《うちの姉ちゃんはこわい》第二次お姉ちゃん會議 第二部
「そんで、どうすんの?」
「わかったわ、選択式にしましょう」
「ほう、乗った」
「①ケーキを作る」
「無難ですよね……」
「②どこか連れて行ってあげる」
「でもこの前プール行ったばっかなんだよな~」
「③何か買ってあげる」
「うーん、しいものがわからないと……」
「④〇〇してあげる券」
「おい、やめろ」
「⑤柚莉菜」
「ちょっと待ってください、おかしいですって!」
「さあ、どれにする?」
「⑤だな」
「桜莉菜、真面目に考えてよ。じゃあ④」
「〇〇にる言葉は何? 桜莉菜からどうぞ」
「なんであたしなんだよ、言い出したのは柚莉菜だろ?」
「何も意見がないなら“サリ姉を一日下僕に”してあげる券にするけど」
「ちっ、悪め。じゃあ……、マッサージしてあげる券」
「発想が父の日ですね……」
「……じゃあ、何か手伝い」
「母の日ですか」
「柚莉菜をお嫁にあげる券」
「いい加減にしてください」
「引っかかんなかったか……」
「じゃあ、④か⑤ということでいいね?」
「よくないですっ。姉さんも、こんな奴の言うこと真にけないでくださいよ」
「④の線で考えるけど、どうしようもなかったら⑤でいくってだけだから。それに、ハルちゃんの希は⑤だしね」
「はぁ……どうしてこんなことに……」
「券の容は各自でアイデア出して考えるってことでいいね?」
「しょうがねーな」
「はい……」
「そんなに落ち込むなよ。これでも食べて元気出せって」
「あぁ、どうも……」
「何がそんなに嫌なのかしら」
「……もしかして、素で提案してました?!」
かくして、會議はお開き。
書籍・漫畫化/妹に婚約者を取られてこのたび醜悪公と押しつけられ婚する運びとなりました~楽しそうなので張り切っていましたが噂が大げさだっただけで全然苦境になりませんし、旦那様も真実の姿を取り戻してしまい
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