《余命宣告された俺は、召喚された異世界で達と共に世界を救います》プロローグ 異世界に來たわけ

不幸だ……。

俺、寺尾翔太てらおしょうた、高校二年生は、今日、とてつもなく不幸なのだ。

學校へ向かうため通學路を歩けば、犬のフンを踏みつける。好きな子に告白すれば、「あなた……誰?」と言われる。さらに、人生初の補修をくらった。

そんな不幸な日なのだ、今日は。

「はぁ〜………」

生気が抜けていくような重いため息をつく。

しでも気を晴らすため、俺はスマホでゲームを始めた。

俺は今、補修が終わり、自宅へ帰宅中だ。いつも通り、駅で電車を待っている。

ホームの柱に寄りかかり、俺は電車が來るのを待った。

ふと、周りを見る。

たくさんの人々が、友人と話しながら、または、俺と同じようにスマホに視線を落としながら、電車を待っている。

「………さっさと帰りてえなぁ」

そう呟き、俺はまたスマホに視線を落とす。

………と、そのときだった。

「きゃあああ!!」

「!?」

の人のび聲に、俺は驚き、視線を聲のした方へ向けた。

「な………!?」

視線の先には、線路の上で泣きんでいるがいた。足を痛めているのか、歩けない様子だ。

「がやがやがや」

ホームが一際ひときわうるさくなった。

って!まずいぞこれは!

『ガタンゴトン、ガタンゴトン』

電車はすぐ近くまで來ている。

………ちっ!くっそ!

ばっ!

俺は急いでホームから降り、線路の上にいるの元へ向かった。

「つかまってください!」

「………!」

そう言うと、は俺の腕につかまった。

「無駄に鍛えた俺の筋力、なめんなよーーー!!」

ぐおっ!

思い切り力を込め、を上へやった。

「あ、ありがとうございます!!」

が泣きながら言ってくる。

「ははは、どういたしまし…………」

ん?みんなの視線が俺に集まって………。

『ガタンゴトン!!ガタンゴトン!!』

「!?」

俺は気づかなかった。電車が、近づいて來ていることに。

電車のスピードは落ちることを知らない。接までの時間はあとほんのわずか。

おそらくもう、逃げても遅いだろう。

死を覚悟したその瞬間、時が止まったように思えた。

何もかもが、止まって見えた。

………ハハ。今日の俺は、本當についてない。

俺は大きく息を吸った。

………本當に、本當に………。

「不幸すぎるだろーーーーーー!!!!」

ピカッ!

「!?」

突如、目の前が真っ白に染まった。

………まるで、に包まれているかの様に。

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