《香川外科の愉快な仲間たち》久米先生編 「夏事件」の後 116

何でも病院では不倫とかも多いそうだ。オレは全く知らなかったけれども、「地獄耳か!!」と心思っている田中先生だけではなくて柏木先生もそう言っていたから研修醫ではなくて醫師の間では周知のことなのか、それとも「お子様」のオレには――醫局ではオレが年齢=彼居ない歴だというのは皆が知っている――話しても仕方ないと思われて「居ない子」扱いされているのかも知れない。

そしてには目のえた田中先生がアクアマリン「姫」とあだ名を付けたくらい、岡田看護師は人さんだ。

だから不倫とか、未婚の醫師と付き合っていてもおかしくないレベルだ。その點は柏木先生の奧さんでもある手室ナースとか、田中先生も念りに確かめてくれた。

何しろナースは獨自の報網をあらゆるところに張り巡らしているらしいし、不倫とかどこそこの醫師がナースと中とかは即座に分かるらしいのが怖い。

オレの場合は、男子校だったのでそういう報網もなくて、本人が「オレ、彼出來た」とかの自慢話でしかそういう報は回ってこなかった。

岡田様は凄く綺麗な人なので「そういうおい」も多いらしい。田中先生もその辺りは慎重に調べてくれているのも本當に謝している。

慣れしている上に才兼備な商社レディと付き合っている田中先生も「アクアマリン姫は初めての可能は高い」とか言ってたし、オレだって初めてだ。

しかも、スタイルの良い――の大きさとかはし不満があるけれど、そんな贅沢は言ってられないのは分かっている――アクアマリン姫と違って、オレの場合はになるのが恥ずかしい。

以前、救急救命室で寢転がっていると、杉田師長に「トドの一歩手前のゴマフアザラシみたいね」とか言われて、皆が笑してた。多分、皆がそう思っているだろう。

確かに社會人になってからストレスか、夜中に食べる夜食のせいかもしれないけれど重が増えてしまっているのも事実だ。

田中先生とかはセブイレがお気にりだけれど、おでんの蒟蒻こんにゃくとか「しらたき」とかしか買って來いとか言わない。太ると彼に嫌われるからという理由らしいけど。

まあ、セブイレの柚子胡椒がお気にりなので、蒟蒻とかの味のなさも良いのだろう。

しかし、オレはついつい、唐揚げとかポテチを――ちなみに、ポテチのWコンソメ味のは救急救命室の誰も開けないキャビネットの中に隠してある――ついつい買ってしまう。

それに。

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