《After-eve》kneading 第4章
突然の連休を案の定、持て余し始め趣味も無い自分をつまらない人間だなとじてた。
折角、この自然かな場所に居るのに何をして良いのかもわからない。
このままボーっと休みが終わってしまうのかなと、思ってた矢先電話が鳴った。
「カオリですよ〜。マコちゃん何か今日、用事ある?」
「無いっす。どうしたんすか?」
「出掛けるよ〜デートよ〜!デート!」
まさかのカオリさんからデートのおい。ただ、素直に喜びはしない。
何か、ある!   何か企んでる!
そうでなければ、アキさんひと筋のカオリさんがデートのおいなんて有り得ない。
「カオリさん何、企んですか?怪しいっす。」
「うわ〜ノリわる〜。デートというのは言い過ぎとしても折角ってあげたのに。」
「暇してるんじゃないかと思ったのに〜
じゃ、やめときますか?」カオリさん
「すいませんカオリさん、遊んで下さい。ヒマ持て余してました。」
素直に言ってみる自分。
「よ〜し。素直でよろしい!マコちゃんの車、ガソリンある?あるなら出してくれる?」
「大丈夫っす。出します。何処行けばいいすか?」
「コンビニに居るから」
慌てて1番キレイな服に著替えコンビニに向かった。
「お待たせしました。お気遣いありがとうごぜいますだ。」照れを隠すように、トボけたじで言ってみた。
「よしよし。じゃ、早速行くよ〜。
々行くとこあるから。」カオリさんがそう言いながら車に乗り込んだ。
車に乗ってからはいつもの様に普通に話しながら素敵な休日が始まろうとしていた。
隣街にあるワイナリーに行き、葉っぱが付き出した葡萄畑を見て、カオリさんはワインの試飲をゴクゴクと…。
自分は、葡萄ジュースの試飲をチビチビと…
「よ〜し、次!」
「次は、海。海行くよ〜!」
ワインを飲んだせいなのか、海が好きなのか、妙にテンションが上がるカオリさんだった。
「久々だなー、海。どの位時間かかるんすか?」自分もテンションが上がる。
「ここからだと1時間ちょいかな?おなか空いたなら途中でなんか食べようか?」
のんびりドライブでワインを午前中から飲んだカオリさんがしウトウトしていた。
橫目でチラッと。
ウトウトする姿がたまらなく可いかった。
途中で、ご飯を食べ真っ直ぐな道を南に向かった。
海ドリが舞い始めた空。窓を開けてみたらほんのり海の匂い。
と、いきなり海がドーンと現れた。
波がし荒めの太平洋が…。
「普段、山ん中に居るからたまに海來るといいでしょ〜。」
ワインの酔いもスッキリ醒めたカオリさんが目をキラキラさせながら言った。
「山の自然も良いけどこの辺の海もめっちゃいいじすねー。」
車を降り、やや冷たい海風に迎えられた。
砂浜と小さな漁港しか無い、海沿いの景に思わず無言で立ち盡くした。
カオリさんも無言のまま攜帯で海の寫真を撮っていた。
砂浜に打ち上げられた大きな流木に座りカオリさんに聞いてみた。
「もしかしてアキさんに言われたから今日つき合ってくれた?」
「う〜ん バレた?でもさ〜別に嫌々じゃ無いよ!前にさ〜し迷かけたって言うか気を使ってもらったしね。」海風になびく髪を掻き上げながらカオリさん。
「アキさんはホント酷い人だー。
…でも気使ってもらってるんだよなー」
微妙な気持ちだが、嬉しい気持ちがまさる自分。
「だよ…。それに酷いとか言わないで!
ちゃんと私も見返りあるんだから(笑)」
「見返り⁈」
「アキさんとデート!ちゃんとしたデート!」
今日イチの笑顔です、カオリさん。
「でもさ〜楽しいでしょ今日?楽しくない?私は、かなり楽しいけど。」
し食い気味で
「楽しいっす。當たり前じゃないすか。海まで來れて。良かったっす。」
「マコちゃんさ〜。…出來ればずっと、あの街にいてよ?   何か…いい人だからさ〜。」
ヤバい。ゾクってなった。アキさんの事が無ければ、告白してしまいそうだった。
「あっ、言っておくけど…男としてじゃ無いよ!アキさんよりイイ男になったらし考えるけど…無いな!マコは。」
わかってますよ!とうとうマコ呼ばわり!
第4章      終
          
【書籍発売中】【完結】生贄第二皇女の困惑〜敵國に人質として嫁いだら不思議と大歓迎されています〜
【書籍版】2巻11月16日発売中! 7月15日アース・スターノベル様より発売中! ※WEB版と書籍版では內容に相違があります(加筆修正しております)。大筋は同じですので、WEB版と書籍版のどちらも楽しんでいただけると幸いです。 クレア・フェイトナム第二皇女は、愛想が無く、知恵者ではあるが要領の悪い姫だ。 先般の戦で負けたばかりの敗戦國の姫であり、今まさに敵國であるバラトニア王國に輿入れしている所だ。 これは政略結婚であり、人質であり、生贄でもある。嫁いですぐに殺されても仕方がない、と生きるのを諦めながら隣國に嫁ぐ。姉も妹も器量も愛想も要領もいい、自分が嫁がされるのは分かっていたことだ。 しかし、待っていたのは予想外の反応で……? 「よくきてくれたね! これからはここが君の國で君の家だ。欲しいものがあったら何でも言ってくれ」 アグリア王太子はもちろん、使用人から官僚から國王陛下に至るまで、大歓迎をされて戸惑うクレア。 クレアはバラトニア王國ではこう呼ばれていた。——生ける知識の人、と。 ※【書籍化】決定しました!ありがとうございます!(2/19) ※日間総合1位ありがとうございます!(12/30) ※アルファポリス様HOT1位ありがとうございます!(12/22 21:00) ※感想の取り扱いについては活動報告を參照してください。 ※カクヨム様でも連載しています。 ※アルファポリス様でも別名義で掲載していました。
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女性だけしかなれない精霊使い達の物語--- ――その國の王となるには、次期王候補者と精霊使いは、四つの屬性の大精霊と大竜神の祝福を受けなければならない。 『ニュースです。昨夜、銀座のビルのテナントの一室で起きた爆発事故で、連絡が取れなくなっていた従業員とみられる男女四人の遺體が発見されました。』 女子大生のハルナはMMORPGにどっぷり浸かった生活を送っていたが、PCパーツ貧乏となり親族のお手伝いで夜のアルバイトへ。不慮の事故により異世界へ転生し、精霊と出會う。 ハルナは失蹤した精霊使いの少女と似ていたため、この世界の事情に取り込まれていくことになる。
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