《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》終りの會
新學期も早々、ガキどものくだらない遊びが流行っていた。その遊びはスカートめくりではなく、タッチゲームというものだった。それは、數人の男子が子の後ろまで行って、おにタッチをして逃げるというものだった。タッチをする側は數人いるんだけど、実質、タッチする人間は一人、タッチされた瞬間にそのの子はきゃーと悲鳴を上げる。しかし、數人の男子がやるものだから、犯人はわからないということになる。最初は、中田の手下、村上がやらされていたんだけど、面白がる男子たちは、の子のおをれることもあってそれに參加、矢部っちや絹やんまで參加している始末だった。そんなある日、奴らは俺を巻き込もうとした。狙いは天野さんだった。それはいとも簡単な策略だった。俺が天野さんと話している時に後ろから數人の男子が俺の自由を奪い、そのまま手のひらを彼のおに押し付けさせた後
「渉(わたる)が天野のおしりをったぞ~!!」
そうんで一斉に逃げて行ったのだった。次の瞬間、天野さんもキャッと聲を上げたけど、俺を見るとニコリと微笑んだ。実は俺の手はまだおをっている。その手に気付いて
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「きゃ!!」
と聲を上げた瞬間、その手を離していたら、俺の方を見て
「もうっ!!佐藤くん、気をつけてよ!!」
とし語気を強めていたけど、顔は笑顔のままだった。それは俺がったのではなく、無理矢理やらされているのがわかったからだった。
「ごめん、ごめん」
「しっかりしてね」
そんな俺たちを見て、カチンときたのだろうか、今度は、山田さんへ同じことを仕掛けたのだった。しかし、彼も天野さんと同じ反応を示した。奴らはメンツをつぶされたとじたに違いない。一方子達は、男子たちの行に不満が溜まっていた。そんな狀況よりメンツの方が大事だった彼らの標的は、小宮山さんとなっていたらしい。彼らにとって世紀の作戦に違いなかった。これまで誰も小宮山さんには手を出していない。それは彼の伝説にもある。失敗すれば、參加した全部が彼にボコボコにされる可能があった。
しかし、所詮は小學生、やることが雑だった。それは、ある休み時間、俺がトイレから教室に戻ってきたところ、數人の男子に羽い締めにされた。
「離せ!!この野郎!!またバカなことするつもりか?」
「うるさいわ!!」
「黙れ!!この野郎!!」
しばらくして、見張り役が教室に駆け込んできた。
「來たぞー!!」
俺をおさえ込んでいる連中に力がっている。しかも、聲を出せないように口を手でふさがれ、きが取れない狀態にされている。そんな狀態の教室のり口の方を見ると立川さんがって來た。
「今だ!!」
ドタバタと無理矢理、俺の手を立川さんのおしりに押し付けた瞬間、悲鳴があがった。
「きゃぁああああ!!!!」
「渉(わたる)が小宮山のおしりをったぞ~!!」
と一斉に俺を置いて逃げ出した。慌てて彼から手をを離したんだけど、怒っている立川さんは
「何すんのよ!!」
パチーン!!
振り向きざまに俺の頰にビンタが炸裂、ただでさえ不安定な制の俺にもう一発ビンタが來たので慌てて避けるとバランスを崩して、パターンもひっくり返ってしまった。そこへ小宮山さんがって來た。そして、倒れた俺からは彼のスカートの中が丸見えになった。それに気づいた彼はスカートを抑えて悲鳴をあげた。
「きゃぁああ!!」
彼はノーパンだった。そして、小宮山さんの悲鳴に立川さんは驚き立ち止まっていた。それを見たあほガキ達は喜んだ。
「渉(わたる)が小宮山のスカートを覗いたぞ~!!」
***
こうして俺は、りたくもない立川さんのおをったことにより、終わりの會の悪役として、告発されることになった。告発者は當然、被害者である立川さんだった。
「先生!!佐藤君がクラスのの子のおをるのは問題です。現に、おをられて、泣いている子もいました。」
すると、普通はこんな終わりの會でまず手を上げるはずのない。村上君が
「僕も佐藤君がの子をおをったのを見ました」
何故か、村上君の言葉を聞いて違うという聲が上がってこない。特に男子たちは絶対に反論はしないだろう。反論すると自分に火のが降りかかってくるのは明白であった。それよりも、の子も反論をしない。多分、中田君がどう出るかわからないからだと思う。それにあいつのことだ、自分じゃなくて別な奴が始めたことだとでも言いそうだ。靜まり返る教室で自分の席で立たされている俺に先生は質問をする。
「佐藤!!子のおをっているとみんなが言っているが本當か?」
「ってないと言えばウソになります。ここにいる男子たちに無理やりやらされただけです!!」
ダーン!!
教卓を叩く音が教室に響き渡った。その勢いにびくりとする生徒たちもいた。先生もし苛立っている。
「佐藤!!それは本當か?」
「本當です。みんなが俺の手を無理やりの子のおにつけようとしたのです」
すると最初に言った立川さんが手を上げた。
「先生!!私は佐藤君におをられました。天野さんも山田さんも!!られています」
「立川がこう言っているがどういうことだ、佐藤?」
「ですから、俺は、彼たちのおはりました。けど、俺自がろうとしたわけではなく、誰かはわかりませんが、無理矢理俺の手を彼たちのおに押し付けられただけです。だから、俺は無罪です」
すると立川さんが再び手を上げる
「ったのに自分がやってないなんてありえないでしょ!!る気があったから抵抗しなかったに違いないわ。人のせいにするなんて最低です」
「そうだ!!そうだ!!」
すると先生は、俺を前に呼び出した。そして、
「佐藤の言っていることが本當だと証言する奴はいるか?」
誰も手を上げてくれない。本來なら天野さんや山田さんが味方に付いてくれるはずなんだけど、悪(わる)の中田君を恐れている。そんな時だった。意外なところから手が上がった。
「先生、私が見た時は、佐藤君は數人の男子に羽い絞めにされていました」
この小宮山さんの一言で終わりの會の雰囲気が変わった。つまり、パワーバランスでいうと小宮山さんと中田君は均衡を保っている。その片方が俺を支援したのだった。すると、その言葉を聞て驚いた。村上が手を上げて行った。
「仮にそうだとしても、抵抗するはずだ。しないということはおをりたかったからだ」
「そうだ!!そうだ!!」
ここで、俺は手を上げた。
「先生、このようなことまで言われて納得がいきません。本來は喧嘩は良くないことです。しかし、彼らは力で俺をおさえ込んだ揚げ句、の子のおへ手を無理やり付けさせるという行が正しいと言われるのであれば、俺にも考えがあります。今後、自衛のため、力による行使を行うことにいたします。その為、相手方がケガをしても責任は負いませんので、以後、皆様お気をつけてください。はっきり申し上げます。これは、いじめであると、だから、俺はこのいじめには屈しない。しかし、おをったのは事実ですから、ここで謝ります。すみませんでした」
すると先生は
「わかった。けど、暴力はいかんぞ!!それに、タッチゲームは止だ!!フ・フ・フ・という訳で喧嘩両敗だ!!男子全員黒板の前に並べ!!」
こうして、男子全員ケツバットの刑をけたのだった。
バチーーーン!!
ヒィーーーー!!!
おを叩く音が教室中に響き渡ったのだった。
そして、今後同じことが起きたら、親を呼び出すとまで言ったのだった。こうして事態は収束に向かうのだった。
【書籍化・コミカライズ】実家、捨てさせていただきます!〜ド田舎の虐げられ令嬢は王都のエリート騎士に溺愛される〜
【DREノベルス様から12/10頃発売予定!】 辺境伯令嬢のクロエは、背中に痣がある事と生まれてから家族や親戚が相次いで不幸に見舞われた事から『災いをもたらす忌み子』として虐げられていた。 日常的に暴力を振るってくる母に、何かと鬱憤を晴らしてくる意地悪な姉。 (私が悪いんだ……忌み子だから仕方がない)とクロエは耐え忍んでいたが、ある日ついに我慢の限界を迎える。 「もうこんな狂った家にいたくない……!!」 クロエは逃げ出した。 野を越え山を越え、ついには王都に辿り著く。 しかしそこでクロエの體力が盡き、弱っていたところを柄の悪い男たちに襲われてしまう。 覚悟を決めたクロエだったが、たまたま通りかかった青年によって助けられた。 「行くところがないなら、しばらく家に來るか? ちょうど家政婦を探していたんだ」 青年──ロイドは王都の平和を守る第一騎士団の若きエリート騎士。 「恩人の役に立ちたい」とクロエは、ロイドの家の家政婦として住み込み始める。 今まで実家の家事を全て引き受けこき使われていたクロエが、ロイドの家でもその能力を発揮するのに時間はかからなかった。 「部屋がこんなに綺麗に……」「こんな美味いもの、今まで食べたことがない」「本當に凄いな、君は」 「こんなに褒められたの……はじめて……」 ロイドは騎士団內で「漆黒の死神」なんて呼ばれる冷酷無慈悲な剣士らしいが、クロエの前では違う一面も見せてくれ、いつのまにか溺愛されるようになる。 一方、クロエが居なくなった実家では、これまでクロエに様々な部分で依存していたため少しずつ崩壊の兆しを見せていて……。 これは、忌み子として虐げらてきた令嬢が、剣一筋で生きてきた真面目で優しい騎士と一緒に、ささやかな幸せを手に入れていく物語。 ※ほっこり度&糖分度高めですが、ざまぁ要素もあります。 ※書籍化・コミカライズ進行中です!
8 173【電子書籍化】神託のせいで修道女やめて嫁ぐことになりました〜聡明なる王子様は実のところ超溺愛してくるお方です〜
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8 55世界最強はニヒルに笑う。~うちのマスター、ヤバ過ぎます~
數多(あまた)あるVRMMOの1つ、ビューティフル・ライク(通稱=病ゲー)。 病ゲーたる所以は、クエスト攻略、レベルの上がり難さ、ドロップ率、死亡時のアイテムロスト率、アイテム強化率の低さにある。 永遠と終わらないレベル上げ、欲しい裝備が出來ない苦痛にやる気が萎え、燃え盡き、引退するプレイヤーも少なくない。 そんな病ゲーで最強を誇ると言われるクラン:Bloodthirsty Fairy(血に飢えた妖精) そのクランとマスターであるピンクメッシュには手を出すなと!! 新人プレイヤー達は、嫌と言うほど言い聞かせられる。 敵と見なせば容赦なく、クランが潰れる瞬間まで、仲間の為、己の信念を通す為、敵を徹底的に叩きのめし排除する。例え、相手が泣き叫び許しを乞おうとも、決して逃がしはしない!! 彼女と仲間たちの廃人の廃人たる所以を面白可笑しく綴った物語です。 ゲーム用語が複數でます。詳しくない方には判り難いかと思います、その際はどうぞ感想でお知らせください。
8 113Crowd Die Game
ただ學校生活を送っていた………はずだったのに……… 突然地殻が動き出し、學校が沈んだ………かのように思えた。ひとり學校敷地內にいた俺は、學校の敷地外の方がせり上がっていることに気づき、外に出るのをやめた。上からこちらを見ていた女子を下に呼び、2人、地に殘った。途端、真っ暗だった壁に穴が開き、通路が広がった。そこに入ってから俺達の戦いは始まった。 (「対荒らしの日常は電子世界の中で」と並行して連載をします。よろしくお願いします。) ※<批判、誹謗中傷等のコメントは受け付けておりません。純粋なコメントのみを期待しております(アドバイスは例外です)。ご了承ください。>
8 57転生して3分でボスバトル!〜ボスを倒したら邪神になったので異世界の學校に通う〜
2025年人類は完全なVR空間を作ることに成功し、50年には日常的に使われるようになっていった。 VRを使った娯楽といえばVRゲームと言われ、中でも"VRMMORPGジェネシス"は世界中で人気のゲームとして有名だった。 ジェネシス最強プレイヤーのシンがある日正體不明の何かにクラスまるごと異世界に転移してもらうなどと言われ、文句を心の中で言った その何かは心が読めシンのことを不快に思い殺した… 殺されたと思ったら何故か目の前にはドラゴンがいて!? ジェネシスゲーム內の力が使えたシンはドラゴンを殺した。 そしたら何故か邪神になって!?銀髪の幼女が懐いて!? 當分の目標を決めたシンは異世界の學校に通うことになり…
8 71美女女神から授かったチートスキル〜魅了〜を駆使して現代社會でたくさんの嫁を娶りたい!
幼児に戻って美少女開拓!一妻制には大反対!--- 結婚式の主役の新郎。彼の名は佐藤篤樹(サトウ アツキ)。彼は結婚式の途中で何故かしら神界へと飛ばされてしまった。 飛ばされた理由は彼が愛に関して不満があったからだ、と愛を司る美女の女神が言う。彼の不満の正體、それは女神の全てを見通す神眼によって明らかになった。 それは現代の日本では1人の女性としか結婚できないことである、 彼は女神そうに指摘されて、納得する部分があった。 そんな指摘を受け、今度こそ欲望に忠実に突き進もうとする彼に女神は力をいくつか授けた。その一つに【魅了】がある。 その力を駆使して主人公がいろんな可愛いヒロインを社會の常識に囚われることなくひたすらに攻略していく。 そんなわがままな主人公のハーレム作成の物語。 この主人公の行為が現代日本を救うことになるとは……
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