《目覚めると何故か異世界に!》第27話 君への誓い

「ふふふ~」

朝からギルド一番の付嬢のシェリーは上機嫌に鼻歌を歌っている

「シェ、シェリー?」

同僚たちが恐る恐る彼を呼ぶ

「はい?何ですか?」

かと錯覚するほどの眩しい笑顔を向けてくる

「う!眩しすぎる」

「何なの~?」

いつにも増して彼は上機嫌である

「ふっ、あの子になったのね」

「「ギ、ギルマス!?」」

唐突すぎるハーフエルフの登場とその発言にドン引きする一同

「え、お、になったっていうのは?」

付嬢の1人が聞く

「そのままよ、まあ、昨日何があったかは彼に直接聞きましょう」

((聞いちゃうの!?))

「シュー君早く帰ってこないかな~」

シェリーは完全に集のことしか考えていない様子だった

「ちょっとシェリー、隨分上機嫌ね?昨日の夜シューと何をしたのかしら?」

完全に確信に迫る質問である

「え!?き、昨日の夜ですか!?」

顔を真っ赤にし照れるシェリー

「さあ、話してみなさい?大丈夫、誰にも言わないから!」

((絶対に噓だろ))

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「え、えーとですね、昨日は」

する乙モードのシェリーが語り始めた…ここに付嬢全員がいることも気にせずに…

「はい、じゃあ夜ご飯にしよう?」

「ああ」

小さく答える集

「うまい…すごく久しぶりな気がする」

「そっか、沢山あるかからねゆっくり食べて?」

(ああ、彼との食事がたまらなくおしい時間にじる)

「なあ、シェリー…俺、あの戦いで沢山の人を殺したよ…敵も味方も大勢死んだ、死んだんだ…」

集は靜かに話し始める

「うん」

(私には何も言えない)

「最初に敵を殺したのは魔法だった、その時思ったんだ、ああ、俺も人殺しになったんだって…」

その景がフラッシュバックする

「最後には帝國のイエーガーという男と1対1で戦い殺して戦いは終わった、その時には人を殺してもなんとも思っていなかったと思ってた…」

そんなはずはない、だって彼はそんなに強くないんだから

「でもさ、ここに帰ってきてギルドの扉を開けようとしたら急に怖くなったんだ…人殺しになってしまった俺を…君はなんて思うんだろうって…今までとは変わってしまうってそう思ったから」

「そんなわけない!」

集を抱きしめるシェリー

「だって、シュー君は帰ってきてくれたじゃない!」

「でも、俺はっ!」

「あの時言ったよね、シュー君が帰ってくる場所はここだよって」

そう、あの時の言葉を思い出す

「俺は、結局人を殺すことに耐えられなかったんだ、カッコつけてあの時君を守るって言っておいてこのざまだ…けない」

けなくていい、カッコよくなくても強くなくても!シュー君はシュー君だから私はそんなあなたを想っているから」

顔から火が出そうだ、でもこの思いは伝えなきゃいけない

「ごめん、本當に一番怖かったのは君に嫌われるんじゃないかって、また一人になるんじゃないかってそれが…怖かった…」

涙を流し、シェリーに抱かれた腕を握るシュウ

「うん、わかってるよ…だけどね私はどんなシュー君もけ止めるよ?あなたが間違えれば怒るしでもあなたが何をしても私の気持ちは変わらないんだよ?」

(そう、この気持ちは私の本だから)

「あの日の最後に本當は君に伝えたい言葉があったんだ、無事に帰ってこれる保証もないし、この言葉で君を縛る鎖にはなりたくなかったから…」

「聞かせてくれる?その言葉を…」

「ああ、シェリー君をしてる…誰よりも、たとえこの先何があっても君を守りつ続ける…俺の命に代えても、君を傷つけるもの、それが世界でも必ず守る…誓うよ」

この世界でシュウが初めて見せた本當の笑顔だった…

「はい、私をシュー君のものにして?ずっと守ってください」

涙を流しながら一杯の笑顔で応えるシェリー

「やっと、笑ってくれたね?シュー君」

「君に出會えたから、俺はもう一度笑えたんだ…君をずっと離さない」

抱きしめる腕に力が

「うん、私を離さないでね」

そっと、二人のが重なった

「「キャー!!素敵!!」」

付嬢たちは大興

「なるほど、シュウもやるわね」

エルザも関心しながら興気味だ

「いや~ん、恥ずかしいよ!!」

もだえるシェリー

「雷刀てもっと冷たいと思ってたー」

「それ!普段クールなのにね?」

「よくよく考えたら彼まだ17だっけ?」

「子供だもんね~私たちからすれば」

「年下…いいかも…」

絶賛大興中の付嬢たち

「戻ったぞー」

そこえ渦中の人であるシュウが戻る

「「キャー!シュー君帰ってきたー!!」」

「ええ!?なんだ!?」

するシュウ

「あ、お、お帰りシュー君」

赤い顔をしたシェリーが出てくる

「ああ、ただいま」

さわやかな笑顔をみせるシュウ

「熱いはねお二人さん」

「エルザなんだこの騒ぎは」

疑問を投げかける

「あなたの彼にきいてみたら?」

(まさか…)

「シェ、シェリーさん?まさかとは思うけど昨日の事は皆に…」

冷や汗をかきながら訪ねるシュウ

「え、えと、その…キャ!」

「そんな馬鹿な!!!」

崩れ落ちるシュウ

END

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