《神は思った。人類の7割をアホにして、楽しく見守ろうと》私は思った。結局 奴は何がしたかったのだろうと
春とは素晴らしい季節だ。暑くもなく、寒くもなく  丁度いい気溫で毎日を過ごすことができるのだ。
だが暖かくなるのと同時に様々な生きが冬眠から目を覚ます。や蟲などなど。だが冬眠から目を覚ますのはや蟲だけではない。恥部を出したがる変質者も目を覚ますのだ。
「グヘヘへへ、今日はここでの子を待つか」
そう呟くと男は電柱の影に隠れて息を潛めるのだ。
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私は春が一番好きだ。それは毎日適溫で過ごすことが出來るから。
しかし、快適に過ごせるのは晝間だけであってが沈んだ夜では別の話し。流石に薄暗くなってくると上になにか羽織りたくなる。
それは小早川も同じであり、日直で帰りがし遅くなった今は晝間の暖かさはどこかへ消え 噓のように寒くなり、朝上著を持ってこなかった事を後悔するのだ。
そんな小早川は現在、ワイシャツに半袖セーター、その上にブレーザーを著ているため、今はし寒く早く家に帰りたいと思ってしまう。だからしかたなく、この時間帯は使わないようにしているこの裏道を歩いているのだ。
たが、小早川がいるこの近道で待ち構える者が一人。そう恥部を出したがる変質者だ。
そして今まさに、小早川が変質者の餌食にとなろうとしていた。
「ねぇねぇ、僕のおて ︎んて ︎ん見てよ」
バサッ!!
小早川が歩く目の前にロングコートを著た男が電柱の裏から急に現れ、ロングコートを勢いよく開けるのだ。もちろんコートの中は全。からぶらぶらぶら下がっている。
どうだ、子高生!  びっくりしたか!  しただろ!  だったらきゃーーって悲鳴をあげろ!
一方小早川は落ち著いていた。それはまぁ、小さい頃から洗脳教育の如く毎日見てたらナニに抵抗が悲しい事についてしまう。そして奴のナニを見て端的に思った事は、自分の父のナニのサイズはそれなりにある事だった。
まさかこんなところで父のナニに助けられるとは、喜んでいいのやら悪のやら……し複雑な小早川だった。
そして襲った張本人である変質者はこの狀況を理解できずにいた。
悲鳴も何も聞こえない。助けも何も呼ばない。カバンを投げつけてもこない。子高生の表は真顔で微だにしなのだ。
靜寂が2人を包む。
そんな靜寂を壊したのは小早川の方だった。
小早川は真顔で、かつ低めの聲で変質者に言い放った。
「そんな  お末さん  さっさと仕舞いなさい。不愉快です。 それともそんなに自分のナニの大きさに自信があるんですか?  殘念ながらかなり小さいですよ。  仮にこの世界がナニのサイズが全てだったら、貴方は底辺ですよ」
「いぎゃゃゃゃや!!」
それを聞いた変質者は悲鳴をあげながら道の奧へと消えていった。ちなみに何故変質者の方がなぜ悲鳴をあげるとかはスルーする小早川だ。
そんな軽く変質者を弄る余裕がある 小早川とは裏腹に、小早川が言い放った発言が  さぞ 心に刺さったのだろう。変質者の方が逃げ出すなんて、なかなかシュールな景である。
そして裏道にポツリと取り殘された小早川は思ったのだ。結局 奴は何がしたかったのかと。
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