《異世界エルフの奴隷ちゃん》チキンゲット

「あれ……。なんだこれ……?」

チキン 等級F

ビックバードが消えた後に殘ったのは、何やら見覚えのないアイテムだった。

「チキンですね」

「チキンだな」

店で売っているのを頻繁で見かけていたエルフちゃん&犬耳ちゃんは口を揃えて回答する。

「……それは分かるんだが、どうしてパックにっている狀態でドロップしてくるんだろうか」

手にれたアイテムを眺めながらも、ご主人さまは納得のいかなそうな面持ちだった。

白トレイの上に置かれた推定500グラムはあろうかというチキンは、明のビニールによって包まれており、非常に衛生的な狀態をしていた。

「えーっと。それの何がおかしいのでしょうか?」

小首を傾げるエルフちゃん。

ご主人さまは時々、こういう不思議な質問を口にした。

食材アイテムがドロップした時にパックにっていることは、この世界の住人にとっては常識だったのである。

「お、俺がおかしいのか? どう考えても不自然だと思うのだが……。う~ん……」

ご主人さまは1人、悶々とした気分に陥っていた。

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