《うちの姉ちゃんはこわい》第二次お姉ちゃん會議
今夜も小腹を空かせた乙たちが、桜莉菜の部屋に集まっている。
今日の議題は珍しく三人とも意見が一致した。
「ハル(ちゃん)の誕生日プレゼントについて」
「っていうか、ヤバいでしょ。もう來週だよ? 何か考えてる? 柚莉菜、これ開けて」
「はいはい。考えてないからこうして集まってるんでしょ? あ、姉さん、コップください」
「柚莉菜は何か聞きこみしてないの? しいものある? とか。はい、コップ。桜莉菜にも回して」
「はい、桜莉菜。聞きましたけど、“ユリ姉がほしい(キリッ)”って言われちゃって……」
「さんきゅー。じゃあもらわれちゃえば?」
「バカなこと言わないでよ。桜莉菜がいつもみたいに脅して聞き出せば?」
「おまっ、あたしをなんだと……。まぁいい。あたしも一応聞いてあるんだ。あ、姉ちゃん、一個ちょーだい」
「はーい。で、何だって?」
「“サリ姉を一日下僕にできる券”って言ってきたから、一発ぶん毆った」
「ひどい……。姉さんは、何か聞いてないんですか?」
「私には、“エロくないものなら何でもいい”って言ってたけど……」
「姉ちゃんからエロさを取ったら何も殘らないじゃん」
「どういう意味かしら……?」
「それで、本題ですよ。どうします?」
「あいつ、野球興味ないしな~。柚莉菜、おかわり」
「自分でやってよ。そういえば、ハルちゃんの興味あることって何?」
「一番絡まれてる柚莉菜が知らないなら、みんな知らないよ。あ、桜莉菜、ついでにそれも開けて」
「自分でやってよ~。あいつ、あたしを一日下僕にしたら、何するつもりなんだろう」
「真似しないで。似てないし。きっと、深く考えてないんじゃない? いつも偉そうな桜莉菜をこき使えるだけで十分満足だし」
「おい、今お前の主観混じっただろ」
「あのさぁ……全然話が進まないんだけど。無難なのは、みんなでお菓子とかケーキを作ってあげたりとかだけど」
「誕プレに無難とか言ってる時點で心こもってないよね」
「桜莉菜にだけは言う資格ないと思う、その言葉。あ、姉さん……それ、まさか……」
「ふふふ……見てしまったようね。この一箱三千円もする高級チョコレートを」
「姉さん、おひとつもらえませんか……?」
「あ、あたしもほしいなー」
「しょうがないわね……。みんなで分けましょう」
……話し合う気あるのか? こいつら。
現実でレベル上げてどうすんだremix
ごく一部の人間が“人を殺すとゲームのようにレベルが上がる”ようになってしまった以外はおおむね普通な世界で、目的も持たず、信念も持たず、愉悅も覚えず、葛藤もせず、ただなんとなく人を殺してレベルを上げ、ついでにひょんなことからクラスメイトのイケてる(死語?)グループに仲良くされたりもする主人公の、ひとつの顛末。 ※以前(2016/07/15~2016/12/23)投稿していた“現実でレベル上げてどうすんだ”のリメイクです。 いちから書き直していますが、おおまかな流れは大體同じです。
8 183ひねくれ領主の幸福譚 性格が悪くても辺境開拓できますうぅ!【書籍化】
【書籍第2巻が2022年8月25日にオーバーラップノベルス様より発売予定です!】 ノエイン・アールクヴィストは性格がひねくれている。 大貴族の妾の子として生まれ、成人するとともに辺境の領地と底辺爵位を押しつけられて実家との縁を切られた彼は考えた。 あの親のように卑劣で空虛な人間にはなりたくないと。 たくさんの愛に包まれた幸福な人生を送りたいと。 そのためにノエインは決意した。誰もが褒め稱える理想的な領主貴族になろうと。 領民から愛されるために、領民を愛し慈しもう。 隣人領主たちと友好を結び、共存共栄を目指し、自身の幸福のために利用しよう。 これは少し歪んだ気質を持つ青年が、自分なりに幸福になろうと人生を進む物語。 ※カクヨム様にも掲載させていただいています
8 135悪魔の証明 R2
キャッチコピー:そして、小説最終ページ。想像もしなかった謎があなたの前で明かされる。 近未來。吹き荒れるテロにより飛行機への搭乗は富裕層に制限され、鉄橋が海を越え國家間に張り巡らされている時代。テロに絡み、日本政府、ラインハルト社私設警察、超常現象研究所、テロ組織ARK、トゥルーマン教団、様々な思惑が絡み合い、事態は思いもよらぬ展開へと誘われる。 謎が謎を呼ぶ群像活劇、全96話(元ナンバリンング換算、若干の前後有り) ※77話アップ前は、トリックを最大限生かすため34話以降76話以前の話の順番を入れ変える可能性があります。 また、完結時後書きとして、トリック解説を予定しております。 是非完結までお付き合いください。
8 87桜雲學園の正體不明《アンノウン》
「桜雲」それは近年政府の主導により、 急速な発展を遂げた都市である。 特徴的なのは、 全校生徒が3000人を越える桜雲學園であろう。 學園では未來科學というカリキュラムを學び、 それにより與えられたタレントを駆使して、 生徒同士で切磋琢磨しようという develop one's potential 通稱DOPが毎週開かれている。 そんな學園に通うこととなった石崎景は 平穏な學園生活を願うものの天真爛漫な少女、 明日原陽奈に誘われ、ある部活に入ることとなる。 ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 初投稿です。 いいね、フォロー、よろしくお願いします。
8 161死神始めました
ある日家で寢ていて起きたら死神を任された楠 浩太は異世界へと飛ばされるのだった。飛ばされた後は兵器を作って國をつくって?!おまけにさらりと重大情報聞かされて。 とにかく神様の力と、地球の兵器(スマホも)を使って無雙します。・・・多分! 何だか題名詐欺って言われそう。そこは誰も突っ込まないで。ね? *軍事ネタおよび、機械ネタは作者が調べたり、聞いたりしたことを少しいじってやっているのでかなり誤差があると思われます。(あと何が何だかわかっていない) 最終話を投稿した日のアクセス數が2000越してビックリしてます^^;
8 153ワルフラーン ~廃れし神話
かつて地上最強と呼ばれた男、アルドは、國に裏切られた事で人を信じられなくなり、國を出てってしまう。あてもなく彷徨う男が出會ったのは、かつて森で助けた魔人。再會を喜ぶより先に、彼女は言った。 「魔王になって頂けませんか」 再び対峙する事になる魔人と人間。次に勝つのは、どちらなのか。 これは、人の愚かさが招いた物語である。
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