《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》冷戦

翌日・・・

教室の黒板にはデカデカと俺と岡田さんの相合い傘が描かれていた。俺がって來ると川村と三宅がやって來て、

「彼はまだですか~?」

「あれ~?一人で登校ですか?」

うるさい馬鹿どもは、囃し立てて俺の前で踴っている姿は、まるで阿波踴りの様だ。しかも、わざと俺の前に立ちはだかって行くてを塞いでくれていた。俺の席を見ると岡田さんはまだの様だった。こいつらの淺ましい考えはよくわかった。

「どうしたんだ?」

「答えろよ!!」

多分、俺が無視しているのに腹が立ったのだろう。聲を荒げてきたのだ。別にこいつらは怖くない。

「耳が聞こえないのか」

「バーカ・・・お前らに付き合ってる程、俺は暇じゃないんだ。そこをどいてくれ」

「何が暇じゃないんだ!!だと!!」

こいつら本気で喧嘩を吹っかけてきている。俺はすかさず、川村のぐらを摑んで壁へドンと押し當てた

「いい加減にしろ!!」

予想外の行に川村はビビっているが、そこへ運悪く岡田さんがやってきた。すると三宅は彼の後ろへ行って、背中を押した。

「きゃっ!!」

ドンと俺にぶつかって、その反で、川村の手を離した瞬間に、彼も逃げて

「彼登場!!」

「登場!!」

「「カップルだ!!」」

意味不明な言葉を言い散らしている。俺の腕の中、と言っても岡田さんの方が大きいので彼の腕の中と言った方がいいんだけど、顔を赤くして固まってしまっている。

「やーい」

「カップル!!」

「カップル!!」

それを見ていた山田さんが切れた時だった。

「川村君!!三宅君!!いい加減にしなさい!!」

「カップルをカップルと言って何が悪いんだ!!」

「委員長が怒ったぞ!!」

人が切れるとそれが楽しいというあの覚は俺には理解できない。人の揚げ足取りをして何が楽しいのやら、あほな連中を相手にする必要はないと思って、すっと山田さんの方へ辭める様に手を上げると山田さんがおさまったんだけど、川村と三宅は未だに俺たちの周りではしゃいでいる。

「カップル!!カップル!!」

「カップル!!カップル!!」

すると教室のり口から

「そこのバカ二人!!うるさい!!」

その聲に二人は、ビクッと固まった。その聲の主は、何故か、小宮山さんだった。そう、伝説のヒロインがやってきたのだ。

「さっきから、バカが二人でカップルとかんで、うるさいんだよ!!お前らこそ、バカップルだ!!」

の言葉に固まる二人、すると、小宮山さんは俺の方へやってきた。

「佐藤!!こいつが?あれ?沢田さん?だっけ?」

昨日、沢田さんを見ている小宮山さんは岡田さんを見て違うのに気付いた。それよりも岡田さんは未だに俺の橫にいたのだった。離れようとしない彼をじっと睨む小宮山さん

「小宮山さん・・・・どうしたの?」

「え?あ・・・そうだ・・・山田さんに用があってきたんだけど?」

すると山田さんが近づいてきた。その時だった。二人をちらりと見た山田さんが

「あいつらのこと、バカップルって、お似合いね」

がーーーーん!!!と青ざめる川村と三宅・・・以降、彼らはなにかあほなことをする度にバカップルと呼ばれることになる。そして、小宮山さんが怖いのか、一目散に逃げて行った。

しかし、実はここで見えない戦いが始まっていたのだった。それは、岡田さんと小宮山さんだった。俺の橫から離れようとしない岡田さんに気付いた小宮山さんが、彼にガンを飛ばしている。彼も負けじとガンを飛ばしていた。見えない火花がそこでバチバチとはじけていたのだった。そこへ山田さんがきたので、しマシになるかと思いきや。彼も岡田さんへガンを飛ばし始めた。

「ちょっとまったぁ!!」

俺は彼らの間にった。

「小宮山さん!!山田さんに話が合ったんだよね」

「あ・・そうだった」

こうしてみんなを引き離すことが出來たんだけど、このことが後で厄介なことになるとは思わなかった。

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