《こんにちは!この世界の勇者を倒しに來ました!〜『世界』を旅する転生旅行記〜》さあ、特攻です!

いい朝だ。綺麗な朝日を見ると決意がより一層固くなる。

ついに今日僕は勇者を倒す事に決めた。

禮儀として果店に行き、一通りの仕事をこなした上で「今までありがとうございました。」と、書き置きを殘しておいた。晝からはハリ坊に蕓を教え込み、廃材置き場で材料を探した。

あとは、夜までにどうにかして塩を手にれるだけだ。

川沿いを進むと思ったより早く海にたどり著いた。

それを廃材置き場にあったバケツで運ぶ。

ふぅ...この分なら、夜に間に合いそうだ。

若干不安もあるが、くよくよしててもしかたないので特攻する事にした。

ハリ坊も結構懐いており、しっかりやってくれそうである。張している姿がやはり可い。

そうして夜が更けていく。

さて、街の人から聞き出して勇者の元へ向かう。

そしてついに僕は勇者を見つけ出した。

「勇者様!この前助けていただいたものです。生活に余裕ができたので是非お禮をさせてください!」

「え?良いですよ。好きで助けたんですから!」

「いえいえ!それでは私の気が治りません!私の為にもお禮をさせてください!」

「そこまで言うなら、お願いいたします♪」

なんていい笑顔だ。男だが、惚れてしまいそうである。倒すのが苦しくなるが、仕方がない。

いつもの拠點に勇者を連れ出し、颯爽とバケツごと水をぶちまけた。

どう見ても勇者は切れている。

「何をするんだ!?」

「今日!僕はお前を殺す!!ごめんなさい!!」

「何言っているんだ。君は囚われていた村人では無かったのか?」

「だとしても、玉座の裏から出てくるのはおかしいと思わないのか!?すまないが躊躇はしない!!」

そう言って至近距離から尖った金屬片を突き刺す!!

しかし流石勇者だ。即座に反応し、例の能力を使って回避された。

僕はすぐにその場を離れる。

連発できないのはこの前の観察結果で知っている。

今だ。ハリ坊に合図を出し、僕はジャンプした。

バリッ

「うわっ!?...」

一瞬痙攣し、勇者はかなくなった。

しばらくしてから近づき、脈を測った。

うん。死んでるね。

こうしてあっけなく僕は勇者に勝利した。

ハリ坊と勝利の喜び分かち合う。

種明かしをすると、この辺り一帯に海水を撒いておいたのだ。そうして呼び出した勇者にも海水をぶちまけ、タイミングを見て電撃を流す事で心臓を止めたのだ。

海水は水を通しやすいので利用したのだ。

勇者を倒してしばらくすると、世界が崩壊を始めた。僕のスキルも自的に発したのか、どんどんが消えていく。ハリ坊を抱きながら世界が崩壊する瞬間を見るのだった。

気がつくと元の四畳半の部屋に戻って來ていた。やっと帰って來れた。安心していると、ふと手の中に溫もりをじる。

...ハリ坊がまだいる!?

するとタブレットの電源が付き、あの神が映っている...

続く。

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