《目覚めると何故か異世界に!》第14話 シェリーの思い

「お帰りなさい、シュー君」

付のお姉さんシェリーさんが、親しげに話しかける

「ああ、依頼完了だ」

(この人が、噂の雷刃さんでしょうか?ジーっと見つめていると不意に目が合う)

「何か、俺に用か?」

「い、いえ!あの、私今日から冒険者になったカノンといいます!!よろしくお願いします!」

「ああ、新りだったのか?よろしく」

「もう、シュー君ちゃんと自己紹介しなきゃダメよ?」

「しただろ?まあいい、山田集だ好きに呼んでくれ、え~と君はカノンでいいのか?」

「は、はい!私もシュー君て呼んでいいですか!?」

かなり食い気味で行くカノン

「あ、ああ問題ない」

若干引き気味である

「それで?シュー君、今日はもう帰るの?」

「ああ、し疲れたし風呂にもりたいから先に帰ってるぞ」

(はい?聞き間違いかな?先に帰っている?)

「うん、夜ご飯は買って帰るから待っててね」

「ああ、了解した」

(ええーーーーーーーーー!!!衝撃!!”付嬢と凄腕冒険者はデキていた!?”

ギルドがザワつきそうなネタです!!)

「気をつけてね」

「あ、あ、あ、あ、あの!?」

「うん?どうかしたの?」

「お、お二人のご関係は!?まさか一緒に住んでいるんですか!?」

「ええ、そうだけど?なにかあった?」

「やっぱり!?」

の思考は花畑である

「スキャンダルです~、斷のなんですね!?」

なにが斷なのだろうか

「あははは、違うわよ~彼が私の家に居候しているのよ、部屋はたくさんあるから」

「でもでも!若い男が一つ屋の下ですよ!?間違いがないなんて!それが間違いです!」

「落ち著いて!?」

「いえ!落ち著いてなんていられませんよ!!」

「彼は、違うのよ...それにシュー君は...」

「何かあるのですか?」

「ううん、この話はここまであなたも今日は帰って明日から頑張りなさい」

「はい、わかりました」

「ふう~」

(好奇心旺盛なカノンというの子に言われたことを思い返す...)

「彼とはそんなんじゃないのよ...」

半年前、友人を亡くし生き急ぐように戦いに明け暮れていた彼は魔を討伐し、皆から謝されても、満たされないように戦い続けていた...

力をつけ、ギルドでも不の地位を手にれてもその瞳は何も見ていなかった...

そんな生活が長く続くはずもなく、たまたま私の家の前で倒れていたところを見つけて、強引に住まわせているのが現狀だ...

「だって、ほっとけなかったんだもん...」

傷つき、それでも戦い、今にも壊れてしまいそうな彼を私は...

「今日の晩飯はなにがいいかな?」

彼は、いつか本當の笑顔を見せてくれるだろうか?

END

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