《聖戦第二幕/神將の復活》第10話 援軍、到著!
最後の城であるダープランで、ゼリク將軍は全軍の指示をし、グレン將軍は自分の軍と共に、よじ登ってくる敵兵を討つ防衛戦をしていた。だが、敵軍の圧倒的な強さに苦戦していた。
「...相手は予想以上に強いな。兵一人ひとりの一撃が凄く重い。まるで、一人の將軍と戦っているみたいだ...。ん?!」
戦闘中のグレンは、驚くべきものを発見した。なんと、向こうに見える森林の中から砂煙が出ていたのだ。
「全軍、警戒態勢!ゼリク將軍に伝令、"向こうの森林に敵の援軍の影あり"と。」
「ハッ!」
グレンはすぐさま全軍に注意を呼びかけ、ゼリク將軍に伝令を出した。
「ゼリク將軍、グレン將軍から伝令。前方の森林に敵の援軍の影ありとの事です!」
「...敵の援軍だと?!そんな事になればこの城も、我らも終わりじゃないか。ただでさえ元八大神將の一人と戦っているのに、援軍が來れば。ああ、もうどうすれば良いのだ!...」
ゼリクが悩みに悩んでいたその時!
「ゼリク將軍、あれを!」
一人の兵士が森林の方に指を指した。
「んん?!」
なんと、森林の中から出てきた軍の旗に、ラグズ王國の紋章が刻まれていた。つまり、砂煙の正は帰還中のシラヌス一行だったのだ!
「バーレス將軍、間に合った、のか?」
ラグベルトはバーレスに聞いた。
「いや、間に合うどころか陥落しかけています。急いであの城に群がっている奴らをどうにかしなければ。ここに本陣を置いて、急いで布陣しろ!」
「ハッ!」
「俺たちも布陣するぞ、全員配置につけ!」
「オォーッ!」
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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