《明日流星群が見れるそうです。》大っ嫌いな人
薄暗い路地裏怪しい男が2人話している。
「で、頼んでいた報は用意できたか?」
「もちろん」
茶髪のごつい男が黒スーツの男に1枚の書類を見せる。
「長崎 安曇…か」
「海藤さん、こんなのなんに使うんですか?」
「お前はなにも知らなくていい」
「はいはい、それとちゃんと貰いますからね」
「ああ、もちろんだ。契約だからな」
黒スーツの男はポケットから厚めの茶封筒を取り出す。
「報酬だ」
「ういっす」
「いいか、ここで聞いたことは全部忘れろ」
「いつもの事でしょ、てかなにも聞いてないし」
「それじゃ」
2人の男が解散しようとした時、上から大きめの箱が飛んできた。
『ガシャーン!』
大きな音が不気味な路地に響き渡った。
遠くから誰かが俺を呼んでいる。
なんだ…?
頭が回らない。
「海藤さん!」
「う、うう…」
「やっと目が覚めたぁ、死んじゃったんじゃないかってワクワクしちゃったじゃないですかぁ〜」
「それより、なにが飛んできたんだ…?」
頭を抑えながらゆっくりと起き上がる。
2人の前には散したアダルトグッズ達の姿があった。
火曜日、まだ平日は始まったばかりだというのに俺の気分は重くどんよりしてる。
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昨日は結局寢れなかったのが、この気分の正だろう。
重い瞼を必死に支えてなんとか校門まで來れた…。教室に著いたら速攻寢よう!そして今日は早めに寢て明日のテストに備えるんだ!
「やぁやぁ、ながちゃんおはよう!」
ムカつくほど元気な優斗の挨拶を完全にスルーし、俺は教室に向う。
「おいおい、無視は酷いんじゃないか!?」
「うるせぇなーお前と違って昨日、俺は寢てないんだよ」
「徹夜で勉強かよ!學年トップはやっぱり違いますねぇ」
「かってに言ってろよ」
ようやく教室に著いた俺はそのまま崩れるように眠りに著く制になった。
「おっはよーながちゃん」
その聲はあずきだった。せめて挨拶だけでも…と思っているのだか、強烈な睡魔が俺を襲う。
「ながちゃんが無視って珍しいね」
「なんか昨日徹夜でテスト勉強してたらしいよ」
「そうなんだ、じゃあ今日の''勉強會''は準備満たんってことだね!」
その瞬間俺は飛び起きた。
「うわなんだよ、寢ピク激しすぎだろ」
「まさか、またながちゃん忘れてた?」
「いやいやいやいやいや!ぜ、ぜぜぜ、全然忘れてねぇし!」
やばぁぁあ!今日勉強會じゃねぇか!超絶忘れてたわぁぁ
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「こりゃながちゃん忘れてますわ」
優斗が呆れたように言う。
「は、はぁ!?だから忘れてねぇし!」
「すげぇ必死だなおい」
あずきはしばらく俺らのやり取りを見て笑って
「じゃあ今日よろしくお願いしますね。先生」
「せんせい?」
「うん、だって私の勉強を教えてくれるんでしょ?」
「いや、普通にながちゃんでいいよ」
「普通じゃつまんないじゃーん」
「つまんないってお前な…」
「そういえば、昨日デート楽しかった?」
あずきの一言、不意をつかれた俺の脳は一瞬止まった。
「だからあれはデートじゃないって」
「ちょ、ちょっとまて安曇!お前彼いたのか…??」
なんにも知らない優斗が割り込んでくる。
「は?いるわけねぇだろ」
「でも今あずきちゃんがデートって」
「昨日ながちゃん可いの子と一緒に夜歩いてたよ」
「可いの子……!?」
「お前はいちいち反応しなくていいから」
「おい!安曇!その子俺に紹介しろよ!!」
「は?なんでだよ」
「だって彼じゃないんだろ!?だったら良いじゃねぇか!」
「ずいぶんと必死だな」
「俺もの子といちゃいちゃしたいんだよぉぉぉお!!」
とんでもない聲量で優斗はぶ。
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「うるさいバカ、あとお前安曇って呼ぶな」
「まぁとりあえず、今日よろしくね!」
「あ、うん…」
『キーンコーンカーンコーン』
朝のHRのチャイムが鳴る。
「やっば!もうこんな時間!?」
あずきは急いでカバンを取り上げ、ドタバタと廊下に走って行った。
どうしても昨日俺と一緒にいた子の報を摑みたい優斗を、はいはいと流して俺はついに夢に落ちた。
しばらくして俺は目を覚ました。先程までの重い瞼がし軽くなっていて、視界がぼやけて周り狀況を把握出來ない。
「やっと起きたか」
右の方で優斗の聲が聞こえた。
「ああ…うん、今HR終わったの?」
「は?なに言ってんだよ。もうとっくに終わって今晝休み中だぞ?」
「晝休み!?俺、そんなに寢てたのか…?」
「そりゃもうぐっすりと」
優斗はケラケラと笑いながら言った。
「あとお前早く飯食った方がいいよ」
「なんで?」
「時間、あと5分しかない」
「は!?お前ふざけんなよ」
理不盡に怒って俺は自分で作った握り飯を口いっぱいに放り込んだ。
そのあとの授業もしっかり寢てだいぶ復活出來 た俺は次の戦場へ向かうことにした。
荷をまとめて廊下に出ると、先に終禮が終わっていたあずきが廊下で待っていた。
「やっほーながちゃん、一緒に帰ろ」
「うん、いいよ」
    
「あれ?ゆうとくんは?」
「あいつはなんかこと後予定あるっぽい」
「バイトかな?」
「いや、知らんけど」
2人は校門をでた。
「勉強會どこでやろうか?」
「んーそうだな…」
俺はつい『俺の家に來いよ』と言いそうになってしまった。
「ファミレスとか?」
「ファミレスか…」
あずきはしうつむいて
「ながちゃんの家は駄目なの?」
「ふえ?」
思いもしなかった質問に俺は揺した。
「あーいや、い、今俺の部屋散らかっててさ…」
「じゃ片付けるの手伝ってあげるよ」
めっちゃ來ますやん!
「い、いやぁ…それは悪いよ」
「大丈夫だよ、教えてもらうんだからそれくらいさせてよ」
「それとも私がいちゃ駄目な理由でもあるの?」
え、ええ………『今うちにの子いるからさ』なんて死んでも言えんよ。一応あいつは親父の隠し子って設定だけど、稚園る前からの馴染であるあずきに通用するとは思えない…どうする俺!!
「いや、別にないけど…」
「だったら大丈夫じゃん」
「ただ………」
「ただ?」
「姉貴がいる………」
「え、、、」
「うん」
「えぇぇぇぇぇ!!!???」
「そうなるよね…」
「そりゃそうでしょ!お姉さんいたの!???」
「う、うん。俺も最近知った」
「だから違うところで…」
「いや!余計行きたくなった!!」
結局あずきを説得することが出來ず、うちに來ることになってしまった。
「じ、じゃあいきなりると姉貴ビックリしちゃうから、俺が先にって話つけるからあずきはここでし待ってて」
家の門の前であずきに説明した。
「う、うん…」
俺は大きく深呼吸して玄関のドアを開けた瞬間。
「免なさい!!」
土下座の未知花がお出迎え、帰宅早々急事態発生
「ど、どうしたんだよ!?」
「お金を勝手に使ってしまいました」
部屋の奧に近所のスーパーの袋が…俺は殺風景な冷蔵庫を思い出した。
「未知花ほんとごめんな!お腹空いてたんだろ?」
「うん…」
潤った瞳が俺に向けられ、凄く申し訳なくなった。
「これは未知花は全然悪くないから!逆に俺の方がごめんなさいだよ」
「あずみぃぃぃい!!!うわぁーん!」
泣きながら未知花は俺に抱きついてきた。未知花の、が直にじて頭が真っ白になってしまう。
「おーい、大丈夫かー」
外から聞こえたあずきの聲に、俺はやっとおっぱいから離れられた。
「あ、うん!もうちょっとだから待ってて!」
「誰だ…?」
何も知らない未知花はし不安な顔をしている。
「いいか未知花、いまからここに友達が來る」
「え…」
「悪いやつじゃないから絶対に大丈夫なんだけど、未知花…俺達の''設定''覚えてるよな?」
「ああ、もちろん」
「よし言ってみろ」
「私はお前のお父さんのセ○レ」
「ばかやろう、大問題だよそんなの」
「あれ…?なんだっけ??」  
「お前は俺の父さんの''隠し子''でしょ!」
「ああ、そうだったな」
「今から來る友達は稚園前からの馴染だ。くれぐれも慎重に頼むぞ!」
「ああ、まかせろ」
俺は大きく深呼吸をしてあずきを呼んだ
「あずきー!もういいぞ!」
「おじゃましまーす…」
あずきはいつもより慎重に扉を開けた。
玄関には綺麗な白髪のの姿が…
「あ!これって昨日の!」
「そ、そうなんだよね…実は姉ちゃんでした」
「そうなんだ!(納得)」
「え、納得してくれたの?」
「もちのろんですよ!」
意外にもすんなり納得したあずきの順応力に俺は驚いた。
「あ、そんなすんなりで大丈夫なの!?なんかもっとこう、問い責めなりしないの?」
「え?あ、うん」
「なんだぁー」
「え、そういうのした方が良かったかな?」
「いやいやいや!しない方がよかったです!!ただ、そういうことされそうで心配だっただけだから」
「心外だなあ、私が今までそういうことした事なんて無かったでしょ」
「いや、普通にあったよ」
「おい!まぁなんだかんだ言って結構私ながちゃんの事信用してるんだぞ?」
その言葉に俺はし申し訳なくなった。
「ああ、そうだったのね…」
すると、今まで黙っていた未知花が口を開いた。
「お前は処か?」
未知花はあずきを指さし真面目な顔で問う。
「おま、なんてこと聞いてんだ!」
『ゴツ!』
俺は未知花の頭にゲンコツを食らわせた。
「なんだ、いきなり!痛いじゃないか!」
「初対面の人にとんでもないことを質問するんじゃない!」
あずきは俺らの様子をみてクスクスと笑っている。
「まぁまぁ二人とも、ケンカはやめたまえ」
「ごめんねあずき、こいつたまにデリカシー無くなるんだよ」
「いいよいいよ、教えてあげる」
「え?」
「本當か!」
未知花は目をキラキラさせている。
なんだかんだ言ってし気になる俺
そしてあずきはゆっくり人差し指を上にあげて
「ヤリマンです!」
勢いよく未知花を指さし言い切った。
「やりまん……またその言葉が出てきた」
あずきって癡なの!?俺は衝撃の事実に空いた口が塞がらない。
「ハッハッハア!なーんてね!ウソウソ1回しか経験した時ないでーす」
それでも1回したんかい!
「ながちゃんもあるでしょ?」
「ま、まぁ…1回は」
何言ってんだ俺はぁぁぁぁぁあ!!くそ!揺し過ぎて自分で自分のことを制できなくなってきてる…。
「あずみもあるのか?」
未知花が真剣な顔で聞いてくる。
「あぁ…うん」
「へぇ以外だね」
あずきがし驚いて言った。
「お前に言われたくねぇよ。と、とにかく勉強始めるぞ」
「はーい。おじゃましまーす」
「未知花は、俺の部屋で好きにしてて」
「わ、わかった!」
ドタドタと音を立て、未知花は2階に移した。
「えー移させなくてもいいのに」
「ダメだ、お前勉強出來なくなるだろ」
「う…」
3時間俺らは休みなく勉強し続けた。
「よぉーし、し休憩するかぁ」
「ああああ!やっとだぁぁぁぁあ!!」
あずきは椅子から立ち上がり、大きくびをする。
ふと俺は壁にかかっている時計を見た。
時刻は6:40
「もうこんな時間か」
「ながちゃん、お腹すいたよぉ〜」
「確かに、腹減ったな」
するとあずきの後ろの扉がゆっくりと開いた。
扉の奧からミイラの様な顔をした未知花がフラフラと歩いてくる。
「未知花!?どうしたんだ!!」
「うわ、未知花さんどうしたんですか!?めっちゃブスですよ!!」
「あずきよ…可い顔してはっきり言うな……」
そのまま未知花は倒れた。
「ちょっとながちゃん!!料理作ってる場合じゃないでしょ!!救急車呼ばないと!」
「未知花はお腹空いてるんだ」
「え?いやいや、お腹空いてるだけでこんなにブスにならないでしょ」
「ブスって言うな…」
枝のように細くなった未知花の腕は、あずきの片足を弱々しく握っている。
「ながちゃん!なんかやばいよ!」
「よし出來た!あずき、これを早く未知花の口の中へ!!」
俺は出來たてのおにぎりをあずきに投げつける。
「え!?せめてラップして投げろよ!!」
なんとかおにぎりをキャッチしたあずきは急いで、未知花の口の中に放り込む。
「モグモグモグモグ……味い!!」
その言葉と同時に未知花の顔は元に戻った。
「よし、戻った」
「え?ながちゃんにとってはこれが普通なの!??」
「これが俺の日常だ、だからお前も慣れろ」
「無理無理ムリ!絶対無理!」
「なんで無理なんだ?腹が減ったらミイラになる。ごく普通の事じゃないか」
「いやいや、全然普通じゃないですけど…」
「よーしもうしで料理出來るぞー」
「ながちゃんの料理とか久しぶりだなぁ」
「あずき、よく聞けあずみの料理はめちゃくちゃ味い!」
「え!マジっすか!前食べた時は味がなくて長ヒョロい謎の黒い塊だったけど…長してんだぁ」
「當たり前だろっと言いたいとこだが、殘念ながら未知花はまだ俺が作ったインスタントラーメンしか食べていないのだよ」
「あ、なるほどねぇ…」
「でも完全に間違ってるわけではないぞ?俺だってしっかり自炊するしな」
「お、じゃちょっと期待しようかな」
「さあお食べ!」
俺が機に出した料理はなんというか…真っ黒の球。
「ミートボール?」
怪しそうに聞いた。
「ハンバーグ」
「っぷ、アハハハハハ!」
あずきは腹を抱えて笑ってる。
「いやいや、ハンバーグだとしても大きさ小さすぎるだろ」
「おい、せっかく人が丹込めて作ったのにバカにすんのかよ」
「ごめんごめん、私の予想そこそこ的中してて笑っちゃった」
「あずみ、はやくハンバーグ食べたい」
もう未知花機にスタンバっている。
「お姉さん凄いですね、こんな得の知れない料理を食べたいなんて…」
「だから、ハンバーグだって!得知れてんだろうがよ!」
「はいはい、今から食べるからそんなに起こらないで」
「未知花、みんなと一緒に食べるんだ」
俺達の目を盜んで先にハンバーグを食べようとしてた未知花は、やれやれといったじてハンバーグを皿に戻した。
「じゃあみんな席について、日頃の食材に謝していただきます。」
あずきはいつもやってないだろと思いつつ一応やる。
「ながちゃんいつもこんなことしてんの?」
「いや、しでも俺の料理が味しくならないかなと」
「どんなに祈っても味は変わらんから」
 
あずきは呆れたように真っ黒ハンバーグをパクリ……
「うまい!!」
最初に想を言ったのは未知花だった。
「え、まってほんとに味しい」
信じられないと言った様子のあずき。
「な?だから言ったろ味しいって」
「いや、1度も言ってないな」
それにしてもやけに味いな…作った俺が1番びっくりしてるんですけど。
「あずみ、おかわり」
「殘念ながらもうご飯がない」
「なんでだ!炊きたてだったじゃないか!」
「お前に作ったおにぎりでほとんど消え去った」
「うおおおお!!なんてことだァァァァ!!」
「ちょっとお姉さん!?今夜ですよ!靜かにしないと…」
騒がしく食事を終え、その後またし勉強をした。
なんだかんだで22時を過ぎてしまった。
「じゃもうそろ私帰るわ」
あずきはそう言いながら、ゆっくりと席を立つ。
「夜遅いし送るよ」
「大丈夫だよ、家近いし」
「そういう油斷が、ヤバいんだよ」
「そんな語彙力低下するほど私を送りたいのね、わかったよ」
「じゃ未知花俺は今から…」
ソファーで気持ちよさそうに寢てる未知花の姿が視界にり、俺らは靜かに家を出た。
「今日ありがとね、おやすみ!」
「うん、明日頑張ろうな」
「それとさ!」
「ん?」
「"さっき"の話噓だから」
「え、なんの話?」
あずきは俺の問いに答えず、そのまま家の中へってしまった。
「え?エッチな話のやつか…?」
だとしたら俺のヤったことある発言はそのままじゃないか…そんなことを考えながら、家に帰った。
寢てる未知花を起こさないようにと、靜かにドアを開ける。
するとソファーに未知花の姿がない。
「あれ?未知花どこだー」
「あずみどこ行ってたんだ心配したぞ」
「ごめんごめん夜遅いからあずきを送ってきてたんだよ、寢てていいのに」
「私はまだ大丈夫だ」
「あんま無理すんなよ」
「あずみ、聞いていいか?あずきとの関係を……」
「ただの友達だよ」
「そうか…」
未知花悲しそうに下を向く。
「もおーそんな顔するなよ」
「あずみとあずきがさっき話してた時、ずっと悲しそうだった」
「俺が?」
「そうだ…でも大丈夫ならいいんだ、気にしないでくれ」
「はぁ、やっぱりお前に隠し事は出來ないな」
今思えばこのとき俺は間違っていたと思う。
「母さんだ」
「あずみのお母さん…?」
「うん」
もっとはやくこのことを話さなければならなかった。
「俺の母さんは人殺しなんだ」
「そうなのか…」
「うん、ただその殺した人がね……」
最後まで言おうとした時一瞬強烈な吐き気をじた。
俺は急いで口元を手で塞いぐ。
「大丈夫か!?」
未知花が俺の背中にそっと手を置いたほんの一瞬未知花は全てを理解した。
「お母さん…!?」
未知花が小さく呟いたその言葉が俺の耳に屆く、そして俺も理解した。
                           知られてしまった。
「そうだよ、俺の母さんはあずきのお母さんを殺したんだ。」
そして俺は、あの時の瞬間を走馬燈のように思い出した。
【書籍化】外れスキル『目覚まし』、実は封印解除の能力でした。落ちこぼれの少年は、眠りからさめた女神達と優しい最強を目指す。【コミカライズ企畫進行中】
サーガフォレスト様より、1巻が6月15日(水)に発売しました! コミカライズ企畫も進行中です! 書籍版タイトルは『神の目覚めのギャラルホルン 〜外れスキル《目覚まし》は、封印解除の能力でした〜』に改めております。 ほか、詳細はページ下から。 14歳のリオンは駆け出しの冒険者。 だが手にしたスキルは、人を起こすしか能がない『目覚まし』という外れスキル。 リオンはギルドでのけ者にされ、いじめを受ける。 妹の病気を治すため、スキルを活かし朝に人を起こす『起こし屋』としてなんとか生計を立てていた。 ある日『目覚まし』の使用回數が10000回を達成する。 するとスキルが進化し、神も精霊も古代遺物も、眠っているものならなんでも目覚めさせる『封印解除』が可能になった。 ――起こしてくれてありがとう! 復活した女神は言う。 ――信徒になるなら、妹さんの病気を治してあげよう。 女神の出した條件は、信徒としての誓いをたてること。 勢いで『優しい最強を目指す』と答えたリオンは、女神の信徒となり、亡き父のような『優しく』『強い』冒険者を目指す。 目覚めた女神、その加護で能力向上。武具に秘められた力を開放。精霊も封印解除する。 さらに一生につき1つだけ與えられると思われていたスキルは、実は神様につき1つ。 つまり神様を何人も目覚めさせれば、無數のスキルを手にできる。 神話の時代から數千年が過ぎ、多くの神々や遺物が眠りについている世界。 ユニークな神様や道具に囲まれて、王都の起こし屋に過ぎなかった少年は彼が思う最強――『優しい最強』を目指す。 ※第3章まで終了しました。 第4章は、8月9日(火)から再開いたします。
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