《俺の小説家人生がこんなラブコメ展開だと予想できるはずがない。》プロローグ~唐突に始まる小説家人生~
To:ヒカリレーベル文庫擔當編集者様
件名:「いもいもワンダーランド」序章冒頭
本文:
林地帯を思い出させるようなに染みる熱さと気。一日は24時間という単位はなくとも俺のいた世界と変わらないし、朝には日が地平線から登り、夜には落ちる。ただ四季が無いということだけが俺にとって違和だった。
一年中日々毎日最高気溫が更新されそうなくらい地獄のような暑さではないが、一年間の中で四分の一だけが灼熱だった前世が羨ましくなる。だってここならば夏休みが一年間も続くのかもしれなかったのだから。
「おーーーーい、カトレアーー」
向こうの方から聲を挙げて手を振ってきたのは俺カトレアの義妹のリルリアル・ジュリアス・ユーファーだった。
以下省略
____________________________________
To:早苗月亮様
件名:改稿版
本文:
省略(以下クライマックス)
太の日差しの下で照り付ける灼熱のような嵐に俺は一人虛空を見つめている。虛空ではない、一人のを見ていたのだ。
Advertisement
「もう……私はリバイア蘇生魔法は効かない、ダレイオーフロユスの遠隔魔法によってもう無意味……」
「そ、それでも俺は……俺はっ!!」
拳を握りこんでも掌から何も生まれてこない、なんてけないのだろうか。
が繋がっていないとしても、それでも……する家族を守れない自分の愚かさが何て自分らしいとこの上なくじてしまうのだろう。
無慈悲に無意味に無造作にも自分の無力さに気付いた俺はただ涙を流すだけだった。
____________________________________
現在、夏休み3日目。
「っだああああーーーー」
深く背もたれにもたれかかった男は集中力を一気に霧散させるようなだらしない聲をらす。
季節外れの半袖Tシャツに半ズボン。気溫がどうだからこれを著なくてはならないという縛りこそ嫌う彼は己のモットーである「ぼっち上等」という文字がプリントされたTシャツを著ている。
手元に置いたお気にりのマグカップに注いだコーヒーを口に含む。勿論砂糖、ミルクは抜きのブラックだ。
Advertisement
「ったくよ。なーにが『展開が見えすぎ、もっと読者に期待を持たせろ』っだあ。こちとらネタ切れだって話だ」
愚癡を部屋の隅から隅まで辺りに溢しまくるのは彼のお得意ごと。
「次は何だ……な、『語の展開はまるで子供の読書想文。言葉遣いや表現は稚拙で児が書いたよう』だ?」
「良いところなし、ダメ出しばっかかよ……鬼教みたいだな」
言葉で頭を叩かれているような覚に近く、ずたぼろに引き裂かれる布のように心も荒んでしまったのか生きた心地がしない。
駄目な部分を駄目だときっぱり言ってくれるのは貴重な意見で素晴らしいもの…………なのだが今の彼にとってはそれは不十分なのだ。
人がモチベーションを維持するためには褒めたたえられることが重要なように、悪い點と同時に良い點も彼には必須要項。
だからこそ叩かれすぎた人間はその反でつい悪口を吐いてしまうものだ。ばせばばすほど弾エネルギーが増加するゴムのように。
「そんなにあんたに言われる筋合いはねえっての」
畫面の下部を映すためにマウスでスクロールするが、かそうとした人差し指がいきなり直する。それはまさしく焦りが募った瞬間なのだろう。
『鬼のようでうるさいとじていますね』
そんな一言が畫面中央部で固まったようにかなくなる。それはさしずめ自分の指の仕業なのに誰かの指図があったような停止作。ほらほら俺の手を固定している掌が見えるじゃないか、いや噓だが。
俺は背筋をばしての姿勢を持ち直し、頭をこれまでかと言わんばかりに回す。
「悪魔かよ……」
高校にいてもいなくても変わらないこの編集者の態度に、俺は悪魔のようだと喩える。小説家のだ。
そして、俺ーー曲谷孔まがりやとおるは疲れ切った表で、埃が積もり始めているカレンダーへと目を向けた。
それはまた憂鬱な日々から解放された運命の日から始まったのだ。
俺はウェブ上で小説を投稿するいわゆる底辺作家という端くれだ。一時の気まぐれで小説を書いてみたが、俺はそれを何処にも投稿する場所がなかった時にたまたまこのウェブ投稿という場を知っただけだ。
「あーーあー、これで何日目ってんだよ」
一日のアクセス數を一時間ごとに確認しては変わらない5の値。しかもそれは投稿してすぐの値なのだ。
「新しい読者は來ないのかって話だよ。皆さん、俺の語にゃ興味すら湧かないってことなのか」
「ん?ちょっと待てよ、新しい読者は來ても読み続けないってことか?」
いきなり現実を思い知らされ「うおおお」とびながら頭を抱えベッドで転がり続けていると、すぐ橫に置いてある機の角に頭をぶつける。
「っいってえ……何なんだよ」
なんだか冴えない日、普段と何ひとつ変わらない日常だと悲嘆していると、
ピコン。
というパソコンの通知音が部屋中に響いた。コミュ障を極める自稱ぼっちの俺にはネット上のコミュニティすら形していないので、自分宛のアドレスが何なのか、誰なのか異常に興味が湧くのも致し方が無かった。
『早苗月 亮様。この度は突然のご連絡をしてしまったこと、お許しください。』
早苗月亮 さなえづき りょうとは俺のペンネームでありウェブ上での仮の名前。
無言。
どういうことかと言えばそういうことだ。そんな代名詞に代名詞を重ねたようなNot、NotでYesになるような特異的な化學変化が起こることが無く、単に予想が外れただけのことである。
つまりは「こんにちは!僕も小説を書いてウェブ上に投稿しています」なんて友を作るような相談、広告に似た話でもなく「私、こんなの書いているのですが……」なんて下手したてに出ながら話しかけるものでもなかったのだ。
言ってみれば後者の方がラブコメの波をじられてそっちの方がいいのだが。
洗練された文字の羅列は俺が生みだした創作が汚點の塊のように見えてしまった。送り主はさぞおしとやかな人できっと何年もこの世を過ごしてきた博識ある人なのだろう。
「はいはい。んで要件は何ですかね?」
小言を挾みながら件名から本文へと読み進めていく。
『この度我が社で貴方様の作品を刊行させていただきたい所存でございます。その點につきましては……』
「うおおおおおええええええ」
あり得ないこと、信じられないことが起きたとき人は呆気に取られると言うが俺はそんなこともなく口が開きっぱなしになることもなく、んでいた。
「え?え?俺にどうしろって?」
『その點につきましては著作権等を取り扱いますので、なるべくお早めにご返事してくださると嬉しい限りでございます。ご連絡はこちらの番號に……』
俺はペンが雑にれられたコップからボールペンを抜き出し、ちょうど機に置いてあった卒業を祝うコメントが載っている學級新聞の裏に番號を書き込む。
「これだな、よしよしオーケーオーケー」
布団に投げ出した新品同様のスマートフォンに番號を打ち込み呼び出しをする。
早く、早く。
『もしもし、ヒカリレーベル文庫東京支部です。ご用件は……』
何でしょうか。という以前から答える俺は相當焦っていたというか気分が高揚していたのだろう。
「はい、私わたくし曲谷孔と言います!!」
だが、戻ってきた返事は意外と冷靜沈著で、
『ははあ……どちら様でしょうか?』
そういえば、投稿サイトというかネット上には本名は掲載していなんだっけか。
「すみません。早苗月です。そちらの擔當様はいらっしゃいますでしょうか?」
電話口の方も漸く理解したようでがやっとのことで事が進んだ。
そんなこんなで編集者ともこうやって連絡がつき、編集が始まったのだが……
「もう何回目だあああ」
実質10回は連絡を取り合っているがそのうち編集を促す容は9回。他1回は何かといえば初回の挨拶のみ。「よろしくお願いいたします」なんて綺麗な言葉遣いだったのは裏腹で裏を返せばそこにあったのはドSな文脈と蔑むような文字ばかりだ。
「ったくだったらお前がしは書いてみろってんだよ」
マウスを下へとかし、新たな信トレイから新著メールを開封する。
『件名:改稿版』
もう嫌な気でならない。
本文を開いてみれば、あらなんとパンドラの箱のように自分の小説が改編され、文のまとまりはおろか語彙力も上昇している。
「まあ、これなら參考までにはするがな」
語彙がないとじている俺としては尊敬という言葉しか出てこない。がしかし……
「ちいいよっとまてえええいい」
文章の最後には小説の結末が描かれるのは極めて一般的である。だがその結末に異論を唱えたい俺は言葉を濁さずに言わせてもらう。
「これは俺の作品じゃねええええ」
語のキーパーソンであるヒロインユーファが俺の場合、生存ルートを通るためにハッピーエンドとなるが、この改編された作中ではその存在が消されている。つまりはバッドエンドだ。
「こんのやろう……俺は斷固として変えるわけがない」
そうやって今日も続いている編集者との抗爭。明日という日が一般人には祝いの日にもかかわらず俺は一歩大人の道へと歩み始めているのを心のどこか誇張している。
〆切という〆が幾つも書かれて埋まっているカレンダーには一つだけ、小さな文字で書かれた日。それは明日の出來事で。
「もう學式かよ」
仮底辺作家かつ學生でもある俺はもうすぐ高校という謎の舞臺に立とうとしていた。
【書籍化】學園無雙の勝利中毒者 ─世界最強の『勝ち観』で學園の天才たちを─分からせる─【コミカライズ決定!】
【書籍版一巻、TOブックス様より8/20発売!】 暗殺一族200年に1人の逸材、御杖霧生《みつえきりゅう》が辿り著いたのは、世界中から天才たちが集まる難関校『アダマス學園帝國』。 ──そこは強者だけが《技能》を継承し、弱者は淘汰される過酷な學び舎だった。 霧生の目的はただ一つ。とにかく勝利を貪り食らうこと。 そのためには勝負を選ばない。喧嘩だろうがじゃんけんだろうがメンコだろうがレスバだろうが、全力で臨むのみ。 そして、比類なき才を認められた者だけが住まう《天上宮殿》では、かつて霧生を打ち負かした孤高の天才美少女、ユクシア・ブランシュエットが待っていた。 規格外の才能を持って生まれたばかりに、誰にも挑まれないことを憂いとする彼女は、何度負かしても挑んでくる霧生のことが大好きで……!? 霧生が魅せる勝負の數々が、周りの者の"勝ち観"を鮮烈に変えていく。 ※カクヨム様にも投稿しています!
8 149異世界転移は分解で作成チート
黒金 陽太は高校の帰り道の途中で通り魔に刺され死んでしまう。だが、神様に手違いで死んだことを伝えられ、元の世界に帰れない代わりに異世界に転生することになった。 そこで、スキルを使って分解して作成(創造?)チートになってなんやかんやする物語。 ※処女作です。作者は初心者です。ガラスよりも、豆腐よりも、濡れたティッシュよりも、凄い弱いメンタルです。下手でも微笑ましく見ていてください。あと、いいねとコメントください(′・ω・`)。 1~2週間に2~3回くらいの投稿ペースで上げていますが、一応、不定期更新としておきます。 よろしければお気に入り登録お願いします。 あ、小説用のTwitter垢作りました。 @W_Cherry_RAITOというやつです。よろしければフォローお願いします。 小説家になろう&アルファポリスにも出し始めました。 「テト/ライアー」って名前から「冬桜ライト」っていう名前に改名しましたっ!
8 61転生して進化したら最強になって無雙します
主人公はある日突然意識を失い、目が覚めるとそこは真っ白な空間だった、そこでとある神にスキルを貰い異世界へ転生することに そして貰ったスキルで最強になって無雙する 一応Twitterやってるので見てみてね、つぶやきはほぼないけど…… @eruna_astr ね?
8 113僕と狼姉様の十五夜幻想物語 ー溫泉旅館から始まる少し破廉恥な非日常ー
僕の故郷には、狼の言い伝えがある。 東京から、帰郷したその日は十五夜。 まんまるなお月様が登る夜。銀色の狼様に會った。妖艶な、狼の姉様に。 「ここに人の子が來ることは、久しく無かったのう……かかっ」 彼女は艶やかな銀の髪の先から湯を滴らせ、どこか愉快げに笑っていた。 僕は、幻想物語が大好きだ。でもまさか、そんな僕がその幻想物語の登場人物になるなんて……夢にも思っていなかったんだ。 《他サイト、カクヨムにて重複掲載しています》
8 195異世界不適合者の愚かな選択
両親を事故で失い、一週間家に引きこもった久しぶりに學校へいくと、突如、クラス転移された そこは魔法とスキルが存在する世界だった 「生き殘るための術を手に入れないと」 全ては生き殘るため しかしそんな主人公のステータスは平均以下 そんな中、ダンジョンへ遠征をするがモンスターに遭遇する。 「俺が時間を稼ぐ!!」 そんな無謀を世界は嘲笑うかのように潰した クラスメイトから、援護が入るが、逃げる途中、「お前なんてなんで生きてんだよ!!」 クラスメイトに、裏切られ、モンスターと共に奈落へ落ちる、そこで覚醒した主人公は、世界に仇なす!
8 68お姉ちゃんが欲しいと思っていたら、俺がお姉ちゃんになったので理想の姉を目指す。
最低賃金以下で働く社畜である啓一君。彼はいつも通り激務と心労によりネガティブになっていた。それこそ人生とはと考え込んでしまうほどに。こんな辛い時に癒してくれるお姉ちゃんがいれば……ギブミーお姉ちゃんみ!! しかしそんなお姉ちゃんを欲しがっていた啓一君が何故かお姉ちゃんに?!どういうこと?!!お姉ちゃんができないなら仕方ない!俺が理想のお姉ちゃんになってやんぜ!! これは元お兄ちゃんだった啓一君が、理想のお姉ちゃんを目指して奮闘する物語である。 ****************** ちょっと色々忙しくなってしまったので、クールダウンも含め 曜日ごと更新と致します。 毎日更新を楽しみにしてらっしゃった方申し訳ございません! 更新曜日は『水』とさせて頂きます。 ノベルバでの挿絵投稿が不明なため、こちらではしれっと作品表紙を変えるだけにします。 知っている方いらっしゃいましたら教えて頂けるとありがたいです! またTwitterも行っています! よろしければ遊びに來てくださいね! @Ren_ch_1207
8 62