《獣と共同生活!?》第五話 お留守番
月曜の朝7時。
眠たいを無理矢理起こし、スーツに著替える。
そう、とうとう會社の日が來てしまった。昨日までのみぞれとの有意義な休日を返してくれ……。
スーツに著替えた後、俺はリビングに向かいコーヒーとトーストを用意。
その匂いにつられたのか、みぞれも起きてきた。
「おはよう、みぞれ」
「おはようございます……。會社ですか?」
眠たそうな目をしたまま、みぞれは質問をしてきた。
それを見た俺は、トーストを追加で1枚焼き、りんごジュースを用意。みぞれはコーヒー飲まないからな。
「そ、今日から會社だから、留守番頼むよ。俺が居なくても好きに使っててくれていいから」
「わかりました。外に出る時は鍵を閉めておけばいいですね?」
「おう。ちゃんと戸締りしとけよ?」
「はいです!」
さっきまで眠たそうだったが、一度起きたからなのか元気な返事が返ってきた。
しかし、やはり心配だな。みぞれを一人にするのもあるけど、家が帰ったら散らかってましたーとかあったらと思うと……。
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辭めよう。みぞれはいい子だからそんな事にはならない。……優しさが空回りしたらあるかもだが。
しかし、休む訳にもいかないので渋々仕事に行く俺。みぞれがいるいない関係なしに行きたくはないけど。
こうして不安要素が俺の心に殘ったまま、俺は會社に向かった。
誠さんが行って、初めて一人でこの家に過ごす事になった私。
しかも、念の為と言われて5,000円も置いていってくれた誠さん。私だってちゃんと晝食は作れます!……多分ですけど。
まだ時間は8時。今からお洗濯やお皿洗いなどをしても、誠さんが帰ってくるまで時間が沢山ある。
とりあえず、お散歩でもしようかな?
確か、ショッピングモールの帰り道に河川敷に連れてってもらったし、誠さんと出會った森にだって行ける。
あ、確かすぐ近くに公園もありましたね。行ったことないので、今日は公園にお散歩に行きましょう!
そうと決まれば早速準備です。
誠さんと買った服をにつけ、バックにお財布と家の鍵。そして誠さんに借りている攜帯を持って準備完了!
戸締りよし、電気の消し忘れなし、家の鍵も閉めて……よし。
それじゃあ、早速お散歩開始です!
公園に著くと、おじいさんやおばあさん達もお散歩していたり、ウォーキングしている人、さらに子ども達もいます。
結構大きな公園で、子ども達の遊ぶ場所やちょっとした休憩スペース、図書館もあるそうです。
私は公園を1周しては深呼吸、また1周しては深呼吸。それを繰り返していました。
すると、足元にボールが転がってきました。
「そこのおねーさん!そのボール取って!」
どうやら、子ども達がボール遊びをしていたらしく、そのボールがたまたま転がってきたようです。
私は投げて屆く自信がなかったので、ボールを持って小走りで子ども達の元へ。そしてボールを手渡しで返しました。
「はい、ボールです」
「ありがとう!おねーさん!」
ボールを手渡した年は笑顔でボールをけ取りました。
すると、一緒にいたもう一人の年がこちらをずっと見ていました。
気になった私は聲をかけてみる事にしました。
「どうしたの?私に何か用?」
「おねーさんも一緒にやろうよ!」
「私ですか?いいですよ〜」
おいされた私は、一緒に遊ぶ事にしました。
最初はキャッチボール。彼らはボールの投げるスピードが速くて、中々キャッチするのが大変でした……。
すると、どんどん子ども達が集まっていき、鬼ごっこをする事に。
人數も多く、男関係なく楽しく遊びました。私は足が速いわけではないですが、勿論子ども達の速度に合わせて走る事に。中々ペースを合わせると普通に走るより疲れる気がしました……。
そんなことをしていると、時刻はもう17時に。
子ども達は帰る時間なので、皆とお別れして私も帰ることに。
誠さん、確か今日は18時くらいに帰る予定と言っていたので、家でしっかりと待っていましょう。
帰り道をご機嫌に歩き、10分くらいで家に到著。
鍵を開けて、電気をつけたらすぐに荷を片して臺所へ。
ティーポット茶葉をれ、お湯をゆっくりとれて3分置く。
そして、ティーカップを用意していると丁度誠さんが帰ってきました。
私は玄関へと向かい、誠さんを見ると笑顔で言いました。
「おかえりなさい、誠さん!」
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