《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》退団

この日の夜、俺の家に四谷君とそのお父さんが今日のことを謝りにやってきた。もちろん、先生も付添いで、夜になったのは先に天野さんの家に謝りに行っていた為だとかで遅くなったと先生が説明している。そして、四谷君は俺に謝ってきた。

「ごめんなさい」

そして、先生が間にって経緯の報告をした。するとお父さんが

「わかりました。今後このようなことはないようにしてください」

こうして俺と四谷君との和解が立したのだ、天野さんの家の方はもっと大変だったとか、それは、娘に手を挙げたもんだから、親はどんな教育をしているんだとなったようだった。そんな話を聞きながらお父さんは、四谷君のお父さんに話しかけた。

「それと四谷さん。ちょっと聞いてもいいでしょうか?」

「はい?」

「あなたは確か子供會ソフトチームのコーチをしているそうですね」

「ええ・・そうですが」

お父さんは天野さんの話も聞いていたので、その場であることを決めてしまったのだ。

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「渉は今後一切ソフトチームに參加させませんので」

お父さんの言葉に四谷君のお父さんは一瞬ニヤリと表をかえて

「ええ・・いいですよ」

その返事を見てお父さんはあることを決心していて、俺の肩をポンとたたいて顔をじっと見た。その表には反対するなよと言いたいかのように、しかし、俺にとっては、どっちでもいい話だったので別に文句を言うこともなかった。その態度が不思議に思ったのか彼らが帰った後に俺に聞いてきた。

「いいのか?ソフト出來なくて?」

「別にソフトで頑張る必要もないし」

「そうか・・・ならいいけど」

お父さんはキャプテンになって秋の大會で優勝をしていることからやめてくれと懇願するだろうと思っていたようだった。ただ、お父さん自は、四谷君のお父さんについての噂を聞いている上、今日、直接會って見て、子供を預けることはできないと思ったようだった。こうして、俺は、ソフトチームを辭めることになった。そして、翌日、そのことを矢部っち、絹やん、外やんに報告した。

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「ええーーっ!!どういうことだ」

「どうして、お前が辭めないといけないんだ」

當然、みんな驚いていたし、その言葉は天野さんにまで聞こえてしまって、俺のところまで天野さんが著て

「私のせいで・・・」

泣き出す始末に困したんだけど、俺ははっきりとみんなに説明をした。

「実は、俺自、今のフロッグズのコーチを信頼していない」

「どういう意味よ?」

「親父に言われたからやめるのかよ」

「その通りだ。お父さんには逆らえないし、俺自も納得した。それは、今のコーチは絶対に俺へ嫌がらせをしてくるに決まっていると教えてくれたし、俺自もこの間の練習を見てそうじたんだ」

すると矢部っちが

「確かに、あのコーチは息子びいきだからな。佐藤が辭めるなら俺もやめようかな」

すると絹やんも外やんも辭めると言い出したのだった。そして、泣いていた天野さんにも事を説明した。

「私のせいじゃないの」

「そうだよ。あのコーチの下ではちゃんと野球も出來ないからやめるんだ」

「でも、もったいないわよ」

「大丈夫・・・実は・・・」

とみんなも耳を引き寄せてひそひそと話をした。それは、お父さんが町會の役員をしていて、子供會からフロッグズが優勝したことで今まで參加していない子供たち親から団したいという応募が殺到しているというのだ。それも20名以上も、その中には今の4、5年生ももいるとか、その子供たちが団したら、半分は補欠になるということになることから、町會でもうひとチーム作ろうと言う話があるらしいいことを聞いた。俺はその新しいチームにろうと思うと伝えたら、みんなが納得したのだった。

そして、その話が終わった後、天野さんが

「ところで佐藤君。今週の土曜日の放課後、時間ある?」

當然暇な俺は

「あるよ」

そう答えると

「2時に家に來て」

「わかった・・」

すると中田君がやって來て、

「今日の育の授業、サッカーだよな」

「ああ・・・確か、そうだけど」

この日は、サッカーを前半は子、後半は男子ですることになっている。當時のクラスは40人學級ということもあって、1クラスでもそう言うことが可能だった。ただ、この當時のサッカーは今ほど進んでいない。フォワードとミッドフィルダーとディフェンダーの3ブロックに分かれていて、そこに、センターと両サイド合計3名づつを配置している形式だった。そして、何故、中田君が俺に聲をかけてきたかというと彼はサッカーが得意なのだ。だから、今回、たまたま、俺がセンターのフォワードになっていたものだから、変われと言う意味だろうと思っていたら、中田君は右サイドのフォワードだそうだ。それよりも相手に四谷がいるから、気を付ける様に言ってきたのだった。そういえば、今日の育の授業もサッカーで俺は、ミッドフィルダーのサイドをやっていた時だった。多分、四谷は、ディフェンダーのはずだったが、ボールを持った途端、突進してきた、まぁこのころのサッカーと言えば、自分の前にボールが著たら、とりあえず、遠くへ蹴り飛ばすか、そのボールをもって無意味に敵陣へ突撃するといった。要するに何も考えていないサッカーをしていた。當然と言えば當然なんだけど、その四谷が突進してきたボールがこぼれたところをを俺が拾って、ドリブルを始めたら。

「きたねぇぞ!!」

そうんで、俺を抜いて、目の前までやって來てた。それは、単純にからの能力の問題とドリブルをしている俺がまだトップスピードに達していなかったせいもある。さてと、左側はサイドラインが近く、あまりスペースがない。右は十分ある。ふと見ると俺の前方に中田の姿が見えていて。しかも、マークはゼロと言ったところだ。たぶん、彼にパスが回れば、ゴールのチャンス・・・ということで、俺は顔を右に向けて、四谷の左に抜けるフェイントをかけるとものの見事に引っかかって、俺は、直ぐに四谷の左側を抜けて、直ぐにパスを前衛の中田に送った。次の瞬間、ノーマークの中田はゴールを決めたのだった。それを見た四谷は

「きたねぇぞ!!」

「俺は、なにも汚いことはしていないし、ファールもしていない。お前にそんなことを言われる筋合いはない!!」

そう言って、守備位置へ戻ろうとした瞬間、肩を摑まれた

「貴様!!俺をバカにしてるのか!!」

そう言って、俺を毆ろうとしたのだった。それを見た先生はすぐさまに笛を吹いて

「四谷!!イエローカードだ。次こんなことをしたら退場だ」

「先生、こいつ俺をだましたんだよ」

「何を」

「こいつ左に行くふりをして右に行ったんだ」

「四谷、それはフェイントというサッカーの技の一つだ。お前は勉強不足だ。ただ、能力だけで、サッカーをやるものではない。心技がそろわないとしっかりとしたスポーツはできない。お前には、その心と技がなさすぎるから今後気を付ける様に」

といったことが先日にあった、

こうして、この日の育の授業で行われた。実は、先生は今回のサッカーの試合を見て、今度の球技大會の選手配置を見ていたのだった。俺は中田君と一緒の白組でフォワード、対する紅組のフォワードは四谷君だった。こうして、試合開始、白組がキックオフの権利をとった。そして、キックオフ、中田君は、もう一人のフォワードである中山君とボールをワンタッチをして、ドリブルをしようとした瞬間、四谷君が猛ダッシュをしてきて、ボールを奪おうとした、次の瞬間、中田君は、俺にパスをしてきた。これをけてしばらく、ドリブルをしていると、四谷君が近づいてきた。俺は、左側にいた中田君へパスをするとフリーでボールをけた中田君がしばらくドリブルをする。敵陣のディフェンスラインまでっていくと。さすが取り囲まれてしまう。すぐに、俺が中田にサインを送ると俺にパスが通って、それにつられて、ディフェンスアは慌てて、俺のほうへ駆け寄ってくる。俺自もドリブルをしてし前へペナルティーエリアへるころには、俺の周りに集まっていて、今度は、中田君がフリーな狀態に、そこへ、パスをすると勘のいい中田君はゴールを決めた。

今度は、四谷君側のキックオフ、すると、案の定、一人でボールを持ってドリブルで突進していった。その能力があるおかげで、ディフェンス陣は次々に抜かれていった。しかし、俺と中田君はハーフライン當たりで待機をしていた。すると、四谷君のシュートがゴールポストに當たって、見方が、ボールをとった。しかも、それが中村君へとわたった。彼は、すぐに、俺めがけて長いパスをした。そして、俺と中田君とで敵陣は切り込んでいって、2點目を奪った。

ということで、再び、四谷君側のキックオフ、相変わらず、一人で強引に突っ込んでいく四谷君、今度は、ディフェンスにボールを取られて、俺たちが3點目、中田君はハットトリックを達した。

こうして、また、四谷君側のキックオフ、3度目の正直でやっとゴールできたが、試合終了、俺たちの圧勝に終わったが、何を勘違いしているのか、一人で1點を取ったことが偉いみたいにみんなに言いふらしている。あいつは馬鹿か?と俺たちは笑っているとマジで怒ってきたんだけど、この間の件もあって、流石に暴力は振るってこなかった。

そして、土曜日、俺は、約束通り2時に天野さんの家に行った。

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