような験をしている。
これだけ子生徒から何度もおなじ反応されると『もしかしたら………』なんて事を考えてします。
いやしかし、もしかしたら俺がデコを公開してるのではと思い、トイレの鏡でデコが見てみるがいつも通り前髪で隠れていて、特に変な所はない。
工藤は不審に思いながらも、なるべく周りに目を向けず颯爽と教室に戻っていった。
●●
教室には小早川、津々井、西園寺の3人が工藤の席の周りにたむろしていた。
「師匠ー!!   おはよ………ッ!!」
いつも通り挨拶してきた凜花なのだが……俺を見た途端急に固まってしまった。しかもこの反応、朝からじる周りの反応に似ている気がする。
「凜花?  どうした急に固まっちゃって」
「あーー   えっと………その………」
凜花がもじもじし始め、なかなか返答が返ってこない。俺自、こんなにもじもじしている凜花を見たのは初めてかもしれない。
すると、そんな西園寺の豹変ぶりに助け船を出すかの様に小早川がため息混じりに工藤に伝えるのだ。
「蓮くん、見せたい年頃なのはわかるけど、TPOをわきまえてちょうだい。西園寺さんが困ってるでしょ」
そう小早川に助言をけるも、なかなか理解出來ない工藤は、おもむろに自のの周りを確認する。
「…………………あっ…………」
工藤は左右の肩を確認し特に異常がないことを確認する。そんな合にしずつ視線を下へ下へとおろしていき、上半に異常がないことが確認できた。
上半は・・・・。
下半に差し掛かった時、それは姿を現した。社會の窓がこれでもかと言わんばかり空いていたのだ。しかも  ただ開いてわけではない。ワイシャツまでもが顔を出していたのだ。それはまるで男の勲章とも言えるヤツを連想させる。
それを見てしまった工藤はあらためてモテ期が來たわけではないと実した。
「すみません………」
そして工藤は小早川、西園寺にそう告げ 深々と頭を下げ、無言でチャックを上に上げるのだった。
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【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
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