《俺の小説家人生がこんなラブコメ展開だと予想できるはずがない。》134.由井香が出ていった部室に殘ったものは
「由井先輩が皐月亮先生だった」
スマホゲーム、の七日間をプレイ中にしてきた先輩にしてシナリオ創案者。由井香を強引にも退出させた後、俺と水無月、神無月は現狀況を確認することにした。
「つまりは水無月は皐月先生と同じレーベルから出版していて、しかも二人とも同じ高校に在籍してると」
「それでマガトはさっきの変な小説家のことが好きだと」
「どっから考えればそうなるんだ神無月。思考がねじ曲がってるぞ、ソフトクリーム並みにねじれてるぞ、ねじれの法則だぞ」
「後半から何言ってるのかさっぱりなんだけど、みなはわかった?」
おいおい、そもそも分かろうとしない水無月に訊いても意味ないだろうが、あなただから冗談を言っているの分からないんですかね。
「それで部について再検討しようと思うのだけれど」
そもそも話のネタにすらしないーー。
「あ、ああ……そうだな。文化祭が今週末だから、えっと今日が月曜だからあと5日ほどしかないが計畫はどうするか」
「パートを執筆する為の參考としてこんなゲームをプレイしてみたけれど、全く役に立たなかったわね」
俺をじろりとにらみを利かす。たしかに俺がそのゲーム選んだけどね、開発者いなくなった途端ボロクソに言うの良くないと思うんですけどそこんところどうなんですかね水無月さん。
「ということで今日は解散。このまま続けても無駄のような気がするし、また明日考えるとするわ」
「え、良いんですか水無月さん、そんないとも簡単に休暇與えちゃって、甘んじてけちゃいますよ?」
「うるさいわね、これだからやる気のない無益労働者は嫌いなのよ」
「おい、俺のこと労働資本扱いするな。いや無益だから資本ですらないのか……」
と、再考しているうちに突然神無月は切り出した。
「ねえマガト。さっきの由井先輩の作品って知ってるの?なんだっけ……さつ、」
「皐月亮先生だ」
咄嗟に名前を出してしまった。
「そうそう、その皐月亮先生って人の作品、マガトは読んだことある?」
そういえば彼らは知らないのだった。俺がどうして小説家を目指すようになったのか、何がきっかけだったのか。そもそも他人に明かすような話でもないし知らないのはそう、當たり前か。
そうして俺はどうして皐月亮先生を知っているのか、小説を書いているのかを軽く話した。
「……っとこれが皐月先生と俺との関りだ。俺からの一方的なもんだがな」
「へええ!!じゃあ、由井先輩がいなかったら今のマガトの作品はないってことなのかあ、今度先輩の作品よんでみよっかな、ネットにも挙げられてるだろうし」
「そうなるといえばそうなるな。お、いいぞ、分からないところが合ったらいつでも聞くといい解説ならいくらでもする」
「オッケーー!!」と神無月は親指を俺に向けてきた。
「話の最中悪いのだけれど」
バツが悪そうにしてってきたのは水無月だった。
「今日はこれで終わりだから帰るわよ、曲谷さん、あとでまた連絡するわ」
そう言って淡々と帰宅準備を済ませた水無月が部室から出るのを見送った。
『曲谷さん』
突然、呼び捨てではなくなった水無月の言葉が俺の背筋を凍らしたのは言うまでもないが。
「おーーーい、青ざめてどうしたのマガト?」
どうやら橫にいるこの神無月というお転婆天然には通じないようだった。
現実でレベル上げてどうすんだremix
ごく一部の人間が“人を殺すとゲームのようにレベルが上がる”ようになってしまった以外はおおむね普通な世界で、目的も持たず、信念も持たず、愉悅も覚えず、葛藤もせず、ただなんとなく人を殺してレベルを上げ、ついでにひょんなことからクラスメイトのイケてる(死語?)グループに仲良くされたりもする主人公の、ひとつの顛末。 ※以前(2016/07/15~2016/12/23)投稿していた“現実でレベル上げてどうすんだ”のリメイクです。 いちから書き直していますが、おおまかな流れは大體同じです。
8 183平和の守護者(書籍版タイトル:創世のエブリオット・シード)
時は2010年。 第二次世界大戦末期に現れた『ES能力者』により、“本來”の歴史から大きく道を外れた世界。“本來”の世界から、異なる世界に変わってしまった世界。 人でありながら、人ならざる者とも呼ばれる『ES能力者』は、徐々にその數を増やしつつあった。世界各國で『ES能力者』の発掘、育成、保有が行われ、軍事バランスを大きく変動させていく。 そんな中、『空を飛びたい』と願う以外は普通の、一人の少年がいた。 だが、中學校生活も終わりに差し掛かった頃、國民の義務である『ES適性検査』を受けたことで“普通”の道から外れることとなる。 夢を追いかけ、様々な人々と出會い、時には笑い、時には爭う。 これは、“本來”は普通の世界で普通の人生を歩むはずだった少年――河原崎博孝の、普通ではなくなってしまった世界での道を歩む物語。 ※現実の歴史を辿っていたら、途中で現実とは異なる世界観へと変貌した現代ファンタジーです。ギャグとシリアスを半々ぐらいで描いていければと思います。 ※2015/5/30 訓練校編終了 2015/5/31 正規部隊編開始 2016/11/21 本編完結 ※「創世のエブリオット・シード 平和の守護者」というタイトルで書籍化いたしました。2015年2月28日より1巻が発売中です。 本編完結いたしました。 ご感想やご指摘、レビューや評価をいただきましてありがとうございました。
8 158殺人狂の隣に
―あなたは正義と愛どちらを貫く?― 川橋高校3年、橘明日翔はごく平凡で充実した毎日を過ごしていた。しかし、とある事件がきっかけに彼の人生は崩れゆく。 *ほぼ毎日投稿 *グロ描寫あり
8 196魔法科高校白百合學園底辺クラス1年C組〜実力で示してみろよ〜
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