アクアマリン姫はそんなギャラリーには全く興味を払わずにオレだけを見つめている。明な瞳のが本當に水の清浄なを放っているようで目が離せない。

「実際久米先生のことは醫局でも噂は醫局でチラチラ聞いていました。

流石名だたる香川外科の研修醫は患者さんにも凄く慕われているし、親になって話をニコニコ聞いているそうだ。それに実力本位の香川教授の手スタッフに良く選ばれている。本當に才能があるのだろうな、とか」

えへへ。そんなウワサが流れていたなんて。しかも他科の醫局でも。ただ、手スタッフは手控室にり出されるので関心を持っている先生とか他の手スタッフも見ることが出來る。

才能はあるかどうか分からないし、田中先生も凄い手技の才能を持っているし、何より努力家だ。オレ的には香川教授よりも田中先生の手技の方がに合っているらしくて先生に學ぼうと思っている。

ただ、香川教授の手技も目を瞠みはるモノが有るのも確かだ。流石に世界的名聲とか権威と呼ばれる人の神業と言っても差支えがない。

「そうなんですか？他局のウワサになっているんですね……」

病院のウワサは例えば不倫したとか誰かと誰かが會していたとかのプライベートなことは絶対に流れる。そういうそんなに品の良くない週刊誌なんかの記事のレベルと言ったら言い過ぎだろうか。そういうウワサの食いつきに対して仕事でのことはそれほどではない。

ニコニコ顔が止まらないのは岡田看護師のほの赤いがオレのことを凄く褒めてくるからだった。

「ええ、ウチの研修醫がアレだったでしょう？だから余計に。

それに救急救命室にも出向してらっしゃるでしょう？田中先生も研修醫の頃から選ばれて行ってたようですし、ウワサでは田中先生に次ぐ出世コースだと。それに比べてアイツは……。みたいなじですけれど確かにそう言っていました。

それはとても嬉しい。まあ、そういうウワサが流れていたのにはビックリだけれど。

「実際、そういうウワサに惹かれて、凄く興味を持ちました。その後々先輩方にも聞いて、先生の悪いウワサがないかとか」

華奢な肩を竦めて、ピンクのから赤い舌がチロっと出したのも凄く綺麗だった。

何だか肩の辺りから匂うような明な水のがキラキラしているような。

「悪いウワサにはなっていないと思います。いや、本人の耳にっていないだけかもですけど……」

すると。