《聖戦第二幕/神將の復活》第3話 國門

4日が過ぎた頃、約束の日が來た。シラヌスはバーレス將軍、ラグベルト將軍の二將と二十の衛兵を連れ、西方のトローム王國の王都リガマスへ向かっていた。

「おい、ラグベルト將軍、トローム王國の國門まであとどのくらいかの?」

馬車に乗っているシラヌスがラグベルトに聞いた。

「ここからあと、20里先です。」

それを聞いたシラヌスは、大きな溜息をついた。それから數時間が経過し、國門へ到著した。

「トローム王國の衛兵よ、儂はラグズ王國三代國王シラヌスじゃ。これからトローム國王との謁見があるのじゃ。」

「ラグズ王國の國王様でしたか、お待ちしておりました。しお待ち下さい、門を開けますので。」

門が開いた。すると、門の向こうから兵を數人連れた20代位の若い男が一人立っていた。

「皆様をお待ちしておりました。私は案役のトローム王國將軍グレイマンでございます。宜しくお願いします。」

「こちらはバーレス將軍とラグベルト將軍じゃ、宜しく頼む。」

「では、王都リガマスへ參りましょうか。」

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