《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》決勝戦 1
ベアーズのベンチが賑わっている中、マウンドにコーチがやってきた。しかし、冴えない表をしている。それは、ベンチを見ればわかるのだが、なぜか、補欠が一人もいない。するとコーチが
「すまん。目を離したすきにやられた」
実は、あの後四谷のお父さんが勝手に今日は出番がないから帰っていいと言って補欠たちを家に帰したらしい。
「このままでは試合にならない」
絹やんが言うが控えの選手がいない。すると外やんが
「ライトと代させよう」
「俺がファーストにはいる」
こうして矢部っちがファーストにることに、実はライトにっている坂田君は、本來、ショートとライトをこなす選手だ。守備位置を変えて新しい布陣で試合に挑むことに、しかし、ワンアウト三塁とピンチにわかるは違いない。
「しまって行こう!!」
「おー!」
バッターは三番、佐伯君、用な彼は厄介だ。この場面は、ヒット、犠牲フライ、スクイズといろんなことが考えられる。もしスクイズなら何球目かだ。この一球が大事になる。
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運命の一球目を俺は構えにった。
角低めのストレートへ投げ込んだ。
バントの構えをした途端、俺はダッシュで前に駆け出した。すると、バットを引いた。
「ストライク!!」
佐伯君は驚いた表をした。しかし、判定は覆らない。ワンストライクで試合再開、第二球、インハイへのストレート
コン
ダッシュして捕ったが目の前にランナーがスライディングしている。
「ファースト!!」
ファーストへ投げると打者はアウトとなった。そんな時に味方ベンチから
「簡単に點取られて」
四谷くんのお父さんの一言だった。
「アイツムカつく」
「大人として恥ずかしかないのかしら?」
天野さんと山田さんの聲がしてきたかと思うと
「「佐藤くん頑張って!!」」
ふたりからの聲援が聞こえてきた。
「私達これから試合だから、行ってくるね」
「天野さんも山田さんも頑張って!」
すると箭さんの聲がした
「私達のこと忘れないでよ」
「そうよ」
そうだフロッグズの子の決勝だ
「みんな頑張って!!」
「佐藤くんこそ、負けたら覚悟しときなさいよ」
そんな言葉を殘して子達は反対側のグランドに走っていった。ツーアウトランナーなし、バッターは、巖ちゃん、巖崎君が本名なんだけと、が大きくなんかゴツゴツした雰囲気なのでみんなに巖ちゃんと呼ばれている。気は優しくて力持ちときているから、一発當たると大きいのが飛んでいく。ここは要注意と
第一球
超山なりのボール
ブーーーン!!
バットが風を切る音が大きい。けど、當たったわけではない。
もう一球
超山なりのボール
カッ!!
二球目でバットに當ててきた、しかも打球は鋭い、フロッグズのベンチへとんでいってベンチの二人が慌てて避けたかと思うと近くにあったサッカーゴールに當たって跳ね返ってきた。
ガン!!
ぐぇ!!
跳ね返ったボールは、四谷君のお父さんの後頭部に直撃し、頭を抱えて座り込んでいる。
第三球目、インコース高めのストレート
キン!!
巖ちゃんは振り遅れたが鋭い打球をファースト側にあるフロッグズのベンチへ打ち返した。
うぐっ!!
その打球は座り込んでいた四谷君のお父さんへワンバンして腹部へ直撃、彼はお腹を抱えて倒れ込んでしまった。
さて、カウントはツーストライク、ノーボール、しかし、追い込まれているのは俺の方かもしれない。多分、ストレート勝負だとコースが甘いと持っていかれる。かといって、超山なりのボールも打ち返される可能もあると言うことは、あのボールを使うしかないのか。いや、やめとこう。
もう一球、超山なりのボール
ガツ!!
「ファール」
付いてきている。角高めのストレートを投げたいが振り遅れるとライト方向へ飛ぶ可能がある。ライトは多分何もしてからない。
「渉、ツーアウトだ打たせ行こう!!」
俺は角低めのストレートを投げた。
キン!!
「ファール」
そして、次の玉を投げたらふぁりとしたスローボールを投げてしまった。俺としては投げた瞬間らすっぽ抜けたというのが本音だった。全く勢いのないボールがど真ん中へ吸い込まれていく。
一方、巖ちゃんはストレートにタイミングを合わせていたせいでバットが先に出るのを必死に堪えている。その時だった。不思議なことにボールがヒョイと外側へ投げるように沈みこんだのだった。
ブーーーン!!
「ストライク、バッターアウト!!」
この不思議なボールにベアーズの監督が抗議した。ボールを見て、首をひねって返っていった。このおかげでおれは、五回まで一失點でおさえていた。一方、フロッグズの攻撃は小山の前ににランナーは出すも點には繋がらなかった。
こうして迎えた六回表、巖ちゃんに一発を浴びて、二點差にらなってしまった。そしてその裏、絹やんのがひさびさに出塁、矢部っちのゲッツー崩れの間にツーアウト一塁三塁、そして、バッターは俺、小山の球は、し変化する。だから打ちにくいんだけど、たまに某球があるそれを待って、レフト線へ引っ張った。
キン!!
「やったー!!」
三塁まで走ると矢部っちが
「ストップ!!」
そうばれて三塁で足を止めた途端に、ボールが中継のサードまで返ってきた。流石、ベアーズ、レフトはかなり深めに守らせていたようだった。二點タイムリーがでてベンチは盛り上がった。しかも、まだ、ツーアウトとはいえ、三塁とチャンスだ。そして打席は、四谷君。そのことを思い出したベンチは一気にその熱は下がった。ここまで三三振、しかも、バットを一度も振らない。彼の父さえいなければ、文句を、言いたいが 諦めるしかない。
「ストライクバッターアウト」
こうして7回表を迎えた
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