《聖戦第二幕/神將の復活》第10話 援軍、到著!

最後の城であるダープランで、ゼリク將軍は全軍の指示をし、グレン將軍は自分の軍と共に、よじ登ってくる敵兵を討つ防衛戦をしていた。だが、敵軍の圧倒的な強さに苦戦していた。

「...相手は予想以上に強いな。兵一人ひとりの一撃が凄く重い。まるで、一人の將軍と戦っているみたいだ...。ん?!」

戦闘中のグレンは、驚くべきものを発見した。なんと、向こうに見える森林の中から砂煙が出ていたのだ。

「全軍、警戒態勢!ゼリク將軍に伝令、"向こうの森林に敵の援軍の影あり"と。」

「ハッ!」

グレンはすぐさま全軍に注意を呼びかけ、ゼリク將軍に伝令を出した。

「ゼリク將軍、グレン將軍から伝令。前方の森林に敵の援軍の影ありとの事です!」

「...敵の援軍だと?!そんな事になればこの城も、我らも終わりじゃないか。ただでさえ元八大神將の一人と戦っているのに、援軍が來れば。ああ、もうどうすれば良いのだ!...」

ゼリクが悩みに悩んでいたその時!

「ゼリク將軍、あれを!」

一人の兵士が森林の方に指を指した。

「んん?!」

なんと、森林の中から出てきた軍の旗に、ラグズ王國の紋章が刻まれていた。つまり、砂煙の正は帰還中のシラヌス一行だったのだ!

「バーレス將軍、間に合った、のか?」

ラグベルトはバーレスに聞いた。

「いや、間に合うどころか陥落しかけています。急いであの城に群がっている奴らをどうにかしなければ。ここに本陣を置いて、急いで布陣しろ!」

「ハッ!」

「俺たちも布陣するぞ、全員配置につけ!」

「オォーッ!」

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