《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》久々の練習
日曜日・・・
今日はソフトボールの練習日だった。集合時間は9時と決まっていて、この日から新しいコーチが來ると聞いている。するとそこに現れたのは四谷君のお父さんだった。
「うそー!!」
一同が驚いていると俺たちの前を素通りして行って、別のグランドへ行ってしまった。丁度、今の時間はフロッグズの練習時間だそうだ。こうして、しばらく待っているんだけど、新しいコーチが現れる気配すらない。
「佐藤くーん!!」
そう言えば、俺達の練習時間を知っている山田さんと天野さん、箭さんと森さん達が遊びに來ている。そんな中で、ジャージ姿のがいる多分、大學生くらいのおねーさんだと思う。黒髪のセミロングで背格好は多分160cmくらいで痩せ型なんだけど、がでかい・・・Dカップはあるかな?しかも、腰のくびれとおの大きさの調和がとれているなぁ~と思って見ていたら、俺達の方へやってきた。そして、
「君たちが69ers(シックスナイラーズ)か?」
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と聞いてきた。
「はい・・・そうです。あの・・お姉さんは?」
「私?私は、松田紗理奈。今日から君たちのコーチよ」
「ええ!!?」
みんなが驚いた瞬間だった。
一人のが現れた。
彼は大學生らしくボランティアで俺たちを教えてくれると言っている。そんな景を見た。箭さん達は俺のそばまで來て
「なに鼻の下ばしているのよ」
そう言って、俺のおを抓った。
「イテ!!」
彼達も俺達の後に練習があるらしくユニフォームを著ている。練習の合間に俺一人の子たちに囲まれているんだけど、矢部っち達は、いつものことらしく全く関與しないけど、コーチは気に食わなかったようだ。
「佐藤君!!この子たちは」
「友達です」
「ふーん。佐藤君はの子にもてるようね。けど、練習に來た以上、の子と遊ぶのはやめてくれる?」
俺達のチームはぎりぎりの15人しかいない。それは、四谷君のお父さんがかなり嫌がらせをして、フロッグズからは、俺と矢部っちと絹やんと外やん、キャッチャーだった片山君の5人だけ殘り、10人は全くの未経験者しか出さないと言って親父たちとめにめていた。俺達5人は絶対にやめると言っていたので、流石に反対はしなかったが、他の経験者については絶対にチームから出さないとして、新しく加を希してきたこの中から格が小さいとか太っている子、運神経が悪いと思ったであろう子供たちを出してきたのだった。だからこそ、彼たちの力は必要不可欠な存在であった。
「でも、彼たちも練習を手伝ってくれるので大事なんです」
「そうね・・・確かに」
俺達の練習風景を見てしため息をついたコーチだったが
「わかったわ!!彼たちの參加も認めます」
こうして始まった練習、簡単な基礎練習と力測定をしてコーチは再びため息をついた
「もう・・の子の方がきがいいじゃない・・・」
しかし、テキパキとノートにメモを取るとチームの仕分けを始めた。まずは、経験者組とそうでないものに、経験者と未経験者をバディといって二人一組にした。そして、まずはボールに慣れる練習をし始めたのだった。ただし、キャプテンの俺は外された。しばらくは、キャッチボールなど地味な練習をしているとみんなはやはりバッティングがしたいというがわいてくるものだ。それは、初心者ほど強いんだけど、実際の練習では半分以上が守備練習に費やされる。
ところがこのコーチは何を思ったか、急にバッティング練習を始めると言い出したのだった。俺達経験者からと思いきや、全くの未経験者から打席に立たせた。そして、コーチ自らピッチャーをした。キャッチャーは、何故か、もう一人、ショートカットのがやって來て。
「紗理奈、ごめん、ごめん、遅くなったわ」
「いいわよ・・これからだから」
するとそのがキャッチャーミットをもって構えた。
「ふふふ・・じゃぁ・・・行くわよ。三振したら代だから」
初心者の男の子がバッターボックスにった。
「お願いします」
ウィンドミルから飛び出す速球は、ブーンとうなりを上げてミットに収まった。
ズバーーーーン!!
「ひっ!!」
その剛速球に、當然、初心者のバッターは腰を抜かした。そして、彼は次々と三振を奪っていく
「はい。次」
誰一人としてかすりもしない。しばらくして、経験者組も打席に立つことに、こうして矢部っちも見事に三振をした
「あれは、反則だよ・・・橋本さんよりも早い・・」
もちろん、の子たちも見事に三振
「化けよね・・・」
「そうよ」
そして、最後に俺の番になった。
「君が最後のバッターね」
「お願いします」
第1球、ウィンドミルが回ったと思った瞬間、
ズバーーーーン!!
「はえーーー」
「紗理奈・・・あと2球」
こいつら俺たちをおもちゃにしているのか、コーチがピッチングモーションにった。
2球目、ウィンドミルが回ったと思った瞬間、
ズバーーーーン!!
バットが空を切った。タイミングがわからない。今の俺のスイングだとまず當たらない。どうせど真ん中に投げてきている。
「ラスト!!ラスト!!」
一か八かだ。ウィンドミルで手が一番上に來たら振りだそう。そして、ダメなら、バットを止めよう。
最後の3球目、ウィンドミルで手が一番上にあがった瞬間、バットを振った。
ギン!!
ボールがバットに當たった瞬間、俺の手が痺れてバットを離してしまった。そして、ボールはフラフラと飛んで、ピッチャーフライに
「なんちゅー重い球・・・」
「流石キャプテン、よく當てたわね」
こうして、バッティング練習は終わるのかと思いきやトスバッティングを指導し始めたのだ。
「まずは打てないと楽しくないから」
ということだった。そうだもう一人のはというと彼と同じ大學のソフト部で原田涼子というそうで彼も結構ナイスバディをしていると思っていると天野さんと山田さんに見つかった。
「何、鼻の下のばしているの?」
「あう・・」
こうして練習が終わったんだけど、帰りがけにコーチが
「あ・・・それから、來週の日曜日に練習試合があるから」
「ええ!!?」
何処とやるんだろう?と思っていたのだが結局それは來週のお楽しみらしい。俺はというとこの後、天野さんと山田さんの練習に付き合わされたのだった。
ニセモノ聖女が本物に擔ぎ上げられるまでのその過程
借金返済のために紹介された話に飛びついたが、それは『聖女様の替え玉』を務めるというお仕事だった。 職務をほっぽり出して聖女様が新婚旅行に出かけちゃったので、私が聖女様に扮して代わりに巡禮の旅に行くだけの簡単なお仕事です……って話だったのに、ふたを開けてみれば、本物聖女様は色々やらかすとんでもないお人だったようで、旅の護衛には蛇蝎のごとく嫌われているし、行く先も場合によっては命の危険もあるような場所だった。やっぱりね、話がうますぎると思ったんだよ……。 *** 主人公ちゃんが無自覚に聖女の地位を確立していっちゃって旅の仲間に囲い込まれていくお話です。多分。 司祭様→腹黒 雙子魔術師→ヤンデレショタ兄弟 騎士団長さん→椅子
8 17512ハロンのチクショー道【書籍化】
【オーバーラップ様より12/25日書籍発売します】 12/12 立ち読みも公開されているのでよかったらご覧になってみてください。 ついでに予約もして僕に馬券代恵んでください! ---- 『何を望む?』 超常の存在の問いに男はバカ正直な欲望を答えてしまう。 あまりの色欲から、男は競走馬にされてしまった。 それは人間以上の厳しい競爭社會。速くなければ生き殘れない。 生き殘るためにもがき、やがて摑んだ栄光と破滅。 だが、まだ彼の畜生道は終わっていなかった。 これは、競走馬にされてしまった男と、そんなでたらめな馬に出會ってしまった男達の熱い競馬物語。 ※この物語はフィクションです。 実在の人物・団體・國などと一切関係がありません。 2018/7/15 番外編開始につき連載中へ狀態を変更しました。 2018/10/9 番外編完結につき狀態を完結に変更しました。 2019/11/04 今更ながらフィクションです表記を追加。 2021/07/05 書籍化決定しました。詳細は追ってご報告いたします。 2021/12/12 書籍化情報を追記
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