この日はクラス替えの日だった。今並んでいる狀態が４年４組としては最後の瞬間、先生たちは、５年千の先生を紹介した後、各クラス擔任に呼ばれて、そっちの方へ行くことになっていた。

「５年１組天野」

「はい」

すると天野さんは俺の方を見て

「じゃ・・」

これがクラス分けでというものであり、結局俺と同じクラスになったのは、男子だと中田と中村、青木、子だと太田さんと山田さん・・おっと・・立川さんまで一緒だ・・それに５年からの転生で気が強そうな岡田さんや、立川さんお近所と言っている巖城さんなど１０人くらいが同じメンバーとなっていた。

こうして、始まった新學期の休み時間に天野さんが俺の所にやってきた

「さびしいよ」

そんなことするものだから俺のことを知らない周りの男子からは冷たい視線が飛んできた。そこへ太田さんと山田さんが

「なにやっているのよ」

「あんたたちはいいわね。同じクラスになれて」

そこへ、小宮山さん、佐野さん、箭さん。森さんまで現れた。そんなメンバーが俺を取り囲んでいるものだから、クラスの他のみんなは俺は一何者なんだということになった。休み時間も終り悲しそうに別れを告げていた天野さんを見て、なによあれ？と思ったのは、井上さんと岡田さんだったらしい。

しかも、班分けになったんだけど、何故か、井上さんと岡田さんが同じ班に、気が付くと俺の班には、誰も知り合いがいないボッチな狀態に陥っていた。すると橫から、山田さんと太田さんが

「いつでも相談してね」

なんてことを言うものだから。目の前にいる井上さん、岡田さんは、無視されたと勘違いをして、俺に対するじがなんとなく悪くなったようだった。ちなみに俺の橫が岡田さんで機を並べているのでしはみだしただけで、

「ここは、私の陣地だから、はみ出さないでくれる？」

結構きついことを言ってくる。岡田さんの雰囲気はどことなく小宮山さんみたいなじだなと思っているうちに休み時間が來た。休み時間にはいっても、岡田さんとは何やら見えない壁があるような気がする。そこへ、井上さんが話しかけてきた。

「さっき、來ていたの子、佐藤君の彼？」

どうやら井上さんは俺と岡田さんとの間の小競り合いを見ていないらしいというより、さっきから彼の視線をじていたんだけど、多分、天野さんが來たことで興味津々というところだ。

「ねぇ・・・どうなのよ？」

結構しつこく聞いて來る井上さん、その橫で、こいつ何者なの？と稀有な目で岡田さんが睨んでいる。すると

「こんな奴に彼がいるの？」

そう言ってきたのだった。すると、井上さんが

「だって・・・別のクラスなのにわざわざ會いにやって來る？岡田さんどう思う。佐藤君は何も言わないけど、あの子と付き合っているに違いないわ。そうでしょ？」

「あ・・・えっと・・・」

答えに困ってしまった。はいそうですとは言えない。既に、俺の後ろには、山田さんと太田さんが立っている。そして、その二人に気付いた井上さんが

「あなた達どうしたの？そう言えば、さっき、佐藤君と一緒にいたわよね。何か知っているんでしょ。教えてよ。あの子と佐藤君ってどういう関係なの？」

「みんな友達よ」

「えっ？」

「そう私達は佐藤君と友達なの」

井上さんはしばらく不思議そうにしている。彼としては、俺と天野さんが付き合っていて、天野さんの友達が山田さんと太田さんだと思っているからだ。

「どういうこと？」

「とにかく、友達なの！！」

「そうよ。だから佐藤君と話がしたいんだけど」

こうして、俺と山田さんと太田さんが話をすることに、それは、天野さんがクラスが別々になったことにかなりショックをけているということだったんだけど、それで今週の土曜日のソフトの練習の後で天野さんの家で集まることになったと連絡をけた。するとその話を聞いていた井上さんが

「面白そうね。私も參加していい？」

ここで斷るわけにもいかない。俺たちは彼に押し切られる様に參加を認めたのだった。ということは、Ｈなことはないだろう・・・多分、そんな俺たちを冷ややかな目で見ている岡田さん。実は、彼がある事件を起こすのだった。

それはある日のこと、岡田さん失神事件があったのだった。

概況はこうだった。３時限目の育の授業の為、みんな著替えて、外へ出たのだった。そして、整列をすると岡田さんがいない。慌てて探すと、何故か教室の中で気絶をしていたのだった。ちなみに彼が発見された時、教室は、全て鍵がかかっており、どうやって彼がそこにいたのかが、わからなかった。