《俺の小説家人生がこんなラブコメ展開だと予想できるはずがない。》127.どこかで見たことがある面倒な出來事 Game3
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二日目。
なんて事はなかった。登校中に曲がり角でクラスメイトと衝突して「あれ?●●だよね」と名前を呼ばれることもなかった。なぜならば知り合いになった生徒はたったの二人しかいなく、しかもそんことをする柄じゃない人だったからだ。
「おーーい!!なぁに呆けた顔してんの。まだ高校始まったばっか、験だってずっと先にあるのにそんな辛辣な顔するなよーー」
そして結局のところ、高校生活二日目に話しかけられたのも僕の前の席、ぼさぼさ頭の男子生徒だった。
「んーー、想像してた高校生活と違ってさ。なんか斜め上というか、明後日の方向というか」
「なるほどねえ。ところで昨日は部活會には行ったの?」
昨日、僕は放課後に行われた全部活の説明會には行かなかった。だからその後に行われた個別の部活會にも行ってない。
「いや、行かなかった。そもそも高校にってまで部活をしたいとは思ってないしさ。中學のころでお腹一杯だよ」
「っつまらないなぁ、うん。つまんない」
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腐ったブロッコリーのようなぼさぼさ頭を持ち上げると、僕との距離を一気にめてきた。
「せっかく、高校にったんだからさ。それなりの意識転換、彷彿と湧き上がるほどの甘い青春を味わおうと思わない?ただ想像と違ったから、計畫が変わったから、って自分の選択ミスを他人に押し付けようとしてるだけだ」
「それが解せぬ!!」
丸眼鏡を付ける僕の目の前の生徒。なんかキャラが、これこそ想像しているのと違う。
けれど、僕を見かして言った彼の発言は大方あっていてこれまた驚いた。
「ま、まあ。たしかに青春はしたくないと言ったら噓になるけどさ。をして面倒なことに発展するのも嫌なんだよね」
「な、なんと!?そんな低レベルな問題だけで、という高度な邂逅までも無くすというのか?」
「まってまって、ちょっと聞きたいんだけど、部活をしていない僕を怒るのなら君は何に部しているの?」
を張りながら彼は答えた。
「オタク部!!」
制服を著ているというのに、半袖姿でリュックを背負っている姿が目に浮かぶ。飲みをれておくポケットにる棒ペンライト、俗にいうブレードが刺さっている。
「あと僕はともかく、君自はをしているのかな……?」
詰め寄ってきたオタク姿を想起させる彼からひとまず距離を取りながら訊いた。
「しているとも!!今まさに、この場で!!」
一旦、思考に耽る。この人がをしている?しかもここで?
「まってまてまって‼君ってそういう系の人だったの?ごめん、ちょっと僕にはレベルが高すぎて頭が追いつかないんだけど」
「いやいや違う。おそらくキミが想像しているのと吾とは別だ」
自分のことを吾って呼ぶ人初めて見たよ。
「吾は人がをしているところを見るのが、吾なりのなのだ!!」
ちょっとよく分からなかった。だけど、彼が言いたいのはこうだった。人が幸せになっているのを見ると幸せな気持ちになるといように、つまりは他人の幸せは自分の幸せという何とも自己中な人だったらしい。
「あ……………なるほど」
だから僕は何も言えなかった。同することも、異議を呈することもなく、あ、そうなんだふーーんと、話を流すだけ。
すると教室の後方から扉が開く音がした。まだ朝のHRは始まっていないが、擔任は前よりの扉からってくるはずだ。そして今の時間は登校時間をオーバーしている、チャイムが鳴った後だったのだ。つまり擔任ではない。
思わず視線を前オタクの現化から右に移すと。
目が合った。そしてそれに気づいた彼は怪訝な眼差しをこっちに向けてきた。
「昨日といい、今日までも高校に來て初めて目線が合ったのがあなたなんて最悪ね」
こちらこそ最悪な挨拶をされたようなもんですよ。遅刻してってきた生徒がまさか隣の席だったとはね。
「今日は休まないんだ?學式初日は休んだのに、もしかして何かいいことでもあったの?」
サブバッグを機に置きながら答える。
「は?あんまり馴れ馴れしくしないでくれる?どうしてあなたの質問に答えなくてはならないのかしら」
ふうっと一段落したのか、著席した後に溜息を溢した。騒めき合っている教室を一瞬のうちに凍り付かせるとか、能力でも持ってるんじゃないかこの人三日月。
しかし、僕がもっとも恐るべきことが他にあったのだ。他人のを好み、自に喜びを投影する変人の存在。
「なんで言ってくれなかったんだよぉぉ!!青春なんてしていないって、吾に噓をついたな!!」
目の前のぼさぼさブロッコリーの所為で僕は一躍、クラスの中の有名人と化してしまったのだった。
面倒になるからはしたくないというのに、もう最悪だよ。
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