《明日流星群が見れるそうです。》男のプライド

月曜日の學校、なにやら教室が騒がしい。

「だから悪かったって」

「なにが悪かっただ!普通親友のこと忘れるかね!?」

「そりゃあ目の前であんなもの見せられたら…」

「あんなもの?」

「いや、なんでもない……」

「誤魔化しても無駄だぞ?」

「え?」

「俺全部知ってるから」

優斗がニヤニヤと気味の悪い顔をしている。

「おま!ぜ、全部知ってたのか!?」

「あ〜もちろん」

「お前このこと誰かに話したか?」

「話してはないが、弟子が出來ちまったな」

堂々とを張って優斗が言う。

「で、弟子?」

「あぁ、そうだね」

ここで俺は今朝の出來事を思い出した。

學校に行く支度を終え玄関を出ようとした時、臺所から寢起きの未知花が出てきた。

「昨日は済まなかった」

「あ〜いいんだよ、驚かせちゃったのは俺だし」

「1つ言い忘れたことがあってな」

「言い忘れ?」

「私に絡んできた品がない男と、昨日すぐ気絶したもう一人の男いたろ?」

「もう1人…あ!」

ここで初めて優斗の存在を思い出す。

「知られたら々と厄介だからし記憶を作させてもらった。」

「記憶を作?」

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「ああ、そうなんだ」

「それはどういう事になってるの?」

「そこが問題なんだ。私もどういう風に埋めされてるのか全くわからないんだ」

「全くなのか!?それめちゃめちゃ危険じゃん!」

「それより力の存在が知られる方が問題だ」

「確かにそうだけどさ…なんでこんな大事なことを言い忘れるんだよ…。」

「とにかく今日學校であいつにあったらに覚えが無いことでもわかったフリをしろ。じゃなきゃ々とめんどくさくなる」

「わ、分かった…」

                   

                                 〜そして現在〜

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「弟子って誰だよ」

「聞いて驚くな…あのヤンキーだよ」

「は!?」

「お前はすぐに気絶しちまって気づいてないかもしれないけどなぁ…俺あいつのことボコボコにしたらしいんだよ」

「しかも……デコピンでな」

「は、はぁ〜」

こりゃまた結構凄い記憶になってるな…

「らしいってお前自分がやった事覚えてないの?」

「うん!」

満面の笑みで優斗は答えた。

「うんってなぁ…」

「目が覚めたらあの野郎俺に土下座して弟子にしてくださいって言っていたんだよ」

「土下座ねぇ…」

「しょうがねぇからあいつの師匠になってやったってわけなんだよ」

「やっくん悪いことは言わないからそいつと関わらない方がいい」

チッチッチッと舌を鳴らし、優斗は俺の顔の前で人差し指を左右に揺らし

「ながちゃん大丈夫、俺最強だから」

困ったな…完全に自信もっちゃってるしなぁ。大覚えてないのになんでこんなに簡単に信じちゃうんだよ…優斗のバカ!

「ながちゃんおはよう!」

後ろからあずきが聲をかけてきた。

「あ、あぁ、あずきちゃんおはよう」

「今日勉強教えてくれるんでしょ?」

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「え?き、今日!?」

「うん、だって明後日テストだよ?間に合わないじゃん」

しまったぁぁあ!テストの日にちすっかり忘れてた…俺のバカ!

「あずきちゃんごめん、明日でも大丈夫かな?」

「えー、まさか忘れてた?」

「う、うん…本當、ごめん」

「許す代わりに今日売店でなんか奢ってね」

「え!」

「えじゃないよぉー、忘れたながちゃんが悪いんだからね」

「はぁ、わかったよ」

「分かればよろしい」

『キーンコーンカーンコーン』

朝のホームルームのチャイムが鳴る。

「じゃあね、ながちゃん」

まったく、優斗はヤンキーぶっ飛ばしたと勘違いしてるし、あずきちゃんとの約束忘れるし最悪だな…

                    〜一方その頃安曇家では〜

腹が減った…

誰もいないリビングで1人寂しくテレビを観ている未知花。

冷蔵庫の中を見てみるが相変わらず殺風景でなにもない。

「そう言えば、昨日食べたラメン?だっけか?安曇は一どこから取り出したんだろう?」

『ピンポーン』

突然のチャイムに驚いた。

「なんの音だ…?」

『ピンポーン』

「すみませーん宅配でーす!」

「たくはい?」

玄関のドアスコープを覗くと、緑の帽子をかぶった男がニコニコと笑っている。

「貴様はだれだ!」

ドア越しで配達員にんだ。

「だ、だれ?僕の名前は村田です!」

ポケットに挾んであるネームプレートを指さしながら男はニコニコと答えた。

「なんの目的出來たんだ!」

「だから、配達です!」

「はいたつ?それはどういう意味だ!」

「どういう意味って…通販サイトで頼まれた商品を屆けに來ました!」

「私はそんなのは頼んでない!」

「え!長崎安曇さんのお宅じゃないんですか!?」

「あずみ?それは安曇が頼んだのか?」

「は、はい…」

「なんだそういうことなら早く言ってくれれば良かったのに」

未知花はそう言いながらドアを勢いよく開けた。

「あの…ここ長崎さんのお宅で大丈夫ですか?」

配達員の男は揺している。

「もちろんだ!」

「あぁ、なら良かったです。ここに印鑑もらっても大丈夫ですか?」

「いんかん?なんだそれは」

「え?印鑑ですよ。長崎って書いてある判子です」

「それはどこにあるんだ?」

「それは分かりませんけど…」

「私も知らん」

「え?無くされたんですか?」

「昨日この家に來たばかりだからまだ全然分からないんだ」

「え〜、困ったなぁ…仕方ないからこのボールペン貸すんで、サインよろしいですか?」

「すまないな」

「いや!全然大丈夫です」

サインを書き終え未知花は部屋に戻った。

この中は一なんなのだろうか…?もしかして、、、、ラメン!?

6時限目終了のチャイムが鳴る。

「ふぁ〜クソ眠いなぁ」

安曇は大きなあくびをしながら、ばす。

「ながちゃん、おでこ赤いよ」

妖怪アンテナのような寢癖をつけた優斗が近寄ってきた。

「そういうお前は寢癖ついてるけどな」

何気にスマホを取り出すと通販サイトから通知が來ていた。

なんだろう?

次の瞬間安曇の睡魔は遙か彼方の方へ飛んで行った。

『発送完了』

は?待って意味わかんない。なんで?

俺の脳みそは寢起きとは思えないほどの高速スピードで回転する。

そしてたどり著いた答えは「ゲームオーバー」

実は數日前、俺は生まれて初めてエッチな商品を買うことにした。もちろん店で買おうと考えたのだが、ビビリな俺はあの18の暖簾をどうしてもくぐることは出來なかった…追い詰められた俺のファイナルアンサー、それはインターネットで買うことだった。

もし未知花があの箱の中を見たら…もう気まづくて死んでしまう!だってあの中は……ダメだ、考えただけで震いが止まらん。

それからの授業は不安でまったく耳にらなかった

終禮が終わり、の速さで廊下を駆け抜ける。

とにかく速攻に家に帰えらねば!未知花が開ける前に!もう手遅れかもしれない、でも俺は男としてのプライドがある!こんな所で諦めてたまるか!!!!

俺は無我夢中で走り、學校から家まで30分かかる所を10分で家の門前に辿り著くことに功。だが戦いはこれからだ…萬が一に備えセリフを決めといた方がいいよな…。

いや、考えてる時間はない!

ゆっくりとドアを開ける…

「何者だ!」

という言葉とともに未知花が勢いよくドアを開けた。開いたドアは俺の顔面にクリーンヒットした!

「いっでぇぇぇぇぇえ…………」

俺はしばらくうずくまる。

「あ、あずみ!?すまない!!」

「あぁぁ…うん、大丈夫………。」

「それと、プレゼントありがとうな」

「プレゼント?何の話か……」

俺が未知花を見上げた瞬間、俺は絶した。

真っ赤なパンティーを頭からズッポリ被った未知花は、嬉しそうに俺に微笑みかけていた。

「未知花……」

「なんだ?」

「俺今から死んでくる」

「ちょいちょいちょい!」

「この手を離してくれぇ〜」

「死ぬっていきなりどうしたんだ!?」

「うるさーい!もう終わったんだ!全て遅かった、もう俺の人生終わったんだよぉぉ!!」

「なにがあったのか、私に教えてくれ」

「それだよー!!」

半泣きの俺は真っ赤なパンティーを指さした。

「これが…原因?」

「そうだよ!てかなんで頼んでもない赤いパティーがあるんだよ…未知花、それどったから取ってきた?」

「これだ」

未知花が持ってきた商品は、頭にパンティーをかぶったの人が寫っているアダルトビデオだった。

「は?なんでこれにパンティーがってんだよ、ただのDVDだろ?」

よく見るとまぁまぁ文字で

『初回限定!〇〇ちゃんの使用済みパンティーの特典付き!!』

と書いてあった。

「バカ野郎ー!」

俺は未知花が被っているパンティーを目にも止まらぬ速さで奪い取り、部屋の方へ走っていく。

「ちょ、なにするんだあずみ!」

急いで全てのアダルト商品をダンボールに詰め込み、思いきり蹴り飛ばした!俺の夢と絶をこれでもかと詰め込んだダンボールは、遙か彼方の方へ飛んで行った。

さようなら、俺の青春

その後俺が未知花に怒られたことは言うまでもない。

「なぁもう泣くのやめろよ」

「だってグス、だって…あの帽子気にってたから…うぇぇぇえん!!」

「はぁ…だからあれは帽子じゃないんだって、汚ぇもんなの」

「ひどいぞぉ〜あずみ〜…グス、サプライズが失敗したからってそこまでしなくてもいいじゃないかぁ〜!」

未知花は泣きながら俺のをポコポコと毆った。

「はいはい泣かないでぇ〜あと全然痛くないから」

「だってぇ〜!だっでぇ〜うぇぇぇえん!!」

困ったな…まさかここまで泣かれると思わなかった、だからといってお前が被ってたやつは俺が買ったアダルトグッズなんだなんて言えないしなぁ…

「未知花、アイス食べたい?」

「グス、あいすってなんだ?」

潤んだ瞳に見つめられドキッとした。

「あ、アイスってのは冷たくて甘い食べだよ」

「食べる!」

「本當に未知花って単純だよな」

「おい!それは悪口だぞ!」

「はいはい、すみませんでした」

日も落ちてきてぬるい風がゆっくりと俺のを冷やす。あんなに暑かった數分前が懐かしくじる。

「あずみ、私達は一どこに向かってるんだ?」

「コンビニだよ」

「お!それは聞いたことがあるぞ!!」

「まぁどこにでもあるしなぁ〜」

「はい著いた」

「ここなのか!?おおおお!!」

「ここではあまり騒ぐなよ?驚くことがあっても心の中だけにして」

「まかせろ!」

「もう既にうるせぇよ」

『ゴツ!』

「なにするんだ!痛いじゃないか!?」

拳骨をされて未知花が怒った。相変わらずその聲もうるさい…

「だから靜かにしなさいって!」

「これは毆ったお前が悪いぞ!」

極端な程の小聲で未知花は怒る。

「ここにあるから早く選びな」

「これ全部あいすなのか?」

「そうだよ」

「マジか!?凄いな…」

「これから行きたいとこあるんだろ?なるべく早くな」

「無論まかせろ!」

それから結局未知花がアイスを決めるのに10分かかった。

「まったく全然遅いじゃないかよぉ〜」

「あんなに種類があるんだ、しょうがない」

「それで行きたいとこってどこなの?」

「まぁいい黙ってついてこい」

「はいはい」

「おーーい!ながちゃーん!!!」

俺は振り向いてゾッとした…

「あ、あずきちゃん!?」

いつものようにニコニコと元気なあずきが立っている。

「ながちゃんこんな所でなにやってるの?」

それはこっちの臺詞だよ!!え?まって、マジでなんでいるの?だってまだおじさんの手伝いしてるんじゃないのかよ!

「あ、あれぇ〜あずきちゃんお手伝いは大丈夫なの?」

「今お店閉めて、夜ごはん買いに行くとこ」

「あ、あぁ〜そうなんだぁ」

「ながちゃんも買うの手伝ってよ。どうせ暇でしょ?」

「あずみの知り合いか?」

この絶的なタイミングで未知花がってくる。

「う、うん、そう友達」

「そうか、初めましてだな。私は未知花だ」

「え!あ、うん…ながちゃんの知り合い?」

「ああ、まぁそうだな」

「へ、へぇ〜そうなんだ」

やばい!完全に揺してやがるじゃねぇか!?

まぁそうだよねぇ〜普段まったく子とかかわり合いのない俺が、の子連れて歩いてるんだよもんな…

「なんか水刺しちゃったね、ごめんね!」

「いやいやそんなんじゃないから!」

「大丈夫、知ってる」

あずきはウィンクをした後に手を振り離れていってしまった。

最悪だぁぁ!なんでこんな時に會うんだよ〜なんかうまいこと言えなかったし、絶対誤解されてる!!

そんな俺の狀況を知る由もない未知花は目的の場所へと進んでいく。

そこからだいぶ歩いたもう20分は経っている頃だろう。

「なぁ未知花まだか?」

「あともうしだ」

すると未知花の足は1つの看板のところで止まった。

『桜咲山 (さくらざかざん)』

なんにもないこの町で唯一々な人に自慢できる所。この山は名前の通り桜が有名で、この山に生えてる木のほとんど全部が桜の木で4月頃になると山全がピンクになる。傾斜もさほどなく、かに近所の年寄りのトレーニングスポットになっている。

「桜咲山がどうかしたの?」

俺は桜咲の看板の前からなかなか離れない未知花に聞いた。

「……うん、やっぱり間違いないな」

「なにが?」

「あずみ、今からここを登るぞ」

「今から!?」

「もちろんだ」

俺は慌てて攜帯を出す。

時刻は20:47分

「勘弁してくれよぉーこれじゃ家に帰る時間普通に22時過ぎるぞ!?」

「ここまで來たんだ、今さら引き返す訳にもいかんだろ」

「それもそうだけどさ…」

俺は仕方なく未知花について行った。

そういえばこんな時間に山登りとかしたことないなぁ…なんかちょっと不気味だし…

「ビビってるのか?」

「ふぇ!?」

未知花の突拍子のない言葉に揺して変な聲が出てしまった。

「おっと図星かな?」

「な、なわけねぇだろ!」

「まぁまぁそんなに興するな、けないくらいじゃないか」

「だから!ビビってねぇし!!」

「もうしで目的の場所につくぞ」

「え、まだ山頂はまだ先だぞ?」

「誰が山頂に行くと言った。そういえば、あずみのお母さんはなにやってるんだ?」

「さあね」

「わからないのか…」

「なんでそんなこと聞いたんだよ」

「ついた」

「ここ?」

未知花の目的地はどうやら桜咲山の休憩スペースだったらしい。

休憩スペースには青白い顔の外燈がぼんやりと立っていた。

「てかここに外燈あったんだな。夜に登る人なんてそうそういないと思うけど…」

未知花はなにも言わず立っている。

「未知花さーん?ここなんもないですけど本當にここで合ってるんですかー?」

「ああ、ここで間違いない」

「ふーん…休憩スペースに行きたかったの?」

「あずみはしここで待っていてくれ、探しものがある。」

そう言うと未知花は休憩スペースの柵を飛び越え、真っ暗な森に消えていってしまった。

「え!ちょ、未知花!」

えぇ…どこいっちゃうのよ…

待ってろって言われてもさぁ

仕方がないのでベンチに座り未知花を待つことにした。

5分…

10分…

20…30

1時間

全然帰ってこないんですけどぉぉお!

捜し全く見つかってねぇじゃん!え?マジで大丈夫かな?

「おーい!まだかー!!」

未知花がっていった森にんでみたが、無反応。

「まさか、迷子になってるんじゃないだろうな…やっぱり1人で行かせるんじゃなかった」

探しに行く?えーでも俺も迷子になりそうだしなぁ…。

「おーい!未知花ぁ!いるなら返事してくれぇぇえ!!!」

すぐ後ろで

「ここだ」

未知花の聲がした。しかし振り向いても誰もいない。

「おい!未知花どこにいるんだよ!」

「前の木の上を見ろ」

「前の木の上…?って未知花!?」

逆さまの未知花が目の前の木にぶら下がっていた。

「助けろ」

「ちょ、ちょっと待ってろよ!すぐ助ける」

急いで近寄るも、以外に高いところに引っかかっておりなかなか未知花の手に屆かない。

「んーーー、はぁはぁはぁ…ごめん未知花助けらんねぇわ」

「おい」

「だってしょうがねぇじゃん、全然屆かないんだもん」

「だってじゃない、助けろ」

「そんなこと言われてもなぁ、てか大なんでそんな狀態になったんだよ」

「迷子になってた」

「うん大知ってた」

するとしづつ未知花のが落ちてきた。

「未知花」

「なんだ?」

け止めた方がいい?」

「お前な…當たり前だろ!」

ドン!

強く鈍い音が真っ暗な森を驚かせた。

未知花の1部分が極端に重い。

「み、未知花…おま」

俺は重さにたいきれず、未知花を落としてしまった。

「あぁぁあ!重かったぁ!!」

「お前な、乙を投げ捨てるとはどういうことだ」

「いや、投げ捨ててはないだろ」

「まぁいい、やっと見つけたからな」

「重かったやつはこれか!」

未知花の手にっていたものは、5センチくらいの小さな石だった。

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