《獣と共同生活!?》第十話 の習

秋風さんが來て、早2週間。

あれから特に何かあった訳ではないが、し気になることが出來た。

……秋風さんって、編みよくやるよなぁ。

6月にり、もう暖かい時期を通り越して暑い時期になりかけているが、秋風さんは週に2〜3回は必ず編みをしていた。

小さいコースターのようなものや、マフラーなどのし大きめのもの。

使った所を見た事はないので、もしかしたら秋風さんは作っているだけなのかもしれない。

じーっと秋風さんの作業を見ながら、みぞれがれてくれた紅茶を飲んでいると、視線に気付いた秋風さんがこちらに話しかけてきた。

「朝倉様?どうかなさいましたか?」

「んー?いや、秋風さん編みよくやるな〜って思ってさ」

誤魔化すような事でもないので、秋風さんに思っていた事を素直に言った。

秋風さんは手元を見ると、「あぁ」と言って編みをテーブルの上に置いた。

「編みをやっているのって、のなごりみたいなものなんですよね」

の……なごり?」

俺は、秋風さんが言った事が理解出來なかった。というより、よく分からなかった。

のなごり。つまり、の頃にやっていた習か何かか?でも、すずめって編みをする習なんてないよな。

すると、俺がよく分からないのを察した秋風さんが付け足して説明してくれた。

「すずめの習というより、鳥の習みたいなものですかね。鳥が巣を作る作業と編みをする作業って何処か似ているんですよ」

あぁ、なんとなく分かる気がする。

なんか巣を作る作業って、編み込んでるって言うのかな。そんなじがする。

それが、偶々編みの作業と似ていたからやっていた。そうゆうことか。

「つまり、やってないといざって時に覚えてなかったりするかもだから、似ている編みしでも忘れないようにしている訳か」

「そーですね。そんなじです」

ほうほう。やっぱり、でも暫くやってなかったりすると忘れたりするもんなんだな。

って事は、もしかしなくてもみぞれにも何か習みたいなのが見れたり……。

んー、うさぎの習……後ろ足をトントンさせるスタンピングだっけ?それをやったりとかしてたりするのかな?

気になるけど、みぞれ本人に聞くのはなんか気が引けるし……。

まぁ、いずれ発見出來る時が來る。その時を楽しみに待つとしよう。

……それまで、うさぎの習についてもうちょっと調べて、予想でも立てておこうかな。

また、楽しみが一つ増えた一日だった――。

    人が読んでいる<獣少女と共同生活!?>
      クローズメッセージ
      あなたも好きかも
      以下のインストール済みアプリから「楽しむ小説」にアクセスできます
      サインアップのための5800コイン、毎日580コイン。
      最もホットな小説を時間内に更新してください! プッシュして読むために購読してください! 大規模な図書館からの正確な推薦!
      2 次にタップします【ホーム画面に追加】
      1クリックしてください