《俺の大好きなアイドルが妹だった?!(仮)》8話「人の弁當」
 あけましておめでとうございます。今年も良い一年になりますよう願っております。では続きどうぞ。
 「え?今なんて…?」
 俺はキッチンで皿洗いをしていた手つい止めてしまった。
 「だから…お弁當作ってしいの…」
 莉のその言葉は俺を凍らせた。
 「弁當ってお前、いつもは差しれ食べてるんじゃないのか?」
 俺がそう聞くと彼は小さく頷くと口を開く。
 「うん。でも、なんかテレビの特番でMainの私生活っていうのがあってそれでみんな自分のお弁當を…」
 莉が言い終わる前に俺は口を挾む。
 「おい、まて!Mainの特番っていつだ!」
 目にも止まらぬ速さでリモコンを持つとすぐに録畫場面を開く。
 ふと、莉を見ると様子がおかしいことに気づいた。
 (まずい。)
 時すでに遅し。俺は彼の強烈なビンタを喰らい空中で回転しながら倒れる。
 しばらくして話が戻る。
 「…つまり、弁當を見せ合いっこするから作ってしいと。」
 俺が頬を紅に染めながら話をざっくりまとめると莉は何事もなかったように返事する。
 「うん。そう。だからおねが…」
 「駄目だ!」
 俺はキッパリ言う。
 話をまたじゃまされたからか莉は不機嫌そうにしビンタの構えをする。
 「おいおい待て!別にお前に作ってあげるのが嫌とかそういうわけじゃない!」
 怯える坴を見て莉は手を下ろす。
 「じゃあどういうわけ?」
 ただ聞いているだけなのに殺意をじる言い方に俺は寒気をじながら理由を言い始める。
 「莉。お前はファンとはなにか分かるか。」
 急に真剣な表で名前を呼ばれ莉は戸う。
 「え?いきなりなに?」
 「だからお前にとってファンとは何だ!」
  突如ぶ俺。莉は慌てて答える。
 「え?えっと。支えてくれる人?」
 自信なさげに言う彼に指を指しながら言う。
 「違〜う!ファンとは人だ!」
 「…はぁ?」
 莉はそのヘンテコな答えに唖然とする。
 「ファンとは人なんだ。人は想い人の事を知りたい!つまりだなファンはアイドルのな事を沢山知りた…」
 その時言葉を遮るように、いやその減らず口を黙らせるように莉がビンタと蹴りを喰らわせた。
 「うふっ!」
 10分後。
 「…つまり、私の手作り弁當を見せた方がファンが喜ぶと。」
 今度は莉が簡単にまとめる。
 俺はソファーにのように座りながら力なく言う。
 「誰も男が作った弁當なんて見たくないだろ?」
 莉は納得するが不安そうにする。
 「でも私、料理できない…」
 俺はグッとサインをしながら言う。
 「任せろ策がある。」
 この発言が後に困難を招くことなど俺は知る由もなかった。
 新しい年號なんでしょうね。バイバイ平…
 
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8 112高校生男子による怪異探訪
學校內でも生粋のモテ男である三人と行動を共にする『俺』。接點など同じクラスに所屬しているくらいしかない四人が連む訳は、地元に流れる不可思議な『噂』、その共同探訪であった--。 微ホラーです。ホラーを目指しましたがあんまり怖くないです。戀愛要素の方が強いかもしれません。章毎に獨立した形式で話を投稿していこうと思っていますので、どうかよろしくお願いします。 〇各章のざっとしたあらすじ 《序章.桜》高校生四人組は咲かない桜の噂を耳にしてその検証に乗り出した 《一章.縁切り》美少女から告白を受けた主人公。そんな彼に剃刀レターが屆く 《二章.凍雨》過去話。異常に長い雨が街に降り続く 《三章.河童》美樹本からの頼みで彼の手伝いをすることに。市內で目撃された河童の調査を行う 《四章.七不思議》オカ研からの要請により自校の七不思議を調査することになる。大所帯で夜の校舎を彷徨く 《五章.夏祭り》夏休みの合間の登校日。久しぶりにクラスメートとも顔を合わせる中、檜山がどうにも元気がない。折しも、地元では毎年恒例の夏祭りが開催されようとしていた 《六章.鬼》長い夏休みも終わり新學期が始まった。殘暑も厳しい最中にまた不可思議な噂が流れる 《七章.黃昏時》季節も秋を迎え、月末には文化祭が開催される。例年にない活気に満ちる文化祭で主人公も忙しくクラスの出し物を手伝うが…… 《八章.コックリさん》怒濤の忙しさに見舞われた文化祭も無事に終わりを迎えた。校內には祭りの終わりの寂しさを紛らわせるように新たな流れが生まれていた 《九章.流言飛語》気まずさを抱えながらも楽しく終わった修學旅行。數日振りに戻ってきた校內ではまた新たな騒ぎが起きており、永野は自分の意思に関係なくその騒動に巻き込まれていく 《最終章.古戸萩》校內を席巻した騒動も鎮まり、またいつものような平和な日常が帰ってきたのだと思われたが……。一人沈黙を貫く友人のために奔走する ※一話4000~6000字くらいで投稿していますが、話を切りよくさせたいので短かったり長かったりすることがあります。 ※章の進みによりキーワードが追加されることがあります。R15と殘酷な描寫は保険で入れています。
8 170【書籍化&コミカライズ】私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります(原題『追放された聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~』
☆2022/11/4 スターツ出版様 ベリーズファンタジーより発売予定です☆ 改題「私が大聖女ですが、本當に追い出しても後悔しませんか? 姉に全てを奪われたので第二の人生は隣國の王子と幸せになります」 ☆2022/6/12 白泉社マンガpark様にてコミカライズです☆ 原題「聖女は、捨てられた森で訳アリ美青年を拾う~今の生活が楽しいので、迎えに來られても帰りたくありません!~」でコミカライズ中です。 リアは九歳のとき、十二歳になる姉プリシラについて神殿に行く。そこで、姉妹ともども聖女と認定されてしまう。 この國ではひと家庭で二人以上聖女認定された場合、一人を差し出さなければならない。両親は聡明で美しく魔法を使えるプリシラを手放すのが嫌で、迷わず妹のリアを差し出した。 神殿に召し上げられたリアは聖女候補として厳しい修行を積み、六年後晴れて聖女となる。神殿の聖女の中でも、最も強い神聖力をもつリアは、神託により王太子の婚約者となった。 リアは金髪で美しく優しい王太子に淡い戀心を抱く。しかし、順風満帆に見えた將來に陰りが生じはじめた。 アリエデ王國の最北にある黒の森で魔物が大量発生したのだ。リアはこの國の聖女として討伐隊に參加しなければならない。王都と愛しい王太子に別れを告げ討伐隊とともに旅立った。 そして二年にわたる戦いののち、魔物の封印をなしとげ、王都に凱旋するはずだった。 だが王都に帰ったリアを待ち受けていたのは同僚聖女と戦友のうらぎり。 王太子との婚約もいつの間にか破棄されていて、新たに姉のプリシラが護國聖女の名を冠し、王太子の婚約者におさまっていた。 魔物討伐を長引かせた責をおわされ、役立たずの聖女として國を追放されたリアは、西側の隣國との緩衝地帯である惑い森へ捨てられる。そこにたくさんの魔物が巣食っていて……。 森をさまよううちに彼女は、魔獣に襲われた瀕死の金髪美青年を拾う。 ≪全51話予約投稿済み! 毎日18時ごろ更新予定≫ 流行りの追放聖女テンプレのつもり。聖女は無自覚でざまぁ(予定)します。題そのものがあらすじです。足の不自由な人が出てきます。タグ注意、地雷のある方はお逃げください。 誤字脫字報告ありがとうございます!!
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