《こんにちは!この世界の勇者を倒しに來ました!〜『世界』を旅する転生旅行記〜》さぁ、驚きです!!

「おお!気がついたか!怪我は...無さそうだな!良かったな!」

男が気に話しかけてくれた。

...どうでも良い事だけど、上の服が破れていない。この男が服をくれたのだろうか。そして、世界が変わっても市民の服裝は変わらないようだ。平行世界だからか?

「いやー。今回はありがとうございました!」

「んで、兄ちゃん。空から降って來たのはなんでだ?最近は空から降ってくるのが流行ってるのか?」

「流行るってなんですか!?いや、ちょっと訳ありで...お金も無いんですよ...」

「そうかそうか...それは大変だったな!まあ、モンスター倒してりゃ大丈夫さ。」

「モンスターを倒していればってどう言う事ですか?」

「なんだ?記憶喪失にでもなったのか?お金を稼ぐって言ったらモンスターを倒す。當たり前だろ。」

あー。そう言う世界なのね!?

日本にいた頃、そういうRPGをよくやっていた気がする。

「あ、ああ!そうですよね!忘れてました!」

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「おいおい、しっかりしてくれよ?おっ。もうこんな時間か。じゃあ、俺は行くから。頑張れよ!!」

そう言って男は出て行った。

僕もそろそろ活を始めないとな。なんせ日數が無いんだ。とりあえずモンスターでも倒しに行くかな。

とりあえず町を出て、近場の平原に向かう。

そうすると、かなり離れたところにゴブリン(だと思う)を見つけた。距離があるが、あのシルエットは多分そうだろう。素手でも倒せそうな敵だ、なんとかなるだろう。

そう思いモンスターの元へ駆けていく。途中であちらも気づいたのか、走って近づいて來た。徐々に姿が鮮明になっていく。

緑の。鋭い牙。飢えた獣の眼を放ち、刃を構えている。

というか、刃!?え、素手で刃の相手は出來ないって!!っていうかすっげえ怖いな!?本當にゴブリン!?

怖くなって引き返そうとしたが、あちらも走って來ている。逃げたら背中を刺される気しかしない。

昔やったゲームの中のゴブリンはかなり可かった。しかしそれはゲームの中だけだったようだ。

そりゃそうだ。生きてるんだもの、必死ですよね!

あちらも必死なのだ、僕も覚悟を決めて進む速度を速める。

ついにゴブリンの間合いにった。しかし僕は走る速度を遅める気は無い。そしてゴブリンが刃を振るう。

「スキル発!!『スロウ』!!」

ゴブリンの振るう刃の速度がかなり遅くなる。この前、勇者を倒した時に得たスキルだ。道中に試してみたが一回の発で3秒弱しか遅くならなかったし、使った後は5分ほど時間を置かなければならないようだった。どうやら勇者から得た能力はかなり劣化して習得するようだ。

しかし、3秒もあれば充分だ!僕は刃を避け、腕をばして駆け抜ける。

僕のばした腕は、走るスピードにゴブリンの踏み込むスピードを上乗せする形でゴブリンの首に直撃し、後頭部が地面に叩きつけられ鈍い音がした。クロスカウンターだ。

昔どっかの漫畫で読んだラリアットを使ってみた。かなり効果があったようだ。だが僕の腕も凄まじく痛かった。結局は魔法とかよりも、を使った方が安心だよね。

今度から僕の必殺技はこれにしよう。

倒してから思ったのだけれど、どこからお金を得るのだろう?ゲームなら亡骸が消えてお金が出たりするんだけど、亡骸が消える気配も無い。とりあえず辺りを見回すと、スライムを発見した。観察してみると、スライムの中心に貨らしきがあるようだった。

え?まさか?

もう一度、ゴブリンの亡骸を見る。

...やるしか無いか。覚悟を決めてゴブリンが持っていたナイフを握り締める。

々あって、銅貨を6枚手にいれたよ!!

どうやって手にれたかって?聞きたい?聞きたく無いよね!?僕泣いてるんだよ!?察してね!!

その後もモンスターを見つけては走り、ラリアットを食らわしていった。

その結果、銅貨を30枚ほど獲得した。

まあ、なんというか。かなり、グロかったです...。何で胃袋の中にあるんだ...。

そして、倒した魔の裝備品であるナイフとナイフホルダーをちゃっかり手にいれた。使うとしても解用なんだけどね。

もう今日は腕も限界だし、グロッキーだから街へ帰ろう。

商店街でお惣菜を買って食べる。とりあえずお腹はいっぱいになった。

宿を見つけたので、そこに泊まる。明日はお金を貯めつつ、勇者の観察をしようと思う。

後4日か...急がないとな。

今は明日の為にも早く眠りに著くことが大切だ。余計な心配はせずにやる事をやろう。

そう言って1日が終わった。

世界崩壊まで...あと4日

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