《の神に會ってから俺の日常が暴走している》6… 話し合いは大富豪と共に
「ハロー、私が來たよ!」
「來てくれましたか先輩。ありがとうございます。」
    ミィファの先輩がきた。
    連絡してから5分もたたずに玄関から。
   「先輩來てくれるらしいです。」と聞いてから、どんな登場の仕方をするのかしだけ楽しみだったのだが──なんか殘念だ。
「あなたが翠くんね。話は聞いてるわよ。」
「あっ!!先輩、ここでその話は・・・」
    ・・・なんと言っていたのかを今すぐにでも問いたいところだが、それは後にしよう。
    なんとなくだがこの先輩、中途半端な聞き方だとまともに返してくれないと思う。
「先輩さん。要件は分かっていると思いますが、話を聞いてもらってもいいですかね?」
「先輩さんじゃなくて、リキョウって呼んで。」
    先輩さんの名前はリキョウというらしい。
    ずっと先輩さんと呼ぶつもりもなかったので、早い段階で名前が分かったのはいいのだが、
「お前ら、何してるの?」
「大富豪だよ。一緒にする?」
    何故なのか。
    何故ミィファと真也は大富豪をしているのか。
    そしてリキョウさんも羨ましそうに見ている。
    當事者3人がこんなんなのを見ているとどうでもよくなってきそうだ。
    そもそも、相談してきたのは真也だろうが。
「話は大富豪しながらでもいいんじゃないかしら?」
    もうどうにでもなりやがれ。
「ミィファ、4人分で準備してくれ。」
「翠もするんですね。わかりました!」
    ミィファは変更をすると手際よくトランプをきり始めた。
    トランプが配られる。
    手札は悪くない。2が二枚あるってだけでもまあまあ使える手札だろう。・・・たぶん。
    最初は真也はから。そしてリキョウ、ミィファ、俺の順だ。
    俺は大富豪方に意識を向けながら、
「それでですね、リキョウさん。早いとこ真也を元に戻してくれませんかね?」
    ミィファが出したのは8。再びミィファから始まって、4の3枚出しだ。
    3枚だしはできないのでパスする。
「私は別に構わないわよ。ただ、そこの彼…真也くんが戻りたくないみたいなのよ。」
    真也が9の3枚出しをして、リキョウがQの3枚出しをする。
「いやいや、そもそも真也から相談をけたからここにいるんだが?」
    ミィファ、俺、真也の3人とも出すことができず、リキョウが3を出す。
「あのね、翠くんが嫌そうな反応しなかったから、もう戻らなくてもいいかなって。」
    ミィファが2を出し、出せない俺はパス、真也はジョーカーを出した。
「ほら、真也くんもそういっていることだし。」
    真也から順に、4、5、8と出していき。ミィファが10の二枚だしをする。
    俺はKの二枚出し。というかやっと出せた気がする。
「學校とか困るだろう?それに、その姿だと確実に三山に狙われるぞ。」
    リキョウが1の二枚出しして、俺が2の二枚出しをする。
    3でまた開始する。
「それならコントロール出來るようにしてあげるわよ?迷料ね。」
    6、7と出され、ミィファが8を出す。
    そういえば、ミィファが喋ってないな。
    まあいいや。
「本音は?」
    7の二枚出しでスタートする。
    俺は11の二枚出し。
「その方が面白そうだからよ。最近退屈だったのよ。」
    真也、リキョウとパスが続き、
「これで私の勝ちです。」
    ミィファが1とジョーカーを出し、手札がなくなった。
    手札の殘りを見て、順位はミィファ、リキョウ、真也、俺の順になった。
    ちょうど話もまとまってきてたし、終わって良かったかも。
「それなら、コントロール出來るように方向で頼む。真也もそれでいいんだろ?」
「うん。」
「絶対に人前でするなよ。軽くパニックになるからな。」
「分かってるよ。」
「よし、それならぱぱっと調整して──よしっ!これでいいわ。別を変えたいって思うだけでいいからね。」
    これで一応解決したってことかな?
    思っていた結果にはならなかったけど。
「それじゃあ、また遊びに來るわね。」
    そう言ってリキョウは、突如現れたドアのようなものをくぐって帰っていった。
    來るときもそれで良かったんじゃないかな?
「私達も帰りましょう。そろそろ暗くなりますよ。」
「それなら僕の家に泊まっていってもいいんだよ?」
「何されるか分からんから卻下で。」
    真也は「何もしないのにー たぶん。」と言っていたが、たぶんと言っている時點で泊まるべきではないだろう。
    その後、真也に見送られて家に帰ったのだが、その時の笑顔を思い出すと、解決して良かったと思う。
    だがそれと同時に面倒なことになったんだろうなと思うのであった。
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