《異世界イクメン~川に落ちた俺が、異世界で子育てします~》夢見る年の第36話

人生の中で、『將來の夢』ってのは、コロコロ変わるモンだろう。

ガキの頃はプロ野球選手や変ヒーロー、アイドルや魔法を目指していた、なんて人は多いはずだ。

実際、俺がそんなモンだ。

最近までの俺の『將來の夢』は、『とりあえず給料の高い安定職に就くこと』だった。

人間、やっぱ食住を安定させなきゃな。

中學生の頃の夢は、『とにかく(姉貴以外に)モテそうな職に就くこと』だった。

に忠実だったな。AV男優とか言い出さなかった事だけは褒めよう。

小學生の頃の夢は、『仮面ライダーになること』だった。

改造人間は嫌だけど、平ライダー仕様なら、とか思ってた。

そして、それよりももっと前。

い頃の俺は―――

「茶でも出したい所だが……生憎、そういったは無くてな」

「あ、いえ、おかまいなく……」

雨が降り注ぐ草原。

その草原の真ん中にポツンと設置されたビーチパラソル付きのちゃぶ臺を挾んで、俺は魔王と対峙する。

何だろう、この狀況。

「む、何か怯えている様だな」

「そ、そりゃあ……」

だって、相手は魔王だろ。

人間が嫌いで、昔は人間の軍隊と戦爭してたって話じゃないか。

そんなお方と、人間である俺が対峙して、ビビるなって方が無理だ。

「安心してくれ、取って食いはしないし、君に対して負のなど一片も無い」

「そ、そうですか……」

「むしろ、謝と…申し訳ない気持ちでいっぱいだ。……若い君に、結構な重荷を背負わせてしまったな……シングにも、苦労をさせてしまっている」

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「あ、い、いえ…こっちもあんたの息子さんには結構癒されてるので……あいつ…シングも同じ様なモンだと思いますよ」

「……そう言ってもらえると、僅かばかりだか気が楽になる」

「は、はぁ……」

何か、イメージと違う。

口調や、その表からは、とても優しそうな雰囲気しかじる。つぅかそれしかじない。

こう、なんつぅか……近所の気さくなおっちゃん、ってじだ、この人。

しかも決める所はしっかり決める的な、渋いじもする。

この人が、本當に魔王なのか……?

って言うか、すごい本的な疑問なんだけど……

「あの……魔王様……」

「アルで良い」

「あの……アルさん、すごい失禮な事聞きますけど、あんた、確かお亡くなりに……」

魔王は、ゲオルに討伐…つまり、殺されたはずだ。

「ああ、死んだぞ」

あっさりとした肯定。

「ここにいるのは正確には、愚王の殘響、と言った所だな」

「殘響……」

亡霊、って事……なんだろうか。

「確かに、死は覚悟していたが、未練が無かったと言えば噓になるからな」

「……っていうか、あの……じゃあ俺は……」

「安心すると良い、君は我輩と違って、まだ『生霊』だ。は生きているが、そこから魂魄だけが飛び出している狀態だな」

「生霊って……」

それって安心して良いのか。

から魂が飛び出してるって時點で、かなり大事件だと思うのだが。

「……さて、大分落ち著いて來た様子だが……何があったか、思い出せたかな」

「……ああ……」

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……この人と話している中で、どんどん俺は「何があったのか」を思い出してきた。

俺は、負けたんだ。

あの、アリアトと言うに。

そして、サーガやユウカの目の前で……

左目や、の至る所を覆う黒いモヤは、あのに嬲られた傷のフィードバック。

……隨分と、痛めつけられたモンだな、チクショウ。

「ここから、全て見ていたよ」

「……そういえば、ここ、どこなんだ?」

全く見覚えの無い景

でも、何故だろう。とても近な場所の様な気がするのだ。

「我輩にもはっきりとはわからん。が、推測で言うなれば、おそらく『サーガの中』だ」

「サーガの…?」

「あの子の特殊能力か、それとも我輩が取り憑いただけかは、定かでは無いがな。証拠に……今は何も見えんが、サーガが起きている時は、サーガの見ている景を見る事ができる」

「今は見えないって…サーガに何かあったのか!?」

「……君の様を見て、泣き疲れて眠ってしまっているだけだ。大事は無い」

「……っ……そうか……」

俺の様、か。

そりゃあ、このモヤの量を見る限り、子供の目には毒だったろう。

「この雨も、サーガが悲しんでいる証拠だ。眠ってもなお、悲しみの中にいる」

「…………」

「……君とはゆっくり語らいたい所ではあるが、時間も無い。本題にっていこうか」

「時間が無い……?」

「……今サーガは、あのユウカというお嬢さんと一緒に、アリアトというに捕まっている」

「なっ……」

「あの結界のおかげでしばらくは安全だろうが、あの手の結界は持って30時間と言った所だろう」

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つまり、30時間後には結界が解け、ユウカとサーガは、あのの手ので完全な無防備狀態に陥る。

ユウカは人質としての価値がある。殺されはしないだろう。だが、サーガには保証が無い。

「っ……に戻る方法は無いのかよ!?」

生霊って事は、に戻れればけるはずだ。

「繰り返すだけだぞ」

「っ」

「萬全の君でも歯が立たなかったのに、瀕死の重の今、勝てると思っているのか?」

「…………」

「斷言しよう。今のままの君では、あのアリアトと言うには、勝てない。天地がれ替わる様な奇跡が起きようとな」

わかってる。俺が、1番。

だって、実際に挑んで、完なきまでに痛めつけられたのだから。

「だが、勝機を作る事はできる」

「……え……?」

「君の魔剣だ」

コクトウなら、勝機を作れると言うのか……?

あの、化相手に。

「あのコクトウと言う魔剣には、強化以外に力がある。君たち…あの魔剣自気付いていない様子だがな」

「何でそんな事がわかるんだよ?」

「言っただろう、ここからは、サーガの見ていた景が見えると」

とにかくだ、と魔王は話を進める。

「我輩の見立てが確かなら、それであのアリアトと言うの魔法は攻略できる」

「本當か!?」

「だが、現段階では出力が足りない。……『魔剣奧義』、アレを習得すれば、おそらくは」

「……魔剣奧義……」

つっても……なぁ。

いや、まぁ狀況が狀況だし、本気で頼めば、コクトウだって事くらいは話してくれるかも知れない。

すごく卑怯な気はするが……

コクトウが俺を拒む事を聞き出して、どうにかしてそれを解決する……しか無い。

「……わかった、やれるだけ、やってみる…いや、やってやる」

「その意気だ。……綺麗事かも知れんが、この世界には確かな法則が1つある。挑戦せぬ者が得られるなど、何もない」

當たって、できれば砕けるな、そう言って、魔王が笑う。

「…で、どうすれば戻れるんだ?」

ここから出て、に戻らなきゃ、コクトウと渉する事もできやしない。

「それには我輩に考えがある。……が、」

「が?」

「……時間が無いのは承知の上だ。でも、最後に1つだけ、君とどうしても話したい事がある」

「…………」

魔王の表が、とても真剣なになる。

思わず、黙ってしまう。

沈黙。

雨の音だけが、靜かに響く。

「サーガの事だ」

「サーガの……」

「君は、あの子をどうするつもりでいるのか、聞かせてしい」

「!」

「君はこの世界にいる限り、あの子を見捨てる様な事はしないだろう。それは今までの君を見ていればわかる」

「まぁ……」

「だが、元の世界に帰れる、となった時、あの子をどうする?」

「…………」

正直、考えてなかった。

いや、考えない様にしていたのかも知れない。

だって、ベストアンサーが、浮かばないから。

サーガを元の世界に連れて行く……のは、角とか尾とか魔法的な問題で、々不味いだろう。

でも、このまま置いて行くのも……何だかな、こう、消化不良的と言うか……何と言えば良いのだろう……

きっと、別れるのが惜しいのかも知れない。

サーガだけじゃない。

シングや、コクトウ、ゴウト一家、屋敷の皆……この世界には、今生の別れを告げるには惜しい人がいっぱいいる。

……そういう事を考えてしまうと、元の世界に戻る事へのマイナス要素を抱えてしまう。

だから、俺は今までそれについて思考する事を避けていたんだ。

……馬鹿だよな、いずれ、こうやって向き合わなきゃいけない日が來るのは、明白だったのに。

俺は1人しかいない。

そして、元の世界とこの世界を自由に行き來するなんて、持ってない。

いつか、必ず選択する事になるんだ。

元の世界にいる家族や友人か、この世界にいる家族や友人に全く引けを取らない素晴らしい人々か。

「……君が悩む事はわかる。そして、答えを出すには、まだ君は若い」

どちらの世界を取るか。

そんな事をはっきりと選択できる程、俺はまだ達観していない。

悔しいが、大切な人との一生の別れを決意出來る程、大人じゃない。

「君がどちらの世界を選ぶかは、ゆっくり決めていけば良い」

急ぐ事は無い、そう、優しく魔王は言ってくれた。

「……ここから先は、あくまで『頼み』だ」

「頼み……?」

「……これから、我輩は最低な事を言う。自分の都合だけで、君に更なる重荷を背負わようとする。拒否は自由だ。強制する気も、そんな権利も、我輩には無い。……それでも、聞くだけ聞いてしい」

「…………」

「……どちらの世界を選んだとしても……どうか、サーガの傍に、ずっと居てやってしい。あの子の『親』として、な」

「!」

「……あの子が長した時、親がいない……そんな思いを、させたく無い。それだけの、我輩のエゴだ」

ちゃぶ臺の向こうで、魔王はその頭を深々と下げ、地面に手を著いた。

土下座だ。

「ちょっ……」

「……齢よわい16の君にするには、とても無茶な願いだとは重々承知している。君の人生を、我輩は大きく制約しようとしている」

16歳、獨、子持ちか……まぁ、確かに、かなり制約をけそうではあるな。

「もし君が拒むのなら、それで良い。……もうこの話は、しない。君は可能な限りで良い、別れの日まであの子の傍に居てくれれば、それで良いんだ」

「…………」

「ただ、願わくば……」

「俺なんかで、大丈夫なのかよ……?」

言っておくが、俺はそんな大したタマじゃない。

人様のお子さんの一生を任される様な……

「我輩は、君なら、あの子を正しく育てられると、見込んでいる」

「…………卑怯だ」

……ただでさえ、『迷って』いたんだ。

そんな後押しをされては、気持ちが傾いてしまう。

でも、良いのか? 一生を左右する事になるんだぞ。

俺だけの人生じゃない。サーガの人生まで、俺が背負う事になる。

それが、『親』になると言う事だ。

世話役の様に、世話だけすれば良いってモンじゃない。

あの子の將來のために生命を賭す。

その過程を、不幸を嘆く事も許されない。

何が起きようと、何をする羽目になろうと、我が子のためになるのなら、不満などない。

そういう意思を持たなければならない。

子供の全てを背負い切る。

それが『理想の親』というモンだろう。

俺は、そんな存在になれるのか?

「……っ……」

本當に俺は、そこまでできるのか?

サーガのために、本當に、何の迷いも無く、親として……

「……俺は……」

俺は、親に、

「……すみません」

……無理だ。

俺には、サーガの人生を背負い切る事なんて、できない。

重すぎる。人1人の人生なんて、俺の背中では、耐えられない。

世話役と親じゃ、次元が違う。

俺は、理想の親になんて、なれない。

なれるはずがない。

「俺は、誰かの親に……『理想の親』になれる様な…人間じゃない……!」

「……やはりな」

魔王が、ゆっくりとその頭を上げる。

きっと、俺に失している事だろう。

所詮そんなかと、落膽の表を浮かべている事だろう。

それでも、それでもだ。

されたくないから、落膽されたくないから。そんな理由で、サーガの一生を左右する決定を、俺には下せない。

俺の些細な外聞を良くしたいなんてくだらない理由で、決意して良い事じゃないんだ。

例えこの魔王に恨まれ呪われ様とも構わない。

これだけは、ダメなんだ。

「君なら、そう言ってくれると思っていた」

「……え……?」

魔王は、優しく微笑んでいた。

まるで、期待通りの回答が得られたとでも言いたげに、満足そうに。

「こんな選択を迫られて、『できる』と即答する者は、ただの愚者だ」

「……でも……」

「確信できた。ちゃんと君は『天秤』を持っている。揺らぐことの無い、しっかりとしただ」

「天秤……?」

「君は、子の人生を背負うと言う行為の重さを、充分に理解している」

「…………」

「誰にも、背負う事などできんよ。誰かの人生なんて、重いモノはな」

「!」

「それでも、その重みを理解した上で背負えるだけ背負おうとする……我輩は親と言うモノを知らんが……きっと子を育てる覚悟とは、そういうモノだ」

「背負えるだけ……背負う……」

俺如きが、あいつの人生をどれだけ背負ってやれるだろうか。

「そして、理想の親になる必要は無い。君は、超人では無いのだからな」

「じゃあ、どういう親になれってんだよ……」

「……『子が、後悔しない親』であってくれれば、それで良い。サーガも、それ以上はむまいよ」

「それって、どんな……」

「それは、我輩には答えられない。我輩は先も言ったが親を知らない。親に近い存在すら知らない。『指標』が全く無い。だが、君は知っているはずだ」

「!」

「君の親は、どんな親だ?」

「俺の、親……」

俺の親。

父は馬鹿だ。

母も馬鹿だ。

2人とも、基本的にすこぶる馬鹿だ。

子供に浪男ロマンとか天道レディとか名付けちゃうしな。

理由も「男らしく」とか「かっこいい」とか、「らしく」とか「きらびやか」とか、安直なモノだ。

あの2人は、決して理想の親では無い。

でも、最低の親でも無い。

馬鹿だけど、それでも、大切な存在だ。

俺の事をきちんと思ってくれていた。

毎日毎日、些細な事を気にかけてくれた。

父に関しては放任主義的な所もあるが、丸投げだけは決してしなかった。

俺が困ってる時は、絶対に手を差し出してくれた。

俺や姉貴が危険な事をすれば、疎まれる事も気にせずに、父は本気で叱ってくれる人だった。

父に叱られて凹んだり、悔しがる俺達を、母は優しく諭し、めてくれた。

子をしっかり叱れる父と、子を優しくめれる母。絶妙な夫婦コンビだ。

あの2人から、俺は多くを學んできたんだ。

……そうだよな、名前だって、凝ってりゃ良いってモンでも無い。

安直に、シンプルに、強い願いを乗せてくれる事は、決して悪い事では無い。

あの2人は、この浪男ロマンと言う「男らしくてかっこいい」名前の良く似合う子に育ってしいと、俺の將來を願ってくれたんだ。

そういう風に育てようと、思ってくれていたんだ。

キラキラネームだろうが何だろうが、そこには意思がある。

あの馬鹿な2人が、親として、我が子のためを思って付けた名だ。

男児たるもの、男らしく、かっこいいという事に、殘念なを持つ者はないだろう。むしろ、む所なはずだ。

俺のために、必死にそういう名前を考えてくれたんだ。

その名の理由を知った時、喜んでくれるだろうと信じて。

……そう気付いた途端、この名前を恥じていた昔の自分が、恥ずかしく思えてくる。

この名の由來を知りながら、両親の思いに気付けなかった自分の馬鹿さ加減に、呆れてしまう。

「君の親は、理想の親か?」

「……違う」

理想には、程遠いかも知れない。

「君は、その親を、親として認めないか?」

「そんな訳、無ぇ……!」

あの2人は、親だ。

誰が何と言おうと、俺の親だ。

だって俺は、あの2人に育てられた事を、後悔なんてしてないから。

確かに、両親への些細な不満はいくつかある。

それでも、それは俺とあの2人との親子関係に亀裂をれる様なモノでは、決して無い。

「……それが、答えだろう。君には、指標がある。理想的で無くとも、素晴らしいと思える親の指標がな」

「………………」

「親としての指標を持ち、負うべきモノの重さを理解し、なお挑戦する意思があれば…充分な資質だと、我輩は見ている」

親を知らぬくせに、我ながら知った様な口を利いているな。

そう言って、魔王は軽く笑った。

「……君の意思を、聞かせてくれ」

理想形である必要は無い。

重要なのは、親の責任と言うモノを理解した上で、俺がどうしたいか。

普通で良い、冴えなくたって良い。

子供が、育てられた事を後悔しない、それができるだけの、ただ凡庸な親で良い。

ただ俺の両親の様に、ありふれた、どこにでもいそうな『親』で良いんだ。

そんな親が、俺をここまで立派に育ててくれたのだから。

それでも、良いのなら……

パッと、思い浮かんだ方の答えが、俺の本心だろう。

……たった2ヶ月程だ。

俺とサーガが過ごしたのは、その程度の期間だ。

その程度の期間で俺は、あの子にここまで心奪われたんだ。

だけで、務まるモノでは無い。

でも、が無ければ、務まら無い。

そして俺は、だけでこの決斷に至ったつもりは、無い。

覚悟は、決めた。

「俺は」

男らしく、かっこよく、この名前に恥じぬ様に、俺は選択する。

男らしい奴は、自分に噓なんて吐かないはずだ。

かっこいい奴は、自分の信念を、曲げたりしないはずだ。

「俺は、サーガを守りたい」

ゲオルと闘ったあの日から、この気持ちに噓偽りは無い。

理由はわからない。でも、サーガに迫る災厄を、見過ごしたいとは思わない。

「…………っ……」

俺は今、取り返しの付かない選択をしようとしているのだろう。

……構うものか。取り返す必要なんて無い。

突き進んでやる。

俺に背負えるだけのモンを、背負ってやろうじゃないか。

だって、あいつのためならそうしたいと、思えるんだから。

「俺は……」

想像してみる。

あの子が、いつか大きくなって、俺の事を誇らしく思ってくれたとしたら、どういう気分だろうかと。

俺の背中を見て、立派に育ってくれたとしたら、どういう気分だろうか。

俺の事を「かっこいい」と稱えてくれたとしたら、どういう気分だろうか。

きっと、最高だ。

「あいつから見て、かっこいいと思える様な、そんな……」

俺は、

「そんな親父に、俺はなりたい……!」

実の子かどうかとか、どうでも良い。

俺は、俺がした子に取っての、かっこいい父親になりたい。

―――俺は、い頃、父の背中に憧れた事がある。

だって、あの頃の俺にはその背中が、大きくて、強くて、かっこいいと思えたから。

俺もいつかああなりたいと、本気で思った事がある。

それはきっと、俺がこの人生の中で最初に抱いた、『將來の夢』だ。

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