《リーンカーネーション 小學生に戻ったおれ》決勝戦その前に
「いよいよ。決勝戦ね・・・」
ニコリとほほ笑んでくれる彼達、天野さん、太田さん、岡田さんに森さん、箭さん、そして、山田さんだった。岡田さんは俺が試合に出ていると聞いてわざわざ決勝戦を見に來てくれたという。
すると、天野さんが
「佐藤君、今回、ノーヒットね・・」
「仕方ないよ・・・ほとんど、打たせてくれないもん」
「でも・・決勝でホームランを見たいわ」
「ホームラン打ったら?」
すると彼達は間をもぞもぞさせていた。
「もうっ!!それは、あとで・・じゃ・・がんばってね・・」
天野さんと山田さんが向こうのグランドへ向かった。その後で
「佐藤君!!勝ってね」
そう言い殘して、彼たちの後を追ったのは、太田さんと森さんと箭さんだった。そう子フロッグズは、決勝へ殘っていたのだった。
そして、俺達の相手は、昨年の秋の大會に続いて登場のベアーズ。小山君というエースと佐伯君という一番バッター今でいうイチローみたいに育った奴と3番にはピッチャーの小山君がっていて、そこそこのバッティングをする。そして、4番の巖ちゃん(がんちゃん)は、當たれば、ホームランと言うスラッガーだこんなメンバーが去年よりもパワーアップしているという。特に、俺のボールは練習をしているという噂で、実際に、向こうの準決勝では、佐伯君が出て、3番、4番で得點をするというパターンが出來ていた上に、ほっとんどの試合を小山君も完封したそうだ。
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そして、俺達の戦いが始まった。
整列した時だった。
「今度は負けないからな」
小山君が俺を見て言った言葉だった・・・その言葉は試合が始まってすぐに気付くことになる。
ジャンケーン
よし・・
ジャンケンは俺が勝って、後攻を選んだ。先発は、矢部っちとコーチは決めていたようだ。俺はいつも通りライトらしい。
俺達は円陣を組んだ。
「シックスティーナイナーーー!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!」
「ファイト!」
「オッ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「シックスティーナイナーーー!!」
「ドゥドゥドゥ!!!」
「「「トゥーース!!!!」」」
異様な円陣の掛け聲、特に低い聲で「ドゥドゥドゥ!!!」と言うあたり不気味なんだけど、俺がどう?とみんなに提案したら、いいじゃん!!と決まったので、この決勝戦で披することになった。コーチを見ると
「アメフトか・・・」
と頭を抑えていたけど、そんなことは俺達には関係なく、取りあえず、守備位置へ向かって走った。
初回、1番佐伯君だ。安打製造機という懐かしい言葉がこの時代では當たり前なのだ。
「行けーー!!佐伯!!」
「安打製造機!!」
掛け聲に、安打製造機はないと思うんだけど、ライトで油斷していると初球から
キン!!
ライト前に痛烈なヒットを打ってきた。続く2番の初球で盜塁をしてノーアウト2塁、そして、固くバントをしてワンアウト3塁、続く小山君
キン!!
レフトへ犠牲フライを打って、あっという間に1點を取られてしまった。続く4番の巖ちゃん、こいつは強敵だ。ドカベンみたいな型で今でいうおかわり中村君みたいな型をしている。1點を取られて、矢部っちも焦っているのか投球がやや不安定になっている。そこへ
キン!!
俺の方へ大きなライナーのフライが飛んできた。そして、その鋭い打球はバン!!と校舎にあたり、跳ね返ってきたボールが俺の真正面に戻ってきた。振り返ると巖ちゃんはまだ一塁を蹴ったばかりドタドタと走っている。そのボールをセカンドへ投げるとタッチアウトになったのだった。
しかし、初回から猛攻を仕掛けてきたベアーズの強力打線にベンチに戻った矢部っちも一言、
「今までとは違うぞあいつらは」
そして、コーチが
「まいったわね~あんなに打つとは矢部君で十分だと思っていたけど・・・どうしようかしら・・・まずは佐藤君!!」
「はい!!」
「ホームラン打ってきなさい!!」
「へ?」
すると腕を組んで大きなを強調するかのように持ち上げ俺を睨んだ。
「私からの指示よ!!よく聞きなさい」
「はい」
「ホームラン打ってきなさい!!そして、同點にするのよ!!」
無茶苦茶な・・・・小山君の投球練習を見ると去年より球速が上がっている。
ズバーン!!
「は・・早い・・」
その投球練習を見てみんなが息をのんだ。けど・・・コーチの球より遅い・・・冷靜に考えると打てない球ではない。こうして、俺はバッターボックスへむかった。
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